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person/people – Internet Love Music

 

 – Tracklist –
 01. Side A (After Dark)
 02. Side B (Secretion, Privacy)



 - 01. Side A (After Dark)


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 Release Date : 2015.02.23
 Label : ‡‡welcome_ 美 ₰ou₦ds†† (WelcomeBeautySounds)

 Keywords : Ambient, Electronica, Pornographic, Romance-Drone, Sample-Based, VaporWave.


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ヨレヨレのビヨンビヨンなTapeフィーリング。 プチプチとざらついたGlitchyなテクスチャー。ホコリにまみれた安易にドラマチックなメロディと相俟って、醸されるのはレトロな抒情。粒子の粗い80sのTVドラマを見ているようじゃないか、と思っていたところで、今作に付されている言葉を見ると―“All sounds in this release sourced from saucy vintage porno.”とありました。ああこれか、と私は思う。VaporWaveにあって然るべき―というと語弊があるので、私がVaporWaveに求めているものの一つが、このいかがわしさだったのです。

今はポルノっていっても―海外の状況は知りませんが、日本のアダルト産業だとファッション的とはいわないまでも、一定のシーンを作ってしまっているのは間違いなくて、私が思春期真っただ中を過ごした頃とは、確実に状況、在り方が異なっています。インターネットの普及も要因のひとつにはあるだろうけれど、とにかくポルノ/アダルトなコンテンツに対する“うしろめたさ”や“いかがわしさ”といった感覚のハードルが、下がっている。あの頃、河原の橋の下に落ちていると噂の、猥褻な本を、みんなで拾い行ったのは何故かという話―うしろめたいから。父親の秘蔵のビデオを、ひとりで留守番中に見ながら、あんなにドキドキしていたのはなぜか―その内容が自分には正体不明で、あやしくて、謎めいていて、つまり、いかがわしいから。

今作を聴いて実感したのは、私の中でVaporWaveとアダルトなコンテンツはリンクしているということです。“いけないもの”に対するうしろめたさと、正体不明なものに対するいかがわしさ。これらが、(私にとっての)レトロスペクティヴ、懐古的な、ノスタルジックなフィーリングに包まれて存在いるという点で、共通しているのです。傍から見たら“そんな発見どうでもいいわ!”レベルかもしれませんが、私の中で何かがひとつ腑に落ちた感じだったのですね。すごくストンと中に入ってきたのです、この作品が。

このperson/peopleという人を食ったようなネーミングのプロジェクトについてはまったく詳細を知らないのですが、VaporWaveなサウンドを作るにあたって、ポルノからの引用を行ったというその着眼点は素晴らしいと思います(というと何かポルノを称賛しているような感じになりますが)。確かに、そう、VaporWaveとポルノは相性がよいのです。思えばそう、昔のアダルトコンテンツって、NewAge/Easy Listeningなタッチの曲が使われていたような―と記憶を漁ってみるも、これはたどり着けません、さすがに・・・。

ひとつの記事にこれだけポルノって書くのもおそらく今回が最初で最後でしょうが、M-2では明らかにポルノな要素―音声がサンプリングされていますが、その辺りを抜きにしても、ノスタルジック特化型VaporWaveとして享受することができると思います。2トラックあわせておよそ30分という長尺な構成で、ネットサーフには持って来いだと思いますし。ああ、風呂で聴いてみるのもよいかもしれないですね。崇高(フェイク)な気分になれそうです。

このperson/peopleは過去にも同レーベルからシングル“single_053461”をリリースしていて、これまたトラックタイトルが“意味なんてない”感満載の‘dGhpcyBpcyBhIHdhc3RlIG9mIHlvdXIgZnVja2luZyB0aW1l’‘தீர்மானம்’です。こちらもVaporWaveといえばそうですが、今作よりPopによっているので、気になる方はどうぞ。2トラックで5分にも満たなくて、今作とのギャップがまた面白いです。

ちょっと余談。‡‡welcome_ 美 ₰ou₦ds††の話題性については存じませんが、興味を持ったきっかけは、同レーベルからリリースのある島田市 Japan 1995がセルフリリースした“NHKテレビ番組の音楽”でした。ニュースのサンプリングが主になっている作品で、個人的な受け取り方ですが、かなりエグい印象だったので、どうも気になって、そこからたどったような感じです(この“NHKテレビ番組の音楽”は、同レーベルから出した“King Of Queens オーディオ体験 PLATINUM エディション”よりも、インパクトは断然上)。


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Forgotten sounds from the love market.
All sounds in this release sourced from saucy vintage porno.

(CC) by- nc – nd 3.0



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