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Aloe Island Posse – Welcome to Aloe Island

 Aloe Island Posse - Welcome to Aloe Island

 – Tracklist –
 01. アロエ島 FM Radio
 02. Welcome to Aloe
 03. Daydreamer // ロマンス
 04. アロエ島 Discotheque
 05. Rangers
 06. Stay 今夜



 - 02. Welcome to Aloe


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 Release Page Download Free!

 Release Date : 2014.12.05
 Label : Not On Label

 Keywords : 80s, Disco, Electronic, Future Funk, J-Pop, Sample-Based.


 Related Links :
  ≫ Aloe Island Posse on SoundCloud / on bandcamp


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Buisness Casualのメンバーであることはアナウンスされていますが、それ以外はおよそ謎に包まれている様子のトラックメイカー/プロデューサ、Aloe Island Posseの作品です。bandcamp上で完全フリーで公開されています。

なぜにこんなにアロエ推しなのかってことは置いておくにしても、これは非常にすぐれたFuture Funk/Discoだと思います。どうすぐれているのかって話ですけれども、まず構成がよいです。ラジオDJ風の導入部‘アロエ島 FM Radio’からも分かるように、この作品はきっとラジオプレイを模しています。Tropicalのタグを付けていることからも、季節はきっと夏、そしてきっと海辺(それはアロエ島の)、カーステレオから流れるディスコな音楽。そんな光景が浮かんできます。

およそ30秒の導入部‘アロエ島 FM Radio’を経てはじまる、‘Welcome to Aloe’で、いきなり森高千里の‘ミーハー’をサンプリング/エディットしたディスコテックなサウンドがさく裂。サビのカットアップ、リピート、ブレイク、からのブギーなギターのバーストや、終盤の畳み掛けるような、トロピカルなシンセとヴォーカル、そしてビートのアタックで放たれるパッション! すさまじい攻撃力です。最初聴いたときはてっきりtofubeatsの“Don’t Stop the Music”かと思ってしまったんですが、違いました。でもこのトラックを聴くことによって、“Don’t Stop the Music”が‘ミーハー’をリスペクトしていることが分かりましたし、そこからまた、tofubeatsが森高千里を好きなことも分かりましたし、‘ミーハー’がいかに時代を超える力を持っていたかが分かりました。エディットという点ではむしろ‘ミーハー’よりも‘ザ・ミーハー’(‘ミーハー’のリミックス・バージョン)を引き合いに出すべきかもしれませんが、それは下で。サンプリングにおいて、この‘ミーハー’をネタに選んでくるあたりに、Aloe Island Posseのセンスの鋭さを感じます。

怒涛の畳み掛けからフッと力を抜いたように流れてくるのが、山下達郎の‘DAYDREAM’をサンプリングした‘Daydreamer // ロマンス’。オリジナルもサビの伸びやかな高音が、フワリと浮かび上がって低空飛行するような、独特の気持ちよさを与えてくれますが、微妙にピッチを変えたこちらはよりエクストリームになって、電子音の領域に突っ込んだ高音が、頭の中をスライスするように突き抜けていきます。すんごい、気持ち良いです。ここからゆるやかにスローダウンして、次のトラックが、再び山下達郎の‘あまく危険な香り’をディスコテックに仕上げた‘アロエ島 Discotheque’。ピッチの編集によって中性的な歌声に変化して、若干のロボティックな雰囲気さえ醸すヴォーカルは、軽快なリズムとは裏腹に、冷たくロマンティックに響きます―前半の2トラックでアゲてきて、ここにきてスムースにテンションを落としてくるような構成が見事にキマっていて、またニクい。

あとの2トラック、‘Rangers’‘Stay 今夜’のサンプリング元は私分からないのでですが、クレジットされているどなたかからの引用が使われているのでしょう。どちらもファンキーでグル―ヴィンなブラック・ミュージックなサウンドで、ストレートなノリのよさが印象的です。

メロディを引用しながらも、エディットに走ることなく、トラックのど真ん中に置きながら(歌謡曲的ともいえる)、それをオリジナルとは明らかに違った形で響かせる、つまり編集的かつPOPという、私の大好きなサウンドがここにあります。Popに振り切った作風であることや、今作以外にほんとんど活動の痕跡がない(SoundCloudにも1トラックしか上がっていない)ことを鑑みると、誰かのガス抜き的なプロジェクトであることも考えられますが、どうなんでしょうねえ。今後も継続した活動をしてくれるとうれしいです。あと今作はもっともっと聴かれるべき作品だと思います。ちょっとないがしろにされている感があって、非常に歯がゆい。いろんな意味でPOPです。


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森高千里 『ザ・ミーハー』 (PV)



リミックスを手がけたのは、オリジナルの作曲・編曲も行っている斉藤英夫さんのようです。制作秘話がFacebookで公開されていますので、興味のある方はそちらをご一読ください(≫「ザ・ミーハー」森高千里さん制作逸話)。今聴いてもぜんぜん古くないですよね。シンセの使い方やエディットのスタイルなんか、1988年の発表当時も“今”っぽかったのでしょうが、25年以上(!)を経た2014年に聴いても、むしろ一周回って“今”っぽいという面白さ。ちなみに“ミーハー”、セルフカバーもされてます(≫ 森高千里 『ミーハー』 【セルフカヴァー】 )。


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SAMPLES USED:
DJ Kamasami Kong
Ellie Hope
Chisato Moritaka
Tatsuro Yamashita
Change
Toshiki Kadomatsu
Billy Ocean
Bobby Thurston

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