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Giallo – Iamaway [LimREC135]

 Giallo - Iamaway [LimREC135]

 – Tracklist –
 01. Today
 02. Winter’s soul
 03. Insomnia
 04. Yellowhead’s happy
 05. Robbie
 06. Unbearded prince
 07. Bob fine
 08. Lake
 09. Iamaway



 - 02. Winter’s soul


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 Release Page :
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 Release Date : 2013.04.20
 Label : Liminal RECS

 Keywords : Ambient, Electronic, Melodic, Trip-Hop, Vocal.


 Related Links :
  ≫ giallo
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ロシアンネットレーベル、Liminal RECSより。5人組バンドGialloの作品がフリーでリリースされています。オフィシャルサイトを見る限り、メンバーはKAMILLA(vocal), ALIYA(vocal/keyboards), VASIL(bass), IVAN(drum), VLADIMIR(guitar/percussion/sampler)の5名であるようです。ちなみにバンド名のgiallo(ジャッロ)というのは、“イタリアの20世紀の文学ジャンル、映画のジャンル”です(wikipediaより抜粋)。もともとは、フーダニットの構造をもつミステリー小説を出所にしているようですが、私にはDario Argento(ダリオ・アルジェント)の映画に使われているワードとしての方が、なじみが深い。“過度の流血をフィーチャーした引き伸ばされた殺人シーンを特徴とし、スタイリッシュなカメラワークと異常な音楽のアレンジをともなう”(同上)という特徴は、まさに彼の映画に当てはまります。

でも彼らGialloの音楽が、ある部分でスプラッターともリンクする芸術ジャンルとしての“giallo”と結びつくかといえば、そうはなっていない。Gialloの音楽は一言でいえばTrip-Hopであり、そこにある気品は、アルジェントの映画がもつ極彩色で大仰なイメージとは切り離されている。確かにシネマティックな音作りは特徴的で、たとえばディストーショナルなギターが聴けるトラックもあるのだけれど、それは感情表現というよりも、トラック/空間を形作るひとつの要素として機能していて、いわばパーツ。トラックの中にピタリとはめ込まれていて、過剰に飛び出しては来ない。だから、音像は非常に落ち着いている。Ambient、空間的な音作りが目立つ作風だ。冒頭のGlitchyなテクスチャーが印象的な‘Yellowhead’s happy’においては、ピアノや鍵盤に陽性の響きがあって、Lounge musicのような味わいがあり、これもユニークだ。

歌声にしてもそうだ。ヴォーカリストは2人いるようだけど、いずれも女性。Trip-Hopにあるような湿った調子は、強くない。のびやかで、絶妙の丸みをもった歌声は、ときにエモーショナルで、ときにドリーミィで、とても美しい。ほんの少しだけ、なんだけど、奥の方に甘さを秘めていて、Ambient色の強いM-2などにおいては、Cocteau TwinsのElizabeth Fraserを感じたりする場面もあった。

“giallo”との関連は強くないと書いたけれど、作中でもっとも“giallo”につながるものを感じたのが‘Bob fine’だ。このトラックの冒頭にあるシネマティックなフィーリングは、スリラー映画のそれに通じる。白いシーツをかぶった人影が、スローに揺れているような、幻想的でミステリアスなシーンが浮かんでくる。霧の立ち込める石畳の街角で、誰かが皮手袋をはめるシーンでもいい(なんかステレオタイプなイメージだけどな)。ショッキングなシーンへの前兆のような、緊張感が心地よい。

ラストのトラックがまたね、それまでと一風変わって、ライヴ感を打ち出していてインパクトあり。ジャジーなピアノとリズムを軸にして、情感のある深い歌声が響き渡る。螺旋的なストリングスの音色が脳裏に映像をひらめかせ、まるで映画のエンドロールのような、余韻が訪れる。4月に行われたライヴは、ストリングス・カルテットを招いて行われたそうだけど、是非そのときの音を聴きたいものですね(写真はVKで見れます)。きっと素敵だったでしょう。


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Giallo – Yellowhead’s happy



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(CC) by - nc - nd 3.0



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