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Amun Dragoon – ℳy☥hℝⓘl ₦iℊℍt ℤ ♞

 

 – Tracklist –
 01. MY ❤ HERO
 02. ⓘsolation
 03. バカンスCORAL-REEF*℡❹⒇
 04. ℝʊᾔℰ$
 05. 〜Wii Bowling √㎐
 06. ストロベリ – ♨「STRAWBERRY INTERLOPER」
 07. Quien es?
 08. ✪ spacestation 五 № 05 ❈
 09. Almost Waking, うつらうつら
 10. Magic City Dream Fountain ★▓▓▒▒░░
 11. ☂
 12. ❢aquaϡ
 13. Mythril〄DAZE



 - 09. Almost Waking, うつらうつら



 - 12. ❢aquaϡ


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 :: streaming on bandcamp. ::


 Release Date : 2013
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Electronica, New Age, Nights, Pop, VaporWave, VGM.


 Related Links :
  ≫ Amun Dragoon on Last.fm / on SoundCloud / on bandcamp


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Vaporaholicなリスナーならご存知のトラックメイカー/プロデューサ、Amun Dragoon(アムン・ヅラグン)。クリスマス島出身(あるいは在住)というプロフィールは本当なんですか。

ふとした拍子に目にした‘Secret whispers from the tamate box’のビデオに衝撃をうけた私(おそらく公式ではない上に、この映像は引用だろうけれど。というか映像を上げている『無の雰囲気』 ✧って何者ですか)。Vapor云々という関連性は抜きにして、そこにあるノスタルジア、そしてスピリチュアル/サイケデリックなフィーリングに引き寄せられるように、今入手可能な3点(“UNLIMITED DREAM COMPANY”, “Sinews of Shadows, Temple of Darkness”, そして今作“ℳy☥hℝⓘl ₦iℊℍt ℤ ♞”)を聴いてみました。

思ったことは、Hi-Hi-Whoopeeさんが行ったインタビューの中でも語られていることですが、いわゆるVaporWaveのマナーに従っているトラックは非常に少ないということです(意匠は非常にソレっぽいのだけれど)。Chopped & Screwedや、CMやアニメからの引用も(ほとんど)ないですし、レトロなBGMを想起させる調子もない。むしろそこにあるのは―特に今作の前にある2作においては、初期の電子音楽、あるいはシンセサイザー・ミュージックのような、スペーシーな電子感と、サイケデリックなヴァイブでした。加えてそこにNew Age調の、心の原風景にコミットするような、スピリチュアルなメロディが流れたりしている。非常にAmbientに寄っているのが印象的で、(New AgeとVaporWaveは決して関連性が弱いものではないけれど)作品全体のイメージでいうと、VaporWaveという枠にはあてはめられない。

それら2作から進んだ今作は、さらにVaporWaveから離れつつ、またAmbientとも違う方向を向いている印象。M-1からしてパーカシッヴなリズムと、やわらかいシンセ、New Age経由のソフトなメロディが鳴らされていて、ひねった様子もない、単純にメロディアスなトラックがそこにあって、この1曲が今作を象徴しているようにも受け取れます。作品全体で、シンプルに、イージーなメロディが響いている。 自身で“soundtrack”というタグを用いているので、何がしかのイメージに合わせて作られているが故の、この音なのかもしれませんし、また尺も短いのかもしれません。

非常に印象的なのは、“Almost Waking, うつらうつら”。どのトラックよりも弾けているんですが、コレはセガサターンでリリースされていた名作ソフト“NiGHTS”のBGM、‘Message from Nightopia’をサンプリング、エディットしています。このトラックを聴いたときに、今作に対するイメージがようやく形を取ったように思います。“NiGHTS”は夢の世界を舞台にしたアクションゲームです。きっとこの作品も同じように夢を(もしかしたら“NiGHTS”自体を)テーマにしているんでしょう。そう考えると、だからこそタイトルが“Mythril Nights”なのだと、納得できます。

もはや今作に関しては、New Ageの残り香が醸す、かすかな懐かしさにしか、VaporWaveを感じることはできないかもしれません。そこにクラシックなシンセサイザー・ミュージックや、Ambient music, VGMのエッセンスを注入することで、チャイルディッシュで安心感のある幻想的な世界―つまり夢―を描いたのが今作なのだと思います。

Amun Dragoonは上記のインタヴューにおいて、VaporWaveに関して“一過性”という言葉を当てはめ、冷静にそのファッション性を指摘しています。その言葉を見ても、Amun DragoonはVaporWaveを客観視し、距離を置いているように思えますし、実際そのことは今作や、今作以降にSoundCloudで公開されているトラックに示されていると思います。Vapor BoogieやFuture Funkといった形での発現も、当然“Post-VaporWave”(あんまこの言い方は聞かないけど)の動きとしてポジティヴにとらえるべきですが、Amun Dragoonはまた違う“次”を見せてくれそうな気もします(他にもそういうポテンシャルを秘めたトラックメイカーはいるでしょうが)。ユニークですね。

ちなみに‘Message from Nightopia’は、“NiGHTS”のテーマソングである‘Dreams Dreams’のアレンジです。‘Dreams Dreams’、すごくよい曲なので、よろしければどうぞお聴きください(初めて見たエンディングで流れたとき、思わず泣いたのはよい思い出です)。リンクしたのはKids versionだけど、Adult versionもあるんですよ。


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Amun Dragoon – Secret whispers from the tamate box (via 『無の雰囲気』 ✧




Amun Dragoon – ℳy☥hℝⓘl ₦iℊℍt ℤ ♞」への6件のフィードバック

  1. 有の雰囲気 04/26/2014 8:02 pm

    はじめまして。オリジナルヴェイパー派の僕ですがドラゴンもいいですね。

    いきなりプライベートなネタですが無の雰囲気は友人のアカウントです。綺麗なメキシカンのお姉さんですよ。breakbeattikiという名前でも活動してます。で、本人がこちらのサイトを見つけて訳してくれというのでやってきました(^^;)

    文字通り「無の雰囲気」といった感じの夢と現実の狭間を行くフワフワしたアトモスフェリックなビデオを作ってます。

    米在住ヴェイパー系グラフィックアーティストのテレル・デイヴィスやインフィニティ・フリークエンセズなんかともコラボしてます。

    そんな彼女ですが最近タンブラー再開したのでこちらもぜひご覧になってください。
    http://pasokontv.tumblr.com/soft

    そんなこんなでぜひ応援してあげてくださいね(^^)

    • BUG 04/26/2014 11:25 pm

      > 有の雰囲気さん

      はじめまして。まさかこの方向からコメントがいただけるなんて思いませんでした。
      無の雰囲気さんのご友人なんですか! メキシカンのお姉さん!? しかも私のサイトを知っている!
      そしてbreakbeattiki=無の雰囲気なのですか。いやはや…、世界は狭いのか広いのか…。
      まだまだ面白いこと、いっぱいありますね^^。

      彼女のYouTubeチャンネルは私も登録してます。いくつか映像も拝見してますが、かなり好きです。中でもアムンヅラグンの“Secret whispers from the tamate box”は特に惹かれました。
      なるほど、ヴェイパー系グラフィックアーティストという括りが今は存在しているのですね。勉強になります。

      Tumblrも早速チェックします。楽しみです。ぜんぜん知らなかった情報ばかりです! ありがとうございます!

      BUG

  2. 有の雰囲気 04/27/2014 3:20 pm

    お早いご返事ありがとうございます。早くてびっくりしました(笑)

    そうなんです。このホムペ知ってるみたいなんですよ。最近よくエレキングやハイハイウーピーさん周辺のページなんかのレビューをこうやって拾ってきます。いやほんとネットって誰がどこで見てるか分からない世界ですよね。僕も変な角度から不意討ちしちゃったようですが…(笑)

    思うんですが案外日本にも結構このシーンに着目してる(アイドルグループのEspeciaですらヴェイパーを意識してますもんね。すごいプロデューサーが就いてるなと思います)人が多い事に感動を覚えます。

    そうですね、メキシカンの件ですがソノラって所出身です。さすがに住所や本名は書きませんがちょっと童顔でお目目のクリクリした可愛いショートカットの女性です。あとシャイだけどすごい優しいって事でしょうか。ビデオはもちろん誠実な人間性も大好きです。人物像としては大体こんな感じかな。

    ちなみにウィッチハウス系のRitualzもメキシコ人だったはず(うろ覚えw)。

    ヴェイパーやシーパンク、その他もろもろTumblrcoreって匿名性が強く地域性が薄いジャンルなのであまり各アーティストの外見や人間性は意識されない傾向にありますが結局パソコンの向こうにいるのは人間ですからね。

    というか既にbreakbeattikiはご存じだったんですね!さっきの話じゃないですけどまさか他に見てる方が日本にいらっしゃるとは(驚)

    アムンのこれ、タマテボックスって玉手箱かい!ってなりました。なんか切なくなる音だと思います。グッと掴まれるのも分かりますよ。

    ヴェイパーウェーブ系のグラフィックですが結構最近増えてて、その代表格であるKevin Heckartの作品は雑誌massageの9号で特集されてますよ!結構活躍してながらもTerell Davisこそ載ってなかったと思いますが。

    本当ネットの世界もディープになりつつありますよね。ネットに精神性を求めるようになったというかもはや単なるツール以上になったと思います。

    確かに世間は面白い事だらけですね!(^^)
    あと一応僕もsoundcloud持ってたの思い出したので貼ってみました。もしよければどうぞ(笑)
    soundcloud.com/mindoms95

    • BUG 04/29/2014 5:04 pm

      こちらこそお返事ありがとうございます。

      ハイハイウーピーさんは私も重要な情報源です。あの「アンダーグラウンド中のメジャー」みたいなポジションを保ってるのはスゴイですね。確実にアンダーグラウンドミュージックの潮流、そのひとつを生み出していると思います。投稿ネタがカブッたときは、100%私の後追いです(当たり前:笑)。

      Especiaの件は驚きましたし、興奮しました。VaporWaveの影響は明らかなあのスタイル。メジャーなフィールドでやる人はいないかもしれませんが、今後はいろんな角度から、VaporWaveの影響を感じさせるものが現れるかもしれませんね。楽しみです。そういえば、近所の公園で早朝に太極拳をやってる人たちがいるんですが、そのときラジカセから流れてるニューエイジ調の音楽がVaporWaveに聴こえて仕方ありません(笑)。「この音楽イケる!」って思ってしまって、そう考えると、聴き手の耳を開発する効果もあるのかもしれません、VaporWave。

      breakbeattiki=無の雰囲気の動画にはどういう経緯で行き着いたのか覚えていませんが、あのサイケデリックかつ80sなスタイルは大好きです。すごい勢いで動画投稿してるなあって気にはなっていたんですが、掘り下げて調べてはいませんでした…。message9号もまだチェックしてないんですよね…。読みたひ…。買います。世界が広がりそうです。

      「ネットに精神性を求めるようになった」というのは、なるほどと思います。そこ=ネットにしかないものは確実にあるわけで、ネット対リアルというような物言いは、もはやばかばかしいのかもしれません。インターネット発のリアルという、矛盾したような表現を、Tumblrcoreの流れには使いたくなります。世間的に見れば、それも「ネット」なのかもしれませんが…。

      SoundCloud、覗かせていただきました。『Dangerous Metem』はコアですね! 「Eight Girls In The Park」のポエムコアっぽい出だしが好きです。『Am I $ure?』は対してマイルドで驚きました。VaporWave! 「町」の哀愁が特に好きです。都市のビル群の向こうに見える三途の川、みたいなノスタルジー。こういう感じのもっと聴きたいデス。とか勝手にスイマセン。

      BUG

  3. 有の雰囲気 04/30/2014 6:43 am

    何度もすみません&友達の話題ではしゃぐこんな痛い僕にお返事いただきありがとうございます。。いやまあ話題にしてもらえてまるで自分のことのように嬉しいんですよ。。(苦笑)デモアナタヤサシイネ(^^;)

    ホント貴重な情報を発信してくれますよねウーピーさん。へへへ(笑)いやいや、後追いだとしてもこちらのサイトも素敵ですよ。

    それこそうちのbreakbeattikiがあんまりセルアウトしないでくれと難色を示してましたがあのMiley CyrusでさえCDジャケットがモロvaporでしたよね(汗)一方でその気持ちも分かりつつセルアウトに完全反対ではない僕としてはEspeciaのMileyに通ずるノリはアリですけどね。いわゆる後ろの人が次のtofubeatsの座を狙ってるのでしょうね。そういうガッツ自分は好きです。確かに太極拳の(まあラジオ体操ですからねw)あのみんな一斉にやる異様なマスゲーム感もvaporのキモさを彷彿とさせますね。こないだホームセンターでかかってた名もなきフュージョンもまるでVektroidでした。アート界でいうレディメイドの手法と被りますしリスナーの「音楽を聞く」という概念を根本からひっくり返す良い意味での「しょうもなさ」がこの辺のシーンの魅力なのかもしれません。それって小さな革命じゃないかと思いますがいかがでしょう。

    もはや執念ですね、あの勢いは(笑)あいつ結構根がサイケデリックなもんでトレンドに乗りながらも自己投影みたいなところはあります。流行とセンスが偶然タイミング良くマッチしたというかいつも泡の中でボーっとしてる感じなんでそれが作風にも出てるな、と。あとAmun Dragoonもそうですがサイケなアンビエント系とリンクしながらやってきたいそうです。ボーカルものややかましいseapunkは安っぽくて嫌いらしいのでそういうのは避けたいと言ってました(笑)

    massage在庫残ってるといいですね!雑誌にしてはちょっとお値段張りますけど絶対損はしません。させません。きっぱり。しかもCD付き。vapor系のアーティストは入ってませんがさすが編集長が半ば自己満足で作っただけあって雑誌と呼ぶには恐れ多いハイクオリティですよ。雑誌と言うより「本」でした。あ、別に僕が何か書いたとか回し者とかじゃないですけどねw

    いや、一般のリア充の間にすら「ネット発のリアル行き」という概念は少しずつ浸透してきてると思いますよ。じゃなかったらtwitterにわざわざあんなバカな写真載せて炎上させる道化も出てこないと思いますし中高生のLINEいじめなんかもないでしょう。要するにもはやネットは体の一部みたいなもんなんですよ、我々現代人には。で、それを大っぴらに公言してもさほどキチガイだとも思われなくなってると思います。

    お聞きいただきありがとうございます(爆)ミーテムは中学時代の友人と2人で「人間になりたいがなれないブタ人間の叫び」をコンセプトに大学時代に悪ふざけでやっていたユニットです(笑)一応レジデンツやプロディジー、M.I.A.なんかに影響されながらも自分達でも何やってるか結局わかりませんでした!!「Eight~」は僕の部屋にあった昔使った算数の教科書を友達が拾ってきて読み上げたもので歌詞はなんも考えてませんwwww もう一つのMindoms95の「Am I Sure」は
    Vektroidの変名、情報デスクVirtualに刺激されて始めたものです。やるせないニューエイジやフュージョンこそvaporの基本だと思うんですよ。やっぱ。まあSaint Pepsiみたいに真面目に進化しなきゃいけないんだけどね。でもこれは趣味なんで許してくださいな(笑)わざわざ「都市のビル群の向こうに見える三途の川」とまで言っていただきありがとうございます。もうなんて言っていいやら。。。。>///<

    ホントこんなしょーもない位うざい僕にお付き合いいただき感謝感激です!ありがとうございます。

  4. ピンバック:Amun Dragoon – Socotra Island | ABRAcaDABRA

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