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CURLYROCK – Sound’n’Mayhem III [MNMN304]

 CURLYROCK - Sound'n'Mayhem III [MNMN304]

 – Tracklist –
 01. The World Has Waited Till The End
 02. Foolish Boy
 03. Rightback
 04. Run Run Run
 05. Forever Dolce / Empty Dreams Again
 06. King Of Mo
 07. Eccojamed



 - 03. Rightback


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 Release Page :
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 Release Date : 2015.01.15
 Label : MNMN Records

 Keywords : Downtempo, Electronic, Hip-Hop, Melodic, Screwgaze, VaporWave.


 Related Links :
  ≫ CURLYROCK on Last.fm / on SoundCloud / on bandcamp / on VK (VKontakte) / on Twitter


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ロシアンネットレーベル、MNMN Recordsより。モスクワのDJ/ビートメイカー、CURLYROCK の作品がリリースされています。ディスコグラフィについては上記Last.fmが詳しいようですが、少なくとも2009年からはリリースを行っているようです。今作のタイトルには“Ⅲ”が付されていますが、実際これは“Sound’n’Mayhem”の3作目になっています。どこで聴けるんだよって思う人もいらっしゃるでしょうが、1作目はbandcampで、2作目はLast.fmで、それぞれ公開されています。フリーでの入手も可能なので、気になる方は是非。

ロシアの音楽シーンってほんとに独特の発展の仕方をしていると思うんですが、今作もそれを示すよい例なのではないかと思います。Abstruct Hip-HopやDowntempo、IDM/Electronica, Ambient、Industrialなどなど、広義の電子音楽を飲み込みながらも、最終的には(おそらくはサンプルベースの)Melodicなトラックとしてまとめあげています。どこからどこまでに、どういうサンプルの使い方をしているのかは分からないんですが(単純なChopped & Screwedなのか、そうでないのか)、スローに変形したメロディの漂わせる独特の異形感や、それでもなお残るメロディの残り香は、ときにVaporWaveを彷彿させます(‘Eccojamed’のアウトロなど特に)。もちろんChopped & Screwedが元来はHip-Hopの手法だったことを忘れてはいけないし、CURLYROCK自身もHip-Hopの側からそれを用いているのかもしれません。実際彼はそのワード―VaporWaveを持ち出してはいませんし、おそらくは“Screwgaze”の中にその部分は内包されているのでしょう。

でもScrewgazeって私の中ではもっとEDMっぽいというか、Bass music、エレクトロでハイプレッシャーな音楽という認識だったのですが、それも回避されていて、その点もやはりユニークに感じます。あと長めの尺のトラックが多いのも印象的です。たぶん平均7~8分あると思います。Ambient/Noiseなイントロから、重厚なリズムと歌が始まるという構成が多いように感じますが、中でも好きなのはM-3‘Rightback’です。ディレイ、リバーヴするヴォーカル、メロディによる浮遊感と、どっしりとしたリズムのスローなダイナミズムが、何とも気持ちよいのです。バックに存在し続けるレイヤーのそこはかとないShoegaze感も、トラックを盛り上げるのに一役を買っていて、細かい演出がニクらしく光ります。M-1のクリスタルライクで神秘的なイントロもけっこう好きです。

わりと(わりと、ね)カオティックな作りかとは思うんですが、何度もリピートして聴いていると、バックトラックよりもメロディが頭の中に残ってきて、完全にMelodicなウタモノ作品として機能するという強者(つわもの)です。Pop志向なんでしょうか。過去のシリーズ作を聴いてもそう思います。‘Forever Dolce / Empty Dreams Again’などは、トラックタイトル通り、途中で曲が切り替わりますが、なぜあえてワントラックに入れてきたのかが謎ですね。その分からなさが、やはり面白く感じますが。

ということで、繰り返しになりますが、EDMやIDM、それからTrapなどなどを咀嚼した上で、Hip-Hop経由のChopped & Screwedでまとめたら、何だか仕上がりはMelodicなVaporWaveっぽくなったという、面白い作品です。この界隈で似たテイストだと、Variaとかですかねえ(ちょっと勢いが違うかもしれませんが)。


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(CC) by – nc – nd 3.0



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