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ForeverLive – Brightness of the sky

 ForeverLive - Brightness of the sky

 – Tracklist –
 01. The brightness of the sky
 02. Camp in the fog
 03. November
 04. White windows
 05. Life-giving breath
 06. Snow on the dog’s nose
 07. New life of the old tree
 08. Cold air
 09. Warm



 - 02. Camp in the fog



 - 07. New life of the old tree


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 Release Date : 2012.01.26
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Instrumental, Piano, Post-Rock.


 Related Links :
  ≫ ForeverLive on Last.fm / on bandcamp / on VK (VKontakte) / on Kroogi


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1991年生まれ、ウクライナのミュージシャン、ForeverLiveことDmitry Cholovsky。彼の現時点での最新作”Brightness of the sky”が、bandcampを通じてフリーでリリースされています。ネットレーベルでいえば、これまでにもmimonotAVENTUÉLからリリースがありましたが、”Accident”以降は販売に重きを置いている様子で、フリーでの配布というのは明確な形では行われていませんでした。それが今回、bandcamp開設と共に、フリー(”name your price”も含む)という形で4作品が公開されています。

ネット上で音楽を公開し始めた初期のころ(丁度mimonotから”Мертвые фрукты”を出したころ)は、Indieタッチのギターサウンドも鳴らしていた彼ですが、徐々にピアノを主にしたスタイルに移行。一時は完全にピアノ・インストゥルメンタルの方向にシフトチェンジしたように思えましたが、作品を重ねるにつれて、ElectronicaやPost-Rock的なサウンドメイキングが再び顔を出すようになってきました。今作の前にある”Live trees”では、冒頭から大胆にPost-Rock的な音作りを披露しているので、驚きと同時に、その一所に安住しないチャレンジ精神、意欲に感心させられたりもしました。

今作についても、ピアノ・インストゥルメンタルを柱として、そこにPost-Rock、あるいはElectronicaといった、似て非なるジャンルの音を持ち込んで、見事に装飾をほどこしている。メインにあるのはあくまでもピアノの音、メロディ、フレーズなので、Post-Classicalや、ピアノを取り入れたPost-Rockとはやはり印象が異なる。ピアノ・ミュージックの側から、ElectronicaやPost-Rockにアプローチしている、というイメージが強い。もちろんトラックごとに必要があれば、という形だと思うし、大げさにピアノ以外の要素を持ち込んでいるわけではない。だから、全編を聴けば、作品としてはピアノ・インストゥルメンタル。けれど、それだけで成り立ってはいない。その”ピアノ+α”といった聴取感を生み出す、バランス感覚が非常に特殊に思う。

フェイバリットはM-2の’Camp in the fog’。短い尺の中で、ピアノからギターへ、そしてまたピアノへと、サウンドの主軸が移行していく。鍵盤の転がりから始まり、バックでたなびくギターがスムースに空間を広げ。やがて全面でメロディを奏でだすギターが、リスナーの中で景色をドラマチックに塗り替えていく。そしてギターが途切れ、ラストでフッと浮き上がるピアノのメロディ。たまらない。タイトル通り、霧(あるいは霞)の中でのキャンプというイメージもたしかにある。自然の中で、朝、立ち込める霞(ひんやりとした冷気も共に)、それが晴れて、太陽の光が差し込む、その過程。そこにある清々しさ、美しさ。それを称え、表現したトラックというのも、まったくもってオーケーだが。私の中では、このトラックには、映画の幕切れというイメージがあるのだ。それには私がそのとき目にしていた読み物が関係しているだろう。

話が逸れてしまうが、そのとき、たまたま私が目にしていた読み物は、こんなシーンをむかえていた。旧知の友人が犯した重罪を、主人公は第三者を経由して知るのだが、そのときに彼は、こういうのだ―”あいつはいいやつだから”と。その友人のせいで失ったものは二度と(もう二度と)返ってこないのに、そんな言葉をいえる、その裏にある思いの強さ。美しさ。それが、見事にこの’Camp in the fog’とリンクして、私は落涙寸前であった。今にも。一瞬にして、このトラックは大事な存在になってしまった。

もちろん他のどのトラックも粒ぞろいで素敵です。一時期はメロディが抽象に流れていた、あるいは抑制されていた傾向があったけれど、少なくとも今作については、その傾向は弱まっているように思う。メロディは冷たくもあり、温かくもあり、抒情的だ。いつどういう形で公開が終わるか分かりませんので、少しでも気になった方は、今のうちに入手しておくことをおススメします。今作以外も。



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