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Thursday Bloom – Quiet Fire

 Thursday Bloom - Quiet Fire

 – Tracklist –
 01. Haze
 02. Sunshine
 03. A Quiet Fire In The Heart



 - 02. Sunshine


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 Release Date : 2013.03.01
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Classical, Drone, Piano.


 Related Links :
  ≫ Thursday Bloom on Facebook / on bandcamp


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オーストラリアはアデレードのミュージシャン、Thursday Bloomの作品“Quiet Fire”が、bandcampを通じて実質フリーでリリースされています。この作品は、2013年中に12作品(1か月に1作品)をリリースするという計画の、第2作目にあたります。現時点で3作目“Monolith”までリリースされていますが、いまのところ今作がもっとも好ましかったので、こちらを紹介します(でも4月の時点で3作品ということは、どこかの月で2作をリリースしないと、年内に12作品という計画は達成されないですね)。

テクスチュアとしてはAmbient/Drone。しごくかすかなGlitchであったり、環境音であったりが用いられていて、音響的な面で、さりげなくサウンドの幅を広げている―プツプツとした細かい音の泡立ちは古びた映像を、鳥の鳴き声などは、人里離れた自然環境を、それぞれイメージさせてくれる。

聴いているとAmbient/Droneに類似した聴き心地なんだけど、いわゆる電子的なレイヤーが空間に充満しているスタイルではない。シンセのタッチというのがぜんぜん強くなくて、代わりに今作を支配しているのは、ストリングスによるレイヤーだ。ゆるやかな起伏でミニマルに展開されるストリングスは、厳かで、どこか悲しげで、だからこそ、何か決意めいたものを思わせるくらいに、ある意味でエモーショナルだ。映画のワンシーンが浮かぶ。たとえば別れの言葉。それを告げるシーン。それは言葉数としては少なくて、表面的には、静かであるかもしれない。でもその裏には、とても強い感情、重い気持ちが潜んでいる。そこに至るまでの過程があってこその、別れの言葉なのだ。

ここにあるドロー二ングは、その過程というヤツを思い返すに十分な継続、持続をみせている。そしてその音の響きにある厳格さが、楽しさというよりは、やはり悲しさを想起させる。だからここにあるトラックたちは、悲しみを伴って過去を呼び戻す。静かに、けれど確かに強い感情を伴う様には、まさに“Quiet Fire”、あるいは“A Quiet Fire In The Heart”というワードがふさわしい。そして上に書いたような環境音の演出で、別れの後とでもいうべき、ロンリーな空間が形成されるんだけど、深遠な、森を思わせるその空間、イメージは、決してネガティヴではない。その場所は、日常に変えるための、一瞬の空白なのだ。だから、この作品には、別れに対する決意と、その後ろにある希望、のようなものが感じ取れる。よい作品です。残りの作品も気になります。最後に余談だけど、なぜだか分からないが聴いていて、“花とアリス”や“Blue Valentine”といった映画たちが、頭をよぎった。


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All music written and performed by Thursday Bloom
Produced, Mixed and Mastered by Thursday Bloom
Cover image by Thursday Bloom



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