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i-fls – Residential town loneliness [ZL​-​13]

 i-fls - Residential town loneliness [ZL​-​13]

 – Tracklist –
 01. soundcloud3
 02. monorail
 03. youth culture
 04. hypermarket
 05. dry riverbed
 06. Asako in whispering in district park
 07. used bookstore chains
 08. local line at twilight
 09. after school
 10. fence
 11. collar
 12. Elly (veranda)
 13. collar (sketch demo)
 14. forever
 15. love me tender



 - 03. youth culture



 - 11. collar


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 Release Page :
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 Release Date : 2013.01.19
 Label : ZOOM LENS

 Keywords : Ambient, ChillWave, Electronica, Loneliness, Post-Pop, VGM.


 Related Links :
  ≫ LISTENING SUICIDAL
  ≫ i-fls on SoundCloud / on bandcamp / on Tumblr


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Meishi Smile(= Yūko Imada)によって運営される、アメリカのネットレーベル/ミュージック・コレクティヴ、ZOOM LENSより。以前よりアナウンスされていた、i-flsの作品がフリーでリリースされました。i-flsは日本のミュージシャン。普段はイラストを描いているそうです。ジャケットに用いられている画像は、自身の手によるものでしょう。

特徴的なのは、音数の少なさと、使われている音色の一貫性(Garagebandで作られているそうです)。去年半ばあたりから、bandcamp上で頻繁に音源の公開が行われていますが、すべての作品に耳を傾ければ、ほとんどのトラックが、この特徴に当てはまることが分かります。

やわらかく、冷たい電子のメロディは、デジタル(つまり、生身ではない、人間同士のつながり)の悲しみを宿しているようで。チャイルディッシュでドリーミィな気配は、ノスタルジアを誘う。この作品には明確なコンセプト、イメージがあるようで(ちなみにだけれど、ラストの3曲はボーナス・トラックだ)、それはそのままタイトルに表されています。“Residential town loneliness”。住宅都市の孤独。

そうかといって、ここにあるサウンドが、怖いとか、暗いとか、そういうことではありません。むしろその逆。短い持続時間の中で反復的に描かれる、いくつものシーンたちは、とても美しい。けれど、それは風景的な美しさだ。そこには血の通った、肉体的、物理的なつながりはない。群衆の中に独り佇み、周囲の人間が、ただの他人、対象物として通り過ぎていく、都市空間。集団化と画一化の中で個を失くし、失われていく人間関係。ここにあるサウンドには、その喪失感というヤツが、非常に色濃くある。描かれているどの景色にも、喪失感が滲んでいる。そして、加速する喪失感と共存するような形で、刹那的な情景美が存在している。

そこにあるのは客観的な視点だ。決して“私”自身が主人公ではない。夕暮れ時に独り自転車を漕いで帰宅する女子高生だったり、電車の窓、流れる景色を透かして、そこに映る自分の顔をぼんやり眺めているサラリーマンだったり、電気を消した部屋で独り、PCに向かう少年だったり、都市の中にある“孤独”のシーンを、リスナーは目にするだろう。失くしてしまった何かを強くイメージさせられる(言葉が用いられていないのにも関わらず、だ)サウンドは、とてもノスタルジックで、ときには輝きすらもっていて、今作を聴いて初めて、自分が何かを失くしていることに、気付く人もいるかもしれません。きっとそれは、美しいもの。そのアンタッチャブル感(手が届かない感覚)は、理想郷的でもある。

かつてナンバーガールは、バンドサウンドでもって、都市生活におけるディスコミュニケーションや殺伐とした空気、孤独感を情景的に描いていました。このi-flsも、表面的な部分は違えど、通底しているものがあるのではないかと思います(どこかにある少女への憧憬のようなものも、その気持ちを強くさせます)。また、ミニマルなリズムや少ない音数に見られるようなシンプルな構成と、淡い電子感をもったドリーミィなサウンドは、ChillWave meets VGMとでも言えそうで、矛盾した表現だけれど、匿名的でありながら、とてもユニークです。ユニークなんだけど、でもこれをリリースするレーベルは、やっぱりZOOM LENSがピッタリだと思います。見事にレーベルのカラーにマッチしています。



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