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Netaudio explorer

Planet Boelex – Exist [sfp20/#336]

 Planet Boelex - Exist [sfp20/#336]

 – Tracklist –
 01. Exist
 02. Planet Boelex & Lisa’s antenna – Stay
 03. Planet Boelex & Mosaik – Space Walrus
 04. Krister Linder – The Great Surrender (Planet Boelex remix)
 05. Planet Boelex & bad loop – Unreasonable Reasoning
 06. Leaving Quietly (Weldroid remix)



 03. Planet Boelex & Mosaik – Space Walrus


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 Release Page Download Free! * = pay what you wish.) :
  ≫ [ Soft Phase ] / [ mirror ] / [ Kahvi Collective
  ≫ [ SoundCloud ] / [ bandcamp*

 Release Date : 2013.08.30
 Label : Soft Phase netlabel / Kahvi Collective

 Keywords : Ambient, Electronica, IDM, Melodic.


 Related Links :
  ≫ boelex.org
  ≫ Planet Boelex on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on Twitter


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フィンランドのミュージシャン、Planet Boelex(Ossi)。彼の最新作“Exist”がフリーでリリースされています。2010年の“Raja”以来、およそ3年ぶりの新作ですが、これまでに活動の基盤にしてきたノルウェーのSoft Phase、UKのKahvi Collective、ふたつのレーベルから同時にリリースされています(余談ですが、基盤にしていたもうひとつのレーベル、御大Monotonikは、2009年に活動停止)。

Kahvi CollectiveやMonotonikといった古参レーベルで活動してきており、また楽曲のクオリティも非常に高く保たれているので、netlabel/netaudioのファンの間では名の知れた存在です。北欧らしい冷たく美しい電子の音像と、ときに外部からヴォーカリストを招いて披露されるウタモノトラック。彼のサウンドは私の中でやはり北欧スウェーデンのミュージシャンMosaikと強く重なる部分がありますし、実際彼らは今作、そして今作以外でもコラボレーションをしてきています。

ちょっと話をそらしますが、Electronica/IDMという言葉は広義すぎて、人によって捉え方がことなっています(Electronicaの方がより広い範囲で用いられるでしょうか)。けれども、興味関心をもってその手の音楽を聴いている人の中には、必ずある種のひな型が存在するはずです。たとえば私の中でAmbientというこれまた抽象的だった言葉を形づけたのはAphex Twinの“Selected Ambient Works 85-92”でした。それと同じように、Electronica/IDMという言葉で表される音楽を、形づけてくれた作品がいくつか存在します。下地を作っていたのはAutechreやBoards of Canadaやμ-ziqでしたが、そこで止まっていた私の中のElectronica/IDMに対するイメージをフィックスさせたのは、このPlanet BoelexやMosaik(さらにはParanerdやCrisopa)といったnetlabel界隈で活躍するミュージシャンの作品でした。だから彼らのサウンド、その音像が、今は私の中ではElectronica/IDMのひな型になっているし、私にとってとても重要な存在なのです。


そんな彼の3年ぶりの新作は、文句なしに傑作で、Planet Boelex節がさく裂しています。冒頭8分のオープニングも圧巻ですが、やはり個人的には盟友MosaikとのコラボレーションであるM-3がたまらない。‘Space Walrus’というタイトルに恥じないコズミックなElectronica/IDMに仕上がっている。私のイメージとしてはセイウチというよりもクジラだ。漆黒の宇宙空間、星々が明滅する中を、ゆったりと、優雅に、体をくねらせながら、遊泳していく巨大な生物。その壮大さと美しさを秘めたトラック。このきらめく電子音の音色とゆるやかなレイヤーの絡まり。フレーズをミニマルに反復するだけでなく、7分強の中で巧みに空間を広げ、見事にドラマチックな展開をしてくれる。鳥肌がたつ。目を閉じて、密閉型のヘッドフォンで大音量で聴いたら、地上は遠ざかり、宇宙遊泳必至。

と、Mosaikばかり取り上げて申し訳ありませんが、どのトラックも素晴らしいんです。以前組んだことのあるKrister Linderのトラック‘The Great Surrender’をRemixしたM-4も、シンセサウンドとハスキーなヴォーカルの絡む、ビューティフルなElectronica的ウタモノになっていて、コズミックで幻想的な哀愁が漂う。また、これまた以前にガッツリ組んで作品を作ったことのあるLisa’s antennaを招いたM-2は逆に歌・声の力が強くあって、キュートかつエレガントなウタモノに。さらに、やはりフィンランドのミュージシャンBad Loopを招いたM-5は、ささくれ立ったリズムとラッシュ感のあるサウンドスケープに、Bad Loopらしさが見れるように思います。ハンガリーのWeldroidは2007年作の“Suunta”より‘Leaving quietly’をRemix。浮遊感、ノスタルジックなフィーリングのあるAmbienceと、Bleepyなシンセのラインを同居させて、オリジナルの透明感や幽玄さを敢えて打ち破り、作中ではややダークな調子のトラックを披露。

そうして、これらすべてをまとめあげ、包み込むのが、冷たく美しく透きとおる、それでいて温かいPlanet Boelexサウンドなのです。いや、ホントに素晴らしい。彼のリリースは、上記bandcampやウェブサイトのDiscographyからたどれます。クオリティは折り紙つきなので、聴き逃しのある方、入手を見送っていた方は、この3年ぶりの帰還をきっかけに、すべてコレクトするのもよいんじゃないでしょうか。かくいう私もすべては持っていないので(笑)、さてこれから―


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Additional credits (partial, full credits included with the release):
cover artwork: Photography “The Tumble” by Giles P Croft, processing by Matt Whyman
Tracks 01-03 & 05-06 Mastering by Christopher Leary at Melograf Mastering
Track 04 Mastering by Christofer Stannow at Cosmos Mastering
Track 04 Words & vocals by Krister Linder
Track 02 Words & vocals by Lisa’s antenna


(CC)  by - nc - nd 3.0



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