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Swimful Buterfly – 归梦 (Return to a Dream)

 http://swimfulbuterfly.bandcamp.com/album/return-to-a-dream

 – Tracklist –
 01. 天 (Sky)
 02. Night Fountain in People’s Square
 03. 252
 04. Air Between Toes
 05. Voyage
 06. Fuck With Me (Main Attrakionz Instrumental)
 07. Infinite Castle
 08. Closing Scene
 09. 小云 (Xiao Yun)
 10. But Maybe
 11. 归梦 (Return to a Dream)
 12. 馬路天使二 (Street Angel Pt.II)



 - 05. Voyage



 - 07. Infinite Castle


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 Release Date : 2014.04.01
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Beats, Electronica, J-Pop, Sample-Based, TrillWave.


 Related Links :
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中国は上海在住の模様(“london”のタグもあるのでちょっと不確か)のトラックメイカー、Swimful Buterflyの作品です。bandcamp上で実質フリーという形で公開されています。2013年には“馬路天使 (Street Angel)”という作品を公開しています(図らずもマジ天使と読めますが、訳すと素直にストリートエンジェルになるようですね)。

はじめは意識して聴いてなかったんですが、これもやはりTrillWaveの流れに位置するんですかね。Beats/Hip-Hopを感じさせる(でもそんなにタフじゃない)リズムに、ChillWaveっていうよりは、Ambient/Electronica経由の包容力、レイヤー感のあるシンセが重なるスタイル。本人はShoegazeのタグを使ってるんだけど、たぶんタグが使われてなかったら、私はそこに思い至らなかったかもしれません。随所にあるウィスパー気味のコーラス(というかサウンドパーツ化してます)が醸す、寂寥感や浮遊感が、サウンド的にはShoegazeに通じます。描かれる甘美でドリーミィなサウンドスケープは確かにShoegazeチックなんだけど、ギターの層というのは出てきません。

“J-Pop”や“Sample-Based”のワードを持ち出したのは私なんですが、J-Popの要素はそんなに強くありません(え)。全編ホントにAmbientiveな調子でフワフワとゆるやかに流れていくんですが(Google先生によるとタイトルの“归梦”の和訳は、“正規化された夢”になるらしいです)、中盤に音楽的に山場が作ってあって、そこがJ-Popフィーリングなのですね。M-4‘Air Between Toes’やM-5‘Voyage’を聴いて、アレって思う人、多いと思います。このフレーズなんだろう、聴き覚えがあるなあって。前者ではきゃりーぱみゅぱみゅの“つけまつける”、後者ではPerfumeの“Baby Cruising Love”が用いられています。でもこれは(特にM-4は)、サンプリング元の色で曲を塗ってしまうというよりは、フレーズを抜き出してエディット&ループして用いることで、ホントにザ・サンプリングな使い方になっていて、面白いというか、不思議な聴き心地になっています。そして中田ヤスタカさんのこの界隈における影響力の大きさを改めて思い知らされます。もっといえば終盤の“But Maybe”も、坂本龍一さんの通称“戦メリ”こと“Merry Christmas Mr.Lawrence”をサンプリング(というかここはほぼ引用)していますが、これはちょっとJ-Popからは外れる印象。

随所でアジア/オリエンタルな楽器音やフレーズが聴こえてくることも今作の特徴ですが、ゆったりした音像とオリエンタルなフィーリングは瞑想感があって、メディテイティヴな一面も。そしてこの瞑想がどこに結びついていくかというと、私の中では輪廻なんですね。“Return to a Dream”というタイトルも直訳すれば“夢に戻る”というある種のサイクルを匂わせる言葉ですし、一番象徴的かと思うのはジャケットイメージに用いられているこの蝶の大群です。これは浅野いにおさんの異色作“虹ヶ原 ホログラフ”からの引用なんですが、あの作品も明示はされていませんが、私は輪廻や転生や業(ごう)を描いていると思っていて、そこからの画像が今作に用いられているということで、もう輪廻というイメージが頭から離れなくなってしまいました。なんだったら蝶と輪廻というイメージは荘子の説話“胡蝶の夢”にもリンクするかもしれません(荘子は輪廻とは結びつけていないんでしょうが)。曖昧な夢と現実。

そんなように、夢見心地で随所にPopを散りばめつつも、どこかに死(そして再生)を感じさせるのが今作の魅力かなあと思います。この甘さ、甘美な空気は、死線をフラフラとさまよっているような、つまりある種のエクスタシーを内包しているような気がして、惹きつけられてしまいます(The Smashing Pumpkinsの‘Today’なんかと共通するイメージです)。ちょっと観念的な表現になってしまいましたが、よい作品だと思いますので、気になった方は是非聴いてみてください。もちろん前作も!



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