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α·Pav – 春夏秋冬・参

 α·Pav - 春夏秋冬・参

 – Tracklist –
 01. 春凪 / Spring Calm
 02. 夏空 / Summer Sky
 03. 秋道 / Autumn Trail
 04. 冬音 / Winter Tone



 - 01. 春凪 / Spring Calm


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 Release Date : 2013.05.17
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Electronica, Melodic, Nostalgia, Oriental, Post-Rock.


 Related Links :
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中国のミュージシャン、α·Pav(Kaitou Wang)。以前こちらでも、“春夏秋冬・続”を紹介しましたが、その続編となる“春夏秋冬・参”がフリーでリリースされています。bandcampからは購入という形がとられていますが、同時にオンラインストレージへのリンクも示されていて、フリーでの入手も可能になっています(現在は利用不可)。

前作と比べると、コンパクトにまとまった印象です。トラックの尺自体も短くなっているし、作り自体もシンプルになったように感じます。BPMも低くなっていると思いますし、メロディも控えめになり、結果抑制された調子がありますが、それは決してマイナスに作用していません。たとえば前作の‘春~旅人~’に代表されるような躍動感、開放的な雰囲気はありませんが、代わりに確かな抒情性、あるいはノスタルジアが感じられて、非常に内向的な思考をうながされる。前作に引き続き多用されている、ピアノやストリングスの音色が、さらにその傾向を助長する。

またM-3においては、彼が他の作品においてみせているPost-Rock的な音作りが持ち込まれていて、やわらかなうねりとカタルシスを持ったサウンドスケープが披露されている。これは前作には見られなかった部分だ。電車の走行音、ピアノの音からはじまり、ひとつの頂を越えてなお、電車は走り続ける―そのイメージだけで、なんだか胸が締め付けられる。M-2では、Ambient/Drone的なサウンドを聴かせるなどしていて、今作はスタイルにバリエーションがみられるのも特徴だ。スタイルに変化がありつつも、用いるサウンドや世界観など、底の部分でつながりがあるので、4トラックで大きなひとつのまとまりとして、聴くことができる。逆にいえば、M-1を再生したら、全編とおして聴きたくなる。

フェイバリットはM-1。この出だしのWarmlyなシンセの抱擁だけで、心をつかまれてしまった。続くピアノの、やさしく悲しげな旋律。前作に引き続き、オリエンタルな弦楽器の音色も聴こえてくる。New Age経由の、おおらかな音の流れ。たおやかな風景。記憶の中の大事な部分に触れるような、強烈な懐かしさに襲われた。不思議なことに、思い出は伴わない。ただ、遠い“いつか”の気配を感じる。構えずに聴いていたら、きっと泣いていただろう。原風景、というやつかもしれない。音楽でそれを感じたことは多々あれど、こんなに強く感じたのは久しぶりだ。素敵な作品。ありがとうございます。



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