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Foresteppe – No Time To Hurry

 Foresteppe - No Time To Hurry

 – Tracklist –
 01. Goodbye lalaland
 02. Little Bird Cherries
 03. Radonitsa
 04. Pink Shorts
 05. Veselka
 06. Homewood
 07. No Time To Hurry



 - 02. Little Bird Cherries


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 Release Date : 2013.07.15
 Label : Not On Label

 Keywords : Acoustic, Ambient, Field Recordings, Folk, Lo-Fi, Tape loops.


 Related Links :
  ≫ Foresteppe on SoundCloud / on bandcamp / on Vimeo


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Foresteppeはロシア発、おそらくはEgor Klochikhinによるソロ・ユニット。今作に関してはVitaly Smirnovという人物も関わっているようだけれど、これはマスタリングに関してだろうか。

M-1を再生すると、さまざまな楽器を使ってのアコースティック作品、というイメージが頭にのぼってくる。けれどM-2が始まると、いわゆるオーソドックスなアコースティック・サウンドとは、趣を異にしていることに気づかされる。すぐに気づくのは、Lo-Fiな音作りだ。古ぼけたフィルムのような、埃っぽい響きが、いたるところで聴こえてきて、奇妙なノスタルジアが醸されている。ユラユラと揺れる、バックに流れるこのテクスチャーは、Tape loosを使用しているようだ。そしてそのTape loosは、クレジットによれば―“tape loops are based on samples from old russian audio fairy tales, soundtracks for old ukranian cartoons and some good american slowcore and french chanson.”とのことで、なるほどだから、古さと同時に、子供らしさや幻想性といった、ドリーミィなフィーリングも併せて発されているのだろう。Tape loosによって生み出されている、このVHS感、過ぎ去った80’s(あるいはもっと昔)を思い出させるレトロ感が、今作の立ち位置を特殊なものにしている。

Egor自身もさまざまな楽器を演奏しているようで、6弦、あるいは12弦のアコースティック・ギター、ピアノやホイッスル、メロディカ、アコーディオン、マンドリンなどなどが、クレジットに記されている。こういった楽器たちの奏でる、牧歌的でリラクシンなメロディ、その響きと、先に挙げたTape loopsによるLo-Fiでノスタルジックなサウンドとテクスチャー、これらが重なることによって、非常にユニークな聴き心地を得ることができる。特にタイトルトラックである‘No Time To Hurry’は10分に迫る長尺だけれど、Tape loosをメインに据えたAmbientなトラックになっている。感傷的な起伏をもった、モノクロームのレイヤーの中に、ピアノやアコースティック・ギターの音がちりばめられていて、彼の‘Folk ambient’なスタイルを堪能できる。

今作にある、記憶の中の輝きを思わせるそのサウンドは、裏に喪失感を秘めていて、ほんの少しだけ胸を苛む。けれど在りし日の輝きは、少なからずリスナーを癒すだろう(午睡を誘う陽だまり感をもったトラックもあるので、決してノスタルジアに満ちているわけではない)。随所にあるField Recordingsもまた、脳内に風景を立ち上げる手助けとなり、リスナーの内的旅行、記憶への潜没を促進する。休日の午後、窓からの風に身をゆだねながら、ひとりボンヤリと聴くのがよいかもしれない。No Time To Hurry. 良作です。


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Egor Klochikhin – 6 & 12 string acoustic guitars, piano, metallophone, whistle, music box, child’s accordion, mandolin, toy melodica, toy percussion, tape loops, field recordings, mixing and mastering ( with the help of Vitaly Smirnov)

tape loops are based on samples from old russian audio fairy tales, soundtracks for old ukranian cartoons and some good american slowcore and french chanson.

cover picture is taken from S. M. Prokudin-Gorsky’s archive of pre-1917 Russia photos. you should check it – www.loc.gov/exhibits/empire/object.html


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source is MOTHER LAND. thanks.



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