ABRAcaDABRA

Netaudio explorer

Proton 42 – Fallacracy [PM033]

 Proton 42 - Fallacracy [PM033]

 – Tracklist –
 01. Piece Of The Puzzle
 02. Week’s End
 03. Vertical Dive
 04. Yaff
 05. Anomaly
 06. Fallacracy
 07. Seetle
 08. Tea and Bandityi



 - 03. Vertical Dive


+ + +


 Release Page :
  ≫ [ main ] / [ mirror ] Download Free!

 Release Date : 2015.01.26
 Label : PegasiaMusic

 Keywords : Ambient, Electronica, IDM, Melodic.


+ + + + + +


イギリスのネットレーベル、PegasiaMusicより。おそらくはカナダのトラックメイカー/プロデューサ、Proton42ことCody Janssenの新しい作品がリリースされています。2011年にも同レーベルから、その名も“Classics”をリリースしていて、今作はそこからおよそ4年ぶりのリリースとなっています。その間にはIDMForumsの“Sounds For Skeletons”(2013)や、Altered Echoの“AEP001”(2013)といったコンピレーションに参加しているのが確認できます。

プロフィールが気になって、ちょっとさかのぼって調べると2007年のインタビューは読むことができるのですが、ネット上に現存しているスペースはほとんどなく、SoundCloudなどもどうやら削除されている様子です。またカナダのƸC†OPL∆SMと組んだProtoplasmというプロジェクトもあるようですが、こちらでは2014年12月にYclept iNsanと組んで“Inevitable”というAmbientなSoul/Hip-Hopをリリースしています。ということで、なかなかミステリアス。どこにサウンドの骨子があるのか、つかみにくい作り手さんです。まあ上記インタビューを読むと(古いですが)、IDMやBreakcore、Industrialといったサウンドがメインになっているようではありますが。

さて前置きが長くなりました。今作の話ですが、上記インタビューですでに“Fallacy”という今作に通じるようなワードを出しているのが興味深いです。そのときはプロジェクトのひとつであるようなニュアンスで語っていますが、もしかしたら、そこからの流れも今作にはあるのかもしれません。

前作には確かにMelodicな一面もありましたが、どちらかというとザ・IDMなイメージのトラックが多かったように思います。Aphex TwinやSquarepusherのような、先人たちの影響が強く感じられるトラックもあります。そこから比べると、今作はかなりMelodicな方向に寄せてきていて音楽的かと思います。M-1こそアブストラクトな調子(まさに‘Piece Of The Puzzle’か)ですが、続くM-2~4やM-8あたりは、冷たくやわらかいシンセティックなメロディが流れていて、非常にドリーミィ。ゆらめきながら折り重なるレイヤーたちと、そこで形成されるメロディが作る、感情のない甘美な風景は、さながら機械が見る夢のような。何の意志も持たずに流れいてく大河の水のような、融解していく氷のような、為す術のない、諦念的なある種の気持ちよさと、美しさ。

美しさというのは少し死の予感を孕んでいて(だから美人の女優さんはホラー映画で映えるのだ、一番に思い浮かぶのはの“ポゼッション”のときのイザベル・アジャーニ)、だからこの作品も決して明るくはなくて(というか明るいIDMなんて聴いたことないナ)、桃源郷的な、浮世を離れた、死線の存在を感じさせる。音楽というのはリスナーの心理状態によって受け取られ方が多分に変化するから(満員電車で今にも腹を下しそうなときにBreakcoreなんて聴いてられないだろう)、この作品がいつ何時も私にフィットするという分けではないんですが、ピンポイントで非常に私の精神にシンクロしてくるタイミングというのがあって、そういうときには私は本当にすべてが許された感覚に襲われるのです。

こういう音の作り手さんはきっと少なくないのだろうけれど、決してサウンド自体が注目されているわけではないので、誰か(信用のおける情報源というか)が紹介してくれるということは少なくて、だから自分で探さないと触れる機会は少ない。そう考えるとネットレーベルというのは、作り手と受け手の間をつなげる役割を確実に持っていますね(当たり前か!)。でもこういうサウンドを扱う(ネット)レーベルって、少なくなってる気がするなあ・・・。でも私は積極的に探していきますけども。

と、作品の内容から離れたことばかり書いてしまいましたが、今作はMelodicなIDM/Electronica好きには間違いなくアピールするであろう、良作です。次回は是非4年というインターバルを空けずに、もう少し早くリリースしてほしいですネ。期待してます。上で挙げたコラボレーションもなかなか素敵なので、興味がある方は是非。

追記:現在今作に合わせたインタビューが公開されています。≫ Featured Artist – Proton42 – Fallacracy: A Conversation via Text



 - Pulsetransit (from “Classics”)


+ + +


Mastered by Ben Steed & Rob Gilbank at PegasiaMusic.

(CC) by -nd 3.0



コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。