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SoftMotel – Van egy nap, ma [SYR010]

 SoftMotel - Van egy nap, ma[SYR010]

 – Tracklist –
 01. Mint egy fa
 02. Azt felejtsed el
 03. Részlet
 04. Semmit nem válaszoltál
 05. Ágon ültem
 06. Foltok a teraszon
 07. Mindent bent
 08. Október
 09. Derékszögben
 10. Két kéz
 11. Anfang
 12. Vele
 13. Szerepcsere
 14. Becsuktam, kint van
 15. Két, egymással szemben álló
 16. Van egy nap, ma


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 Release Page Download Free!

 Release Date : 2013.02.24
 Label : Syrup Netlabel

 Keywords : Ambient, Electronica, Glitch, IDM, Piano.


 Related Links :
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ハンガリーのネットレーベル、Syrup Netlabelより。Softmotel(Mester András & Mester Balázs)の新しい作品がフリーでリリースされています。レーベルのリリースとしては2011年以来なので、けっこう久しぶりな感じがありますね(Softmotelは2008年に“Tudod, hol van”、2010年に“Délután kettő”を、それぞれ同レーベルからリリースしているので、インターバルはあれどコンスタントなリリースです)。そんなまさに仮死状態からの復活にふさわしい、16トラック入り、フルボリュームのアルバムがドロップされました。

破壊と創造というのは、音楽に限らず芸術の分野ではよく用いられる言葉であり、ひとつのアティテュード、精神性でもあると思います。Softmotelによるこの作品―“Van egy nap, ma”を聴いていると、そんな精神性を強く感じます。シンセによる淡いレイヤー、ピアノによるフラジャイルなメロディ、電子的な硬質のリズム、字面でこういった要素を挙げると、まずたいていのリスナーは、ソフトなElectronicaサウンドをイメージするでしょう。実際Softmotelのサウンドは、やわらかく、そして美しい。メロディは強くないものの確実に流れているし、Ambientな音空間は、包容力も豊かだ。多用されているピアノのイノセントな響きも魅力的。

けれど彼らのサウンドは、確実に、意図的にゆがめられている。M-5‘Ágon ültem’はスローなピアノの音が響き渡る、とっても漂白的なトラックなのだけれど、遠く後ろでは電子の波が虫のようにのたくっている。M-8‘Október’は、丸みのある電子音が空間でまたたく、やさしいトラックかと思いきや、途中から大胆にそのまたたきはゆがめられ、ゆるやかな線形に変化していく。M-9‘Derékszögben’も、宗教歌のような荘厳な前半部から一転、ミニマルな鍵盤とチープなリズムとBleepyな電子音が渦巻くカオティックな展開に。望郷、追憶を喚起するWarmlyなAmbientトラックM-11‘Anfang’においては、過剰とも思えるピアノ音のディレイが、ノスタルジアをあいまいに分断していく。M-14‘Becsuktam, kint van’にいたっては、バキバキの痙攣ビートと牧歌的シンセ(+ストレンジなエフェクト)が交互に現れるという、往年のAphex Twinばりの分裂トラック。M-15‘Két, egymással szemben álló’もその流れを引き継いでか、スペーシーなシンセとアグレッシヴなビート、ピアノが混じり合う、ファニーなトラックに。

美しいフォルムを保とうと思えば、そうできるはずなのに、意図的にそれを回避している。ということはそこにある、ある種の破壊行為によって生まれる(一見いびつな)サウンドが、彼らの目指すものなんだろう。たとえばひとつの美しいツボを壊し、そこから生まれた欠片に別の美しさを見出すのも、ひとつの創造的行為なのかもしれない。彼らのサウンドにはそんなイメージがある。でもそんな価値観をサウンドで表す場合、どういった道筋で音を組み立てていくのだろうか。それこそ私などには想像もつかないが。やわらかく、白い、霧に包まれた幻想的な世界に、スッと刃物を入れるような、冷たい鋭さが漂っている。非常に独特の感性というか、美意識が感じられます。

ちなみに今作収録曲のライヴ映像を、リリースページで(YouTube経由で)見ることができます。これがまた素晴らしい。ライヴというよりはミュージック・ビデオという見方が強いかと思いますが、自然界の映像と、コンピュータ・グラフィックスを巧みに組み合わせ、ナチュラルな神秘性とマシーナリーな冷たさという、彼らのサウンドがもつエッセンスを、見事に視覚的に表現している。必見です。


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SoftMotel – Anfang (live)






SoftMotel – Azt felejtsed el/Forget that (live)



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(CC) by – nc – nd 2.5



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