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新しいコンピュータのOS 98 – 2

 新しいコンピュータのOS 98 - 2

 – Tracklist –
 01. Intro.wav
 02. バーチャカート1.5
 03. IBMのPCセール
 04. Br☯wse ☯nline
 05. 無料ダイヤルアップ!!
 06. Deep



 - 04. Br☯wse ☯nline


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 Release Date : 2015.03.28
 Label : STC Records

 Keywords : Easy Listening, Electronic, Melodic, VaporWave, 80s.


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STC Recordsから、まさかの新しいコンピュータのOS 98の新作がリリースされました。レーベルとしてもどうやら機能しているようで、意外にまともだった(失礼な物言い)! でもタイトルが“2”ってホントに投げ遣りだな・・・。

でも中身はしっかりした作りになっていて。シンプルなサウンドで、シンプルにメロディを鳴らしています。一発目の‘Intro.wav’からマンボのリズムで意表をつく出だし。典型的なVaporWaveとは異なるフィーリングに、ここでまずは「おっ」と惹きつけておいて、M-2‘バーチャカート1.5’で、80sなビッグドラムとキラキラしたキーボードの音色にシンセブラスのような華やかなサウンドで、煌びやかな瞬間を演出。またしても意表をつかれます。

さらにM-3‘IBMのPCセール’は、同じフレーズをひたすら反復するミニマルなトラックですが、どうもテンションが高い。グイグイと高みに上るようなサウンドに、いささか呆気にとられます。M-4‘Br☯wse ☯nline’が個人的に作中のクライマックスで、ここでもカラフルなキーボードがトラックを引っ張っていくのですが、途中から!ギターの音が!入ってくる!(たぶんギターだと思います)。しかもやたらとバーストしていて、VaporWaveを標榜するサウンドで、こういうギターの入れ方するのって、あまりないような気がします(VaporWave経由のFuture Funkは除きますが)。すごくエモーショナル。

‘無料ダイヤルアップ!!’もやっぱりブギーでMelodicなギターフレーズがトラックのど真ん中で鳴っていて、確かにVaporWaveにありがちなFusion/Smooth Jazz的なサウンドに近いような気もしますが、しかし特異なイージー感を放っています。Chopped & Screwedの影もないし、ストレートに潔く突っ込んでくる爽快感は、やはりユニーク。ラストの‘Deep’は落ち着いたサウンドですが、キラリとした音色とゆるやかなリズムを活かしたチルな音像になっていて、きれいに締めくくられます。そのように、イントロを設けたり、ラストをチルなサウンドにしたりと、作品としての作りもまとまっています。やはり、意外にまとも、という言葉を使いたくなります。

Easy Listeningな軽い聴き心地の中に、現実世界へ浸食するかのようなアッパーな感情性、ギリギリのテンションを封じ込めることで、見事にVaporWave以降を感じさせてくれる、面白い作品です。なかなかの手練れの予感。1作目の“新しいコンピュータのOS 98”とはまた一味もふた味も違ったサウンドになっていて、いったいどういう素養を持っているのかと、興味を抱かせる作り手さんです。

サウンド的には一致しないかもしれませんが、イメージが重なるのが、やはりVaporWave界のアウトサイダー(というかもはや離れた感のある)、Amun Dragoonとか、スペインのLo-Fi脱力Popメイカー、This Deep Well(一時期大量に公開されていた作品群、今は消されています)あたりです。



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