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Netaudio explorer

Kinesthetiac – Cheese Stank EP

 Front_s

 – Tracklist –
 01. PART I (IRL)
 02. PART II (PROTOANTHROPOMORPH)
 03. PART III (ONLINE FRIENDS)


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 Release Date : 2014.08
 Label : Not On Label

 Keywords : Abstract, Electronic, Glitch, IDM, Noise, Strange.


 Related Links :
  ≫ Kinesthetiac on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp


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みなさんはKinesthetiacことJared VanMatreを覚えてらっしゃるでしょうか(相変わらずのもったいぶった書き出し)。イギリスのネットレーベル、Retronymから若干14歳で“Gander”(2011)をリリースし、そのクオリティでnetaudioファンをうならせた彼。その後の“Fields Of Thought”(2012)もよい作品でしたし、“Gander”ともども、このブログで取り上げました。そもそもこれら2作の前にセルフリリースしていたEternal(2011)の時点で、IDM/Electronicaファンからは高い支持を得ていました。


ネット上にはものすごい数の、音の作り手さんがいますが、自分が興味を持った方々をぜーんぶフォローし続けるなんて、およそ不可能。しかもどうしても自分の中でブームになってる音の方を掘り下げてしまうので、そうじゃない方には、ちょっとアンテナの感度が弱くなったりする。で、その感度が弱まっている方面に対しての話だけど、私の場合は自然と(ってのも変だけど)、定期的に“そういえばあの人今何してんのかな”って気持ちがフワッと浮かんでくるので、そのときにちょいちょい辿ってみたりしているんですね。そうすると、音楽を止めちゃったように見える人もいるし(消息不明もよくありますよね)、別の名前で活動を続けてる人もいるし、元の名前で変わらずに音楽を作り続けている人もいて。調べてみるまでどんな結果が待ってるか分からないから、その調査にはスリルみたいのがあって、ほんのちょっと刺激的だったりもします。今思いつくだけでも、あの人やあの人のその後が、気になったりしてる。


で、Kinesthetiacは今17歳なのかな?、正直活動が停滞していたわけではないので、上の話にはちょっと当てはまらないんだけど(じゃあ何で書いたんだよって言わないでね)、バリバリ活動してくれていたにも関わらず、このブログで一向に取り上げてこなかったのには、ちょっと理由があります。

まず上記の3作品以降のリリースだけれど、せっかくだから細かく書きましょうか(リンクもつけときましょう)。“Cout Miny Candy (EP)”(2012;これは現在ダウンロードできません)、“Is It A Kind Of A Dream”(2012;これはLFD Recordsからのリリースだけど、現在リンク切れ)、“Holy Shit I’m A Werewolf (Pt. 1)”(2013;圧巻の25トラック。現在リンク切れ)、g(2014)、Chemtrails is my Fursona(2014)。あと間にLFDのコンピレーションとかもあります。ほんでもって、今作、というのが大まかな流れ。


怪傑ライオン丸、じゃなくて西武ライオンズのキャラクターであるレオを大胆に使っちゃったこのジャケット画像からして、ねえ、過去とは決別してる感じがしなくもない。タイトルも“チーズ、臭い”って感じですか? 何なんだよそれ・・・って疑問符がいっぱい。

変化の兆しはもう“Is It A Kind Of A Dream”で見えていました。当初はMelodicなElectronica/IDMを作っていた彼が、この辺りから、メロディを廃したような、抽象的で歪な音作りをするようになってきました。サンプルベースの編集的なトラックも散見されたし、ノイジーな感触も少なからず。以前私、“Kinesthetiacはこれから先、より個性的な音楽の配合を見せてくれそうで、期待しています”とか書いたんですが、“g”ではついに、やはり若さゆえの柔軟性が発揮されたのか、VaporWaveを意識したような、過剰にGlitchyで、Chopped & screwedも織り交ぜたサウンドにシフト、曲タイトルもついていない、まるで意図の見えない、ミステリアスな作品を作ってきたんです。“Chemtrails is my Fursona”もやっぱりその路線で、多少メロディが流れている感はあるけれど、それはサンプルに基づいたものであって、彼が作ったメロディによる感覚ではない。

早い話が、彼の初期作品にほれ込んだ私としては、その後の路線がちょっと残念という、そういう話なんです。今作も3トラックで25分近くある、アブストラクトな電気的絵巻物、みたいになっていて、じっくり耳を傾けようものなら、そこに広がるのは鈍色の夢。スリリングなトランス風シンセパートだったり、レトロなシンセサイザー・ミュージックをShoegaze/Noiseな味つけで補強したような肉厚パートだったり、そういったスペーシーな部分が際立つかと思えば、バウンシーなビートからエクストリームなシャウトや金属的ノイズ、アジテートなヴォイスがさく裂するようなハードなパートもあり、さらにはチャイルディッシュなIDM/Downtempoからメルヘンチックなパレードへなだれ込んだり、何気にChopped & screwedもかましてきたりして、切り貼り感も包み隠さず大胆にさらけ出し、もう、ムチャクチャじゃあないですか。何が表現されているのか、想像することすら困難で、こんな困惑リスニングはなかなか久しぶり。

でもヒント、なのかカラかっているのか、各トラックの感情性を表現するなら、ということで、3つの顔文字を当てはめてくれています。M-1が(、ン、)、M-2がT_T、M-3が=o)、ということで・・・なんとなく分かるようで、やっぱりわかんねーなというのが正直なところですか(笑)。まるでツジツマの合わない映画を見たときのような、倦怠感すらリスナーに感じさせてしまうのも、今作の力というべきなのかもしれません。その分からなさってのはもちろん面白さにも結びつくだろうし、今作の魅力のひとつかもしれないんだれけど、でもここはまだ通過点だと思いたい。スタイルを決めるにはまだ早いんじゃないかと。ここを経た上で、初期のMelodicな路線に戻ったら、あるいは他の方向へ羽ばたいていったら、いったいどんな音になるだろう?って考えて、でも想像しきれない自分がいます。ということで、これからも注目しておきます。

以前はこんなトラック作ってたんだぜ!ってヤツを以下に貼らせてくださいよ。


Kinesthetiac – Creating My Own World (from “Eternal”)






Kinesthetiac – “Gateway” (from “Is It A Kind Of A Dream”)




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