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Renjā and Cosmo Z – Itari

 Renjā and Cosmo Z - Itari

 – Tracklist –
 01. Kimyōna
 02. Kyōki
 03. Shiawase
 04. Ushinawareta
 05. it was
 06. Unlink
 07. Snaps
 08. darkly eyes



 - 02. Kyōki


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 Release Date : 2015.02.27
 Label : Not On Label

 Keywords : Acoustic, Ambient, ChillWave, Electronic, Hip-Hop, Shoegaze, Smaple-Based.


 Related Links :
  ≫ Renjā on SoundCloud / on bandcamp / on Tumblr / on Twitter

  ≫ Cosmo Z on SoundCloud


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Dream CatalogueMurmurs.EverythingIsChemicalといったレーベル/コレクティヴからリリースを行う一方で、自身のbandcampでも作品の公開を続ける音楽プロデューサ、Renjā。彼が友人とされるCosmo Zと作製したスプリットが今作。前半4トラックをRenjā、のこり後半をCosmo Zが担当しています。

Dream Catalogueからリリースを行っている、ということをみると、VaporWaveなのかなって思ってしまいます。確かに初作にあたるであろう“Past Events EP”は、サンプルベースの編集的なトラックが多く収められていて、そこにはVaporWaveというワードを当てはめることも出来ます。



 - Somewhere2004 (from “Past Events EP”)


しかしそれ以降は徐々にオリジナリティを発揮、現在はVaporWaveの延長としてたどり着いたような、Ambient/Droning~ChillWaveなサウンドを主なスタイルにしています。“私の狂気は私を消費し”などでは、Aphex Twinの“Selected Ambient Works Volume II”―もっといえば、その中の‘Rhubarb’、さらにいえば、それに対するエディット‘Rhubarb – Slowmo version’―や、Brian Enoの作品を感じさせるような、ヘブンリーでドリーミィなAmbientを披露していて、そこには典型的なVaporWaveの姿を見ることは、ほとんど出来ないでしょう。



 - すべてが奇妙に思える (from “私の狂気は私を消費し”)



 - とても孤独 (from “私の狂気は私を消費し”)


現時点での最新作は先述したEverythingIsChemicalからの“EICV7″ No. 99”(ただのカタログ番号のような気もしますが、これが正式なタイトルなのかはよく分からない)ですが、そこではエコーイックでスローモなビートや、NewAge調のシンセレイヤーによるAmbienceを効かせた、いわゆるVaporWaveなスタイルがいくらかカムバックしています。



 - Kanjō (from “EICV7″ No. 99”)


しかし面白いことに、そのひとつ前の作品にあたる今作は、これまでとも、それ以降とも、また異なったサウンドが披露されているのです。

特徴的なのは、サンプルベースと思しきヴォーカルフレーズが散見されること。それらはカットアップされてミニマルに反復されていますが、おそらくは女性ヴォーカルのようで、ささやくように響くその人声はどこか悲しげで、作品に不思議な神秘性を与えています。それと同時に、アコースティックなギターの爪弾きもまた、随所で聴くことが出来て、これがときにオーガニックな温もりを感じさせたりするのです。Hip-Hop経由のビートと組み合わされたそれらは、Lo-Fiな音作りによるAmbienceと相俟って、とても抒情的に響きます。シンプルなギターの音と、力ない人声が作り出す空気は、強い感情が過ぎ去ったあとの虚脱感のようなものを放っていて、その在り方はどこかShoegaze~Slowcore/Sadcoreにも通じるように感じます。また、M-3においてはジャパニーズ・ソングをサンプルにしていたりと、非常にPop(メロディがあるという意味だけではなく)なフィーリングを感じさせる作品でもあります。

後半のCosmo Zによるトラックは、 Renjāのものと対比も甚だしく、アタックの強い、Bleepyな、Electronicなトラックになっています。SoundCloudで聴ける‘BaaaBaBa’や、△(vixyl)△と組んだ‘Nights’などは、New Wave/Post-Punkの香りも感じさせる退廃的なムードがグッドなんですが、今作にあるトラックはちょっとカラーがなさすぎるような気がします(前半部とのギャップは面白く感じますが・・・)。惜しい。

Hip-Hopのビートに、ChillWaveの天上感、VaporWaveのノスタルジアが交錯し、Post-Shoegazeな虚脱感が醸される、ここにあるRenjāのスタイルは非常に私の琴線を刺激します。大枠でいえばやはりHip-Hopに落とし込まれてしまうのでしょうが、Renjāがこれまで辿ってきた道筋(とこれ以降に歩んでいる道)を考えると、ここにはPost-VaporWaveという言葉を使いたくなります。いずれにせよ、良作。気になった方は他の作品も是非。



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