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Lyndsie Alguire – After Image [FLD001]

 Lyndsie Alguire - After Image [FLD001]

 – Tracklist –
 01. [stranger]
 02. O la neige, la neige
 03. Ache [aftershock]
 04. I am turning into sound
 05. Death is also looming
 06. Adrift
 07. Lives double half
 08. Awash
 09. 126 miles from zero
 10. Between life and poison
 11. [Phantom Exit]



 - 05. Death is also looming


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 Release Page * = pay what you wish.) :
  ≫ [ main ] / [ bandcamp* ] Download Free!

    :: 8.5 x 11 Poster + CDR ( 50 copies ) is available. ::


 Release Date : 2013.03.29
 Label : Camomille
 (※Camomilleとしての活動は終わってしまったようで、現在はTremblというレーベルになっています。
   音楽のリリースはありますが、よりヴィジュアル面に重きを置いたようで、傾向は変わってしまっています)

 Keywords : Ambient, Electronica, Field Recordings, Melodic, Piano.


 Related Links :
  ≫ Lyndsie Alguire on Last.fm / on Facebook / on SoundCloud / on Tumblr


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2002年から運営されているカナダのレーベル、Camomilleより。モントリオール在住のミュージシャン、Lyndsie Alguireの作品が実質フリーでリリースされています。カタログ番号をみると分かるように、この作品は、これまでの同レーベルの作品とは異なる型番が採用されている。これはこの作品が、今回Camomilleで新しくはじまったシリーズ―“The Fold”の第1作であることに由来しています。この新シリーズ、フリーで入手可能というのは従来と同じですが、それに加えて、リミテッドCDR + ポスターという形で購入も可能というのが、特徴であるよう。ちなみにCamomilleというレーベルは、2010年に一度門構えを改めていて、現在のレーベルページにはそれまでのリリースは掲載されていません。カタログ番号もリセットされています。再スタート以前からnetlabel/netaudioファンの間では名の通った優良レーベルだったので、今から過去の作品を追いかけたくなる方もいるかもしれません。そんな方は、Internet Archiveを利用するのがよいと思います。

Lyndsie Alguireは、2011年にCamomilleから“Suspended in light”をリリース、またSoundClouder of the Dayにピックアップされるなどしていて、その時点ですでにnetlabel/netaudioファンからは注目されていました。そして待望の新作のリリースとなったわけですが、前作同様にピアノを主軸にしながらも、その質感は、よりElectronicaな方向にシフトしている印象があります(もちろん前作も、トラックによってはソフトなElectronicaという形容が似合っていた)。メロディも抑制されているように聴こえる。Field Recordingsが随所で聴こえることも関係しているのか、作品全体で、Ambient―環境的/空間的な音作りが重視されている。海鳥の鳴き声と、隣の部屋のラジオから聴こえるような、ざらついた人声、物憂げなピアノの音色が舞うM-3などは、まるでサウンドトラック、映画のスコアのようだ。海沿いの家、古びた部屋の窓から、波の砕ける浜辺を見下ろしているような、郷愁。モノクロームの思い出が、静かにふりつもる。

浮遊する電子音、ピアノ、ストリングス、控えめなノイズが混合されたM-2からして、彼女が単純なMelodicなピアノ・ミュージックの作り手ではないことが分かる。前作においてもピアノを感じさせないAmbient/Electronicaなトラックがいつくかあって、そこから彼女の志向がピアノだけに向かっているわけではないことが感じ取れましたが、今作においてはピアノによるメロディを用いながら、Ambient/Electronicaな味わいも持っているトラックが散見されて、サウンドのスタイルが若干広くなったように思えます。M-6の‘Adrift’にある、スペーシーな空間と浮遊感、さりげないピアノの響きは、どこかBrian Enoのようだ。かと思えば、M-7やM-10では、加速する悲しみとその終息を描くような、ピアノの独奏を惜しみなく披露。M-9ではその延長線上にあるような、ピアノの独奏からはじまり、ストリングス、電子のリズムと、サウンドが徐々にビルドアップされていくスタイルを見せている。

前作もすぐれた作品でしたが、今作も劣らずです。ピアノの持つイノセントな響きと、Electronicaのソフトでありながら冷たい質感が作り出す、残像(Afteimage)のような、淡い輪郭は、いつかの記憶か。それはおぼろげだけれど、確かな存在感。じっくり聴きましょう。そして余韻に浸りましょう。ちょっぴり悲しくなったとしても、気にすることはありません。何かを思い出したとしても、それは結局のところ、残像。もうあなたの前には、ないのだから。

せっかくなので、前作“Suspended in light”から、‘How To Be Still, Suspended In Light’のビデオを以下に貼りつけておきます。ご覧ください―



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Music by Lyndsie Alguire
Design by La Machine
Photography by Sofia Ajram



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