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kishochki – Лук и Стрелы [MNMN363]

 kishochki - Лук и Стрелы [MNMN363]

 – Tracklist –
 01. Slip Out
 02. Toluca
 03. Split Saber
 04. Companion Cube
 05. Significant Looks
 06. Mania
 07. Friendship
 08. Pink Hills
 09. the Jaunt
 10. Toluca (Mobos & Modkid remix)



 - 05. Significant Looks


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 Release Date : 2016.02.25
 Label : MNMN Records

 Keywords : Ambient, Chill, Electronica, Glitch, IDM.


 Related Links :
  ≫ kishochki on Last.fm / on SoundCloud / on bandcamp / on VK (VKontakte)


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ロシアン・ネットレーベル、MNMN Recordsより。kishochkiことVlad Chervonnyの作品がリリースされています。これまでにも複数のリリースがありますが、前作“Community”は2013年ということで、少なくとも2年以上のインターバルが開いています(まあ普通ですけども)。同レーベルから2012年にリリースされた“kishochki 2​.​0”は聴いていたんですが、それ以降はちょっと遠のいてしまっていました。

IDMやElectronicaと形容される音楽になるかと思うんですが、このあたりの音楽って音楽性がすごく幅広いと思うんですが、メロディで聴かせるタイプと、そうでないタイプと、けっこうパックリ分かれると思うんですね。このkishochki(発音分かりませんがな)がどちらのタイプかと言ったら、後者になるかと思うんですが、じゃあ何が魅力なのかって言ったら、テクスチャーの妙だと思うわけです私としては。ビリビリと振動する空間にひきつったHip-Hop経由のリズムを鳴らし、サンプリングと思しきコーラスを入れるなどして、奇妙なChill感を出したりしてくる(これはほんの一例ですべてがこのスタイルではない)。パーカッシヴなリズムとIDM/Electronicaの幻想感が合体していたり、カットアップしたミニマルなギターを使ったGlitch-Hopだったり、スタイルが限定されていないのです。Hip-Hopが大きな要素としてあるんだろうなあと思うんですが、決してそれがストレートに表に出てきているわけではなくて、エッセンスとして機能している。

そんな調子なので、わりと硬質でアブストラクトなイメージを持っていたのですが、今作でそれを覆されました。重めのリズムはほとんど用いられておらず、全編に奇妙な浮遊感が漂っています。ホワイトノイズのような、ざらついた空間が支配していて、ソフトなShoegaze感すらあるかもしれません(決してShoegazeではないですよ)。その空間の中に立ちあらわれるレイヤーだったり電子音だったりが、絶妙に、そして微妙に、メロディを形成しているのです。相変わらず奇妙な音作りですし、リズムはミニマルだったとしても、ヘンテコなエフェクトや効果音がふんだんに用いられていて、飽きさせません。M-4‘Companion Cube’のメロディの鳴りなんて、キュートというか牧歌的な空気があるではないか(かと思ったら後半でベロベロにエフェクトがかかって、襞状に歪んでいく)。

かなりAmbientに寄った作風になっていると思うんですが、その部分が私の琴線を刺激しているのは間違いなくて、M-5‘Significant Looks’にあるこの幻想感ったら堪らないのですよ。白濁した意識の中でときおり瞬く色彩というか。粒子の荒い空間の中でふわりと香るメロディ。何の景色も見えないんだけど、なんだか守られているようで、安心してしまう。i/dexのサウンドとか思い出します。終盤の分断されたコーラスによるメロディもよい味出してる。M-5‘Mania’のシャイニングなメモリーレーンな調子も大好きで、これもまた恍惚としてしまうのですよ、私は。この冒頭の記憶連れ去り感、半端ないですわ。すぐにエフェクト入って、歪み始めちゃうけど。なんでこんな構成になってるのか分からないけど、そのミステリアスな調子もまた魅力。ストリングスを使った(ストレートではないけども)妙にドラマチックな(!)M-8‘Pink Hills’も今までこんなのなかったんじゃないでしょうか。

最後までざらつきながらもゆるやかで、デイドリームチックな音風景が展開されるのです。今までと明らかに調子が異なるので、これは意欲作なのかもしれません。私としてはこれまでの作品の中ではダントツで好き。非常によい作品だと思います。ちなみに今作のタイトルって訳したら“弓矢”って出てきたんだけど、どんなイメージなんだろうか。

Ewan Limbとのスプリットに入ってるらしい以下の曲も、とても好き―



 - kishochki – Polar Bear


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(CC) by – nc – nd 3.0



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