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Baby Sloth Spirit – SELENA ETC.

 Baby Sloth Spirit - SELENA ETC

 – Tracklist –
 01. Fossil Future
 02. Goodbye ’94
 03. Beyond Coast
 04. Tunnel ov Love
 05. Infinite
 06. Selena Etc.



 - 03. Beyond Coast : ビヨンド・コーストって聞くとポリスノーツしか思い浮かびません。


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 Download Page Free!

 Release Date : 2013
 Label : Not On Label

 Keywords : ChillWave, Electronic, SynthWave.


 Related Links :
  ≫ Baby Sloth Spirit on Last.fm / on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp


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おそらくはカリフォルニアのトラックメイカー、Baby Sloth Spirit(Bryan Kusenda)。Facebook上の来歴をみるに、2007年から2008年に活動し、そして2010年に復活を遂げているようです。現在も活動中であるのかはよく分かりませんが、やはりFacebook上から、これまでの作品がダウンロードできるようになっています。そんな彼の直近の作品が、この“SELENA ETC.”。

これは2013年にリリースされた作品だと思うんですが、そのリリースのタイミングもそうですし、VaporWaveを通過した今の耳で聴いても、やはりそれ―VaporWave―とのリンクを感じざるを得ません。実際サウンドとしては、Vaporマナーはほとんど無いといってもよいと思います。はっきりとしたサンプリングの痕跡もないし、Chopped & Screwedが使われているにしても(定かではないけれど)、それがサウンドを異形化することはなく、つまり聴き心地に違和感はないのです。

さかのぼって聴いてみても、もともとのサウンドから今作が大きく異なっているわけでもないようです。おそらく根っこの部分には、Post-Punk~EBM~ChillWaveの流れがあって、その中でChillWaveが拡大、SynthWaveを飲み込みながら、次第に大きな流れとなって、今に至っている様子。過去作品の中には、80’sなテイストのトラックもあるし、シンプルなリズムにChipsoundを取り入れたものもあり、POPな輝きを放っているものも目立ちます。

しかし興味深いのが、2007~2008年作とされている“Eyes”や“VOLUMEⅡ”の中で、すでにVaporWaveを意識したような、というか、のちにVaporWaveと呼ばれることになるような、トラックたちが散見されるということです。VaporWaveの起源についての正しい指摘はどこかにあるのかもしれませんが、少なくとも私は知りません。ですので、もしかしたら2008年にはすでにVaporWaveという呼称は(あるいは別の呼称という形でも)存在していたのかもしれません。しかしこの2007~2008年というリリース年月日が正しいならば、これはだいぶ早い時期のVaporサウンドになるのではないでしょうか?

もうひとつ、VaporWaveはいわゆるNew Ageとも無関係ではなく、そしてNew Ageは“イルカ”とも無関係ではありません(この辺りはJohn C. Lillyの功罪といったところでしょうか)。Baby Sloth Spiritは、そのイルカのイメージを、“Eyes”収録の‘Dolphin Orgonite’で用いています。2011年作の“Three”における‘Coral Guts’もそのイメージの派生とも取れるし、今作の‘Fossil Future’についても、SoundCloud上で用いられているイメージ画像はイルカになっている。このサウンドにイルカというイメージ、やはりどう考えてもVaporWaveに結びつくのです。まあ、彼としては普通に道を歩いていただけで、それがたまたま大通りにつながっていたというようなことかもしれませんが、この点を掘り下げて考えると、もっと面白いのかもしれません。

さて、答えは出さずに話をそらしますが、今作は、ChillWave/SynthWaveを軸に、大仰にエコイックな音作りがVaporWaveを感じさせる、サイケデリック・ドリームサウンド。メロディはあまり強くないので、それを期待する向きには不十分かもしれませんが、スローに統一されたテンポと、ときおり水滴のようにポトリと落ちる、あるいは星のように瞬く仄かなメロディが、メディテイティヴな空間を作り上げます。輪郭のおぼろげな音がエコーの効いた空間を流れる様は、意識の白濁を誘い、すなわち知らず眠りに落ちること請け合い。と思わせておいて、ラストの‘Selena Etc.’で一際デカいドラムがお出迎えするので、ここで目覚めるリスナーも多いかもしれません(でもメロディはチル)。

活動状況がよく分からないのが残念ですが、今後もトラックを作り続けてほしいですね(でもSloth[ナマケモノ]だからなあ!どうかなあ!とか言ってみる)。細かいところですと、LYFSTYLとSynesthesiae Filmsによるコンピレーション“Celestial Summer”にトラックを提供したりもしているようなので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

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