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Aaron Corbitt – Far Away

 Aaron Corbitt - Far Away

 – Tracklist –
 01. Run Away, to Far Away
 02. Skipping Along
 03. This is Your ‘Freedom’
 04. Now You’re All Alone
 05. Playing in the Rain
 06. You’re Finally Here
 07. Was it Worth It



 - 05. Playing in the Rain


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 Release Date : 2012.11.10
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Chiptune, Electronica, Melodic, Piano.


 Related Links :
  ≫ Aaron Corbitt on bandcamp

  ≫ urdailywater on YouTube


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アメリカのミュージシャン、Aaron Corbittのアルバムが、bandcampを通じて実質フリーで公開されています。Aaron Corbittというのは彼のリアルネームであり、普段は’urdailywater’という名義を用いて、ビデオゲーム・ミュージックのリミックスやリアレンジを作成、公開しています。しかしいまどき珍しく、大手のSNS―たとえばFacebookやSoundCloudなどをほとんど利用しておらず、ネット上でその活動を追うのはなかなか難しい様子。urdailywater名義のトラックに関しては、上記のYouTubeから比較的容易に手に入れることができます(動画説明部分に各トラックのダウンロードリンクが付されている)。

今作収録のトラックも、そのYouTubeで公開されていたものが含まれています。オリジナル曲ということで、urdailywaterとは区別して、Aaron Corbitt名義で改めてコンパイル、リリースしたのでしょう。

ここに収められているトラックは、Chipsoundオンリーではない。Ambientな包容力、Electronicaの多層感、その中にMelodicなChipsoudが埋め込まれて、それらが見事に調和している。メロディを奏でるのは、Chipstyleの電子音だけではない。ピアノやギターといったアコースティックな楽器の音も有効に用いられていて、今作を単純なChiptuneから切り離すことに一役を買っている。

“ビデオゲーム・ミュージック”と一括りにするのはたやすいが、その中身は千差万別だ。ゲーム自体の世界観があるのはもちろんだし、そのゲームの中でも場面場面に適した音楽というものがある。必然的に、“ビデオゲーム・ミュージック”というカテゴリは、音楽的には多くの要素を内包することになる。技術的な制約が大幅になくなった分、昔とは比較にならないぐらい、表現の幅は広がっただろうし、音楽的要素も増えているだろう。硬派なものからファンタジックなもの、ゴシックなものホラーなもの、シネマチックなもの、今やなんでもござれ、だろう。そういった、今様なビデオゲーム・ミュージックの影響を受けているからこその、このスタイル、なのかもしれない。

彼Aaron Corbittが作り出したこの作品には、温もりがある。ビデオゲームにひっかけていうなら、“任天堂的丸み”とでもいうか。エクストリームな部分やハードコアな要素はまったくない。彼が好むビデオゲームが透けて見える、ような気もする。ファンタジックで子供らしさがあって、シンプルなんだけど芯が強いから、飽きがこない。つまり引き込まれる。口笛のような甲高いシンセのラインが景色の広がりを演出する‘Skipping Along’には、名作”Nights”の気配を感じたりもするし、浮遊感のある電子音とピアノ、ミドルテンポのリズムで運ばれる‘Playing in the Rain’には、RPGにおける戦士たちの休息のような、安堵感と穏やかさがある。ラストのトラック‘Was it Worth It’は、なぜか40秒ほどの砂嵐的ノイズになっていて、まるでゲームの終わりのような(つまり電源がバチンと切れた様なイメージ。でもいまどきはもう、砂嵐もないのか)。

クレジットには“Yume Nikki”という言葉がありますが、これは日本のフリーゲーム“ゆめにっき”のことでしょう。非常に評価が高い作品で、いろんなところで名前は目にしていますが、私はいまだ未プレイの作品であります。海外でもプレイされているということですね。さらにはこうして音楽作品にまで使われるということで、その世界観からくる影響力の強さをうかがわせます(私も是非プレイしたく思います)。

ちなみに、urdailywater名義で公開されている、クロノ・トリガーのBGM‘時の回廊’に対するリミックスが良かったので、下に貼りつけておきます。クロノ・トリガーのBGMの中では私のフェイバリットのひとつでもあり、多くのミュージシャンがリミックスしている名曲です。主旋律をブラスで鳴らすという、ジャジーな部分もあるリミックスで、これは今作“Far Away”ではあまり感じられなかった要素。レンジの広さをうかがわせますね。オリジナル作品はしばらくないかもしれませんが、期待しています。


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“Lost in Time” – Chrono Trigger Remix[DL



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Credits to:
-Meteo Xavier for the album artwork: www.meteoxavier.com
-The original composers of Sonic music, as “This is Your ‘Freedom'” is actually an arrangement from the games.
Kikiyama for the original composition of “Now You’re All Alone”, as that is an arrangement of Yume Nikki. And also Kikiyama for a sample from Yume Nikki used in “Was it Worth It”




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