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Feels – Dopamine Hearts

 Feels - Dopamine Hearts

 – Tracklist –
 01. You Remind Me of Childhood
 02. Original Fake
 03. We R 1
 04. I Live By The Ocean
 05. U R Not Mine
 06. Delicate
 07. And U Never
 08. Lust Life
 09. Beth Is My Best Friend
 10. Dopamine Hearts



 - 01. You Remind Me of Childhood


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 Release Date : 2015.04.02
 Label : Murmurs.

 Keywords : Ambient, Beats, Post-Trap, Sample-Based, Shoegaze, Vocal.


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カナダはノバスコシア州、ハリファックスのレーベル/コレクティヴ、Murmurs.より。Feelsの新しい作品がリリースされています。これまでにも自身のbandcampで“Sentimentalist”を、また今作と同じくMurmurs.から“Maturity Traits”をリリース、そしてStelliform(おそらくはサイドプロジェクトかと思います)とのスプリット作“Fortune”もリリースしています。

ジャケットイメージって、もちろんそれだけでもアートとして成立しうるものなんですが、そのイメージが、見たことも聴いたこともないアーティストの作品に付されている場合、作品の中身―音楽性を判断するひとつの要素にもなっているかと思います。この“Dopamine Hearts”のジャケットイメージを見て、みなさんはどんな音楽性を想像するでしょうか(タグというキーワードもありますが、まあそれはアテにせずに)。まずナードなイメージはないですよね。細やかにレイヤーが織り込まれたエレクトロニカ? うん、これはありそう。意外にブリブリのBass musicとか? これもありそうな気がする。アブストラクトなAmbient/Droneとか、あるいはGlitchyなElectronic musicとかもありそうな気がする。でもどうやら全部違ったんです。どうやら。

M-1なんかはけっこう、イメージに沿った音なんです。ビートこそBeats/Trapですが、Ambientなレイヤーとウィスパー気味の幽玄なヴォーカルラインが組み合わさることで、Shoegazeにも通じるような、ドリーミィで、そして悲しげな吸引力を発揮しています。ああなるほどなあ、これはこれで美味しく頂けるよなあ、なんて思っていたら、M-2がちょっと変化球で面白いんです。他の作品でも見られる特徴ですが、ワンフレーズを延々とリピートさせる反復主義とでもいえるようなスタイルを見せる時がありまして、今作ではこのM-2がそれに該当しています。しかもここで使われているのは日本語詞なのですね。どなたの歌かは存じませんが、サンプリングでしょうか、“暮れてゆく―”という歌が、たったそのワンフレーズだけが、Trapのビートに乗せて、反復され続けるという、意表をついた構成で、グッと引き込まれます。でも意表はつきつつも、やはりM-1から連続しているのがそこにある感傷的なムード、ヴォーカルの調子も決して明るくはないので、何やら諦念を漂わせる内向性のPost-Trapサウンド。

続くM-3が、まさかのM-2と同じ素材―ヴォーカルラインを使ったトラックで、相変わらずPost-Trapなサウンドなのです。同じ素材を使った別料理とでもいうニュアンスなのでしょうか、あえて連続でそれらを提示するこの形も面白いです(こういった、同素材で“料理方法を変えて”提示という手法は、上記の“Fortune”でも採用されています。同じトラックをひとつはFeelsとして、もうひとつはStelliformとして、作製しています)。

M-4がまた、ここでこのネタ使うんだ的な、まさかの“ファイナルファンタジー”から通称“クリスタルのテーマ”(正しくは“プレリュード”)を引用、そしてそこにおそらくBjörk(?)の歌声を被せつつ、ボトムはTrapビートっていう・・・なんだよその組み合わせっていう力技、でも不思議と聴けちゃうっていう、恐るべきトラック。このように、繊細な音作りをしそうで、意外に反復志向だったり、力技で聴かせたりと、パワフルな部分を感じさせてくれるのです。

いってしまえばCloud RapやPost-Trapのフィールドに入るのでしょうが、シンセチックなサウンドを多用しておらず、またどこかフラジャイルな、脆い印象を感じさせる部分が(それはサンプリングされているヴォーカルの響きによるところが大きいか)、このFeelsの大きな特徴かと思います。

しかし思うに今作は意欲作というか、“ちょっと試してみるか”的な思考を感じる部分もあって、上に書いたような力技に思えるトラックもそうですし、ラストのタイトルトラックなども高速Trapサウンドになっていて、まったく音楽的ではないし、なぜこんなトラックを最後に、しかもタイトルトラックとして入れてくるのかが謎なのです。遊び心にも思えますし、自分の中のバランス感覚を試しているようにも思えます。過去の作品はもっと明確にメロディを取り入れているし、そこには抒情的、センチメンタルという言葉を使いたくなるくらいなので、その点から考えても、やはり今作は意欲作なのだと解釈したいと思います。何かを探している感じがして止まないのです。きっとまだ見つけてないんだと思う。

そのうちにMelodicでセンチメンタルで、それでいて一味違ったPost-Trapサウンドを鳴らしてくれるんじゃないかなあと、こっそり期待しておきます。ちなみにStelliform名義では、望郷感のあるAmbient/Droneをスタイルにしていて、やはりそのエッセンスというのが、Feelsにもしっかり流れ込んでいるのだなと、聴いていて思いました。

ということで過去作からもいくつか―



 - Remember U (from “Sentimentalist”)



 - Pent (from “Maturity Traits”)


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Artwork by Puzzleman Leung : www.flickr.com/photos/puzzlemanleung/



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