ABRAcaDABRA

Netaudio explorer

カテゴリーアーカイブ: GROOVECAFFE

Planetary Bitmap – Wave Charmer (Moon Songs) [GCAF048]

 Planetary Bitmap - Wave Charmer (Moon Songs) [GCAF048]

 – Tracklist –
 01. Sky Nickel
 02. Forecaster
 03. Night Light
 04. Gravity Accelerator



 - 02. Forecaster


+ + +


 Release Page * = pay what you wish.) :
  ≫ [ main ] / [ mirror1 ] / [ mirror2* ] Download Free!

 Release Date : 2014.02.14
 Label : GROOVECAFFE

 Keywords : Ambient, ChillWave, Hip-Hop, IDM, Melodic, Space.


 Related Links :
  ≫ Planetary Bitmap on Facebook / on SoundCloud
     on Tumblr / on YouTube / on Twitter


+ + + + + +


クロアチアのネットレーベル、GROOVECAFFEより。ニューヨークのプロデューサ、Planetary BitmapことJakob Kirchnerの作品がフリーで公開されています。

メタルバンドやハードコアバンドでギターをプレイしてきたようですが、その経歴を感じさせる部分はほとんどありません。ところどころでギターフレーズも聴こえてきますが、それは激しさとは離れた、柔らかな、リラクシンなものになっています。

一言でいえば、IDMかなあと思ったんですが、人によって受け取り方は異なるかもしれません。実際レーベル側ではその言葉は使っていませんし。Hip-Hopを経由した重みのあるリズムに、シンセチックなレイヤー、電子音のメロディ、ときにギターなどの楽器音を織り交ぜてくる。電子感とオーガニックな響きがバランスよくブレンドされていて、クールな聴き心地が魅力的です。

M-1の出だしとか面白いです。ちょっと引っかかりのある、ユニークなリズム。やがてギターの響きと電子音の流れが重なって、広い空間の向こうで、電子的なヴォーカルラインが漂いはじめる。サイバー、スペーシーな感覚があって、宇宙的なイメージが広がります(“Moon Songs”という今作のタイトルともイメージが一致する)。M-2もやはりHip-Hopのリズムに、ギターとシンセを組み合わせているんですが、コレがすごい気持ちよくて、マイ・フェイバリットです。さりげなくダビーなベースラインも鳴っているんですが、まったく嫌らしくなくて、サウンドのイメージはやはりコズミックな方向へ流れていく。漆黒の宇宙空間をゆるやかに舞う、意識のような。物憂げな遊泳。クセになります。

M-3は古ぼけた音色で鳴らされるイントロが、意表を突きます。ディレイする電子音たちが瞬きながら、多少のサイケデリアを振りまきますが、遊泳していた意識はゆるやかに下降。そしてラストはスローに、どこか雄々しさも感じさせるシンセサウンドでチルアウト。漂うサンセットの気配が、作品の終わりを演出します。

ダビーなシンセのラインとHip-Hop経由のリズムは、Beats musicにも結びつきますが、シンセチックな多層感が強く、抑制された調子の冷たいメロディは、やはりElectronica/IDMの質感。“中庸”という言葉が思い浮かぶ、良作かと思います(これがBeatsの方向に傾くと、Dreamghostみたいなサウンドになるんじゃないかと思います。今作を聴いて一番に頭をよぎったのが、彼のサウンドでした)。気に入った方は、bandcamp上で前作“Slow Playground”も実質フリーという形で公開されていますので、ぜひ耳を傾けてみてください。

あと、このジャケット画像、よいですね(ちなみにbandcamp側ではジャケット画像が異なります)。電子感もあり、エロティックでもあり、どこかにサッドなフィーリングも忍ばせている。すごくサウンドにマッチしていると思います。


+ + +


(CC) by - nc - nd 4.0



Junglemire – Moves On EP [GCAF046]

 Junglemire - Moves On EP [GCAF046]

 – Tracklist –
 01. Dexif
 02. Moves On
 03. Breath
 04. Circ
 05. All I
 06. Ghosts



 - 02. Moves On


+ + +


 Release Page :
  ≫ [ main ] / [ mirror ] Download Free!

 Release Date : 2013.06.03
 Label : GROOVECAFFE

 Keywords : Ambient, ChillWave, Downtempo, Electronic, Melodic.


 Related Links :
  ≫ Junglemire on Last.fm / on Facebook / on SoundCloud / on YouTube


+ + + + + +


クロアチアのネットレーベル、GROOVECAFFEより。イングランド出身、オーストラリア在住のプロデューサJunglemireの新しい作品が、フリーでリリースされています。これまでにも同レーベルから複数のリリースがありますし、他にもコンピレーションへの参加などを行ってきています。

このレーベルからChillWaveに傾いたリリースが出てきたことは、ちょっと意外だった。勝手にTechnoよりのレーベルだと思っていたものだから。これまでにJunglemireが行ってきたリリースも、シンセを効かせた音作りが特徴ではあったけれど(ときにそれはAmbientなトラックだった)、ここまでメロウな調子というのは持っていなかった。2010年の“Conflict EP”ではダークな聴き心地さえあったのに、今作はどうだ、シャイニーで高揚感のある音作り、トラックが印象的になっていて、これまでとは対照的だ。

冒頭の‘Dexif’からして、ChillWaveの影響を受けていることは明らかだ。ミドルテンポンのリズムの上、収縮するシンセの旋律やメロディは、ときにトロピカルに響き、リスナーの頭に黄昏時のビーチを浮かび上がらせる。幻想的な紫の光を帯びた波間。たゆたう意識。薄く流れるヴォーカルラインが、幻想性を助長する。ChillWave直系のトラック。続くタイトルトラック‘Moves On’も、ミニマルなリズムと、ヴォーカルライン、ディレイやリバーヴといった眩惑的なエフェクトを組み合わせた、とてもドリーミィなトラックになっている。

次のM-3も、Deepなシンセ(ゆるやかな水のうねりのような)と、フワフワと浮遊する電子音が瞑想を誘う、心地よい気だるさを漂わせたトラック。ぼやけた調子で鳴らされるメロディは、遠い記憶のようで、どこかノスタルジック。ひときわ強い電子感をもったM-4で目を覚まされたあとは、ゆるやかに終焉へ。全編とおすとDeep Techno/ChillWave/IDMにまたがったような印象で、深いAmbienceが通底している。また、Hip-Hop経由のリズムだったり、ちょっぴりのダビーなテイストからは、Trip-Hopを感じたりもする。このスタイルで固定されることはないような気がする(なんとなく)ので、ここにさらに、“Conflict EP”にあったような冷たいビートをくっつけたりするのはどうなのかなあ、とか思ったりする。というわけで、つまるところ、今作、小粒感はあるけれど、よい作品です。


+ + +


(CC) by - nc - nd 3.0



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。