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タグアーカイブ: Acoustic

MAREVICK – PERSONAL PARKWAY

 MAREVICK - PERSONAL PARKWAY Cover

 – Tracklist –
 01. Spontaneous Wish
 02. Ease
 03. Borderline
 04. Painted Scene
 05. Rosario
 06. Dust In Inhibited
 07. Veins Of Light Under Downpour
 08. Accidental Effect



 - 07. Veins Of Light Under Downpour


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 Release Date : 2017.06.28 (2016.06.23)
 Label : Bestiar Netlabel

 Keywords : Acoustic, Instrumental, Jazz.


 Related Links :
  ≫ Marevick on bandcamp / on VK


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どうやら“家畜”を意味するらしい“Bestiar”(カタルーニャ語?) Netlabelから。ロシアのミュージシャンMAREVICK の作品がリリースされています。レーベルからは2017年のリリースですが、もともとは2016年にリリースされていた作品のようです。

Internet Archiveって今どうなんですかね? 音楽を発表する場としては主流ではない? ネットレーベルが盛り上がっていた(ように感じられたころ)は、フリー音源と言えばInternet Archiveって感じ、ありませんでしたか(もちろんInternet Archiveの貯蔵は音源だけではないですが)。あとsonicsquirrelとか。Free Music Archiveとか。ついでにいえば(ってのも失礼だけど)Jamendoとか、Electrobelとかにも、頻繁にお世話になってた。その界隈の音楽は、今ではbandcampに集約されている感があって、そこにはいかがわしい雰囲気など微塵もないし―つまり開かれている―、検索も容易だし、ふと振り返ると、ああ、昔みたいな掘る楽しみってのはいつの間にかなくなったのかなあなどと、手前勝手なことを思ったりもします。でもアマチュアミュージシャンの方たちはたとえばbandcampを利用することによって、経済との結びつきを獲得できたりもすると思うので、良いことなんだと思います(日本ではまだ認知度が低い気がするけれど)。

まあそんなことを思ったのもBestiar NetlabelがリリースをInternet Archiveで行ってるからですね。ちょっとした物思い。でもMarevick自身はbandcampでリリースしてるので、一応時の流れには沿ってる。

おっと作品の話。アコースティックでリラクシンなサウンド。リバーヴとかディレイとか、多少はエフェクトがあるんだろうけれど、ギターの音のみで構成されています。私自身の問題なのかもしれないけれど、アコースティックな作品って、聴いていて途中でこう、申し訳ないんですが、飽きが来てしまうことが多いんですね。誰の何とは言いませんけれど。でもこの作品はそれがない。なんでかって考えると、1曲が短いってのがまずあると思います。あとメロディが抑制的。マイルドという言葉がよく似合う。バチーンとメロディがあるのも悪くないとは思いますが、ギター一本でアルバム全編通してやられると、さすがにしんどいかなと思いませんか。この作品では、現れそうで現れないメロディが、心地よい。変な言い方だけれど。ある意味Ambientというか。

完全に即興ではないと思いますが、即興的に感じられる部分もあって、そのテンションの流れが、タグに使われている“Jazz”の部分なのかなあと思います。メロディに捉われないというのも、Jazz的なのかもしれませんね。とてもリラクシンでカフェなんかでかかっていても違和感のない音楽だと思います。やさしい陽だまりとか、緑の植物とか、そういうイメージです。でもやっぱりどこかに感情性があるんですよ。先のJazzという部分にもつながるのかもしれませんが、ルースな部分というか、人間性。その一滴が、今作のスパイスになっているのではあるまいか。ふと玉手箱あけたら、中から懐かしい思い出の幻が出てきて、でもそこにぶらさがっている一抹の悲しさ。なぜなら、それは今はもうないものだと、頭のどこかで分かっているから。のどかでありながら、ちょっと悲しい。

空間を生かした余韻ある‘Spontaneous Wish’や、情景的な‘Veins Of Light Under Downpour‘が、よいですね。

bandcampで公開されている他作品は、ちょっとテイストが違うものもあったりるすので、興味がある方は是非―


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(CC) by – nc 3.0



Dea Karina – Tidur

 Dea Karina - Tidur Cover

 – Tracklist –
 01. Salam Kenal
 02. Seruling
 03. Bulan Purnama
 04. Subuh di Gunung



 - 01. Salam Kenal


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 Release Date : 2017.01.18
 Label : mindblasting Netlabel

 Keywords : Acoustic, Ambient, Dream, Electronica, Shoegaze, Solitude.


 Related Links :
  ≫ Dea Karina on SoundCloud / on Twitter


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音楽の届け方って色々ある。音楽単体はもちろん、目の前で演奏するのだってそうだし、目の前で演奏しながらも違う映像を見せる場合もあるし、そして全然特別なことではないけれど、音楽に映像を付して共に届けることもある。映像は音楽とシンクロすることもあるし、補完する場合もあるし、新たな解釈を生み出す場合もあるし、全く関係ない(ように思える)ディレクターの嗜好や興味が炸裂している(ように見える)ものもある。映像が付された音楽に私はドキドキ、ワクワクすることが多いんだけれど、それはなぜかと考えると、決して不可分ではない映像と音楽を共に楽しめる、いわば二つの違う味のキャンディを同時に舐めて、さあどんな味がするだろうかと楽しむようなもの、なのかもしれない(そういえば、そういうキャンディ、ありましたよね?)。観賞者がそういう受け取り方をするであろうことを利用して、音楽と映像でアンビバレンスな表現が行われることもあるでしょう。そう考えると、ちょっと話ずれるけれど、音と映像(そしてストーリーというある種の流れ)が組み合わさった映画というのは、あらゆる表現の複合体であり、作り手にとっても受け手にとっても非常に「面白い」表現なのだと解釈できるし、だから音楽の作り手がどういう形にしろ映像や映画という表現に関心を持っていく(あるいは映像・映画の作り手が音楽も共に手がける)、という流れは、素直に首肯できる。

話を元に戻すけれど、映像が付された音楽に私は確かに胸を高鳴らせることが多いんだけれど、その一方で、音それのみを聴いて、眼前、いや脳裏にあるイメージが立ち上ってくるような、その感覚も非常に好きなのです。たとえばある小説が映画化されたときに批判される理由に、“こんなイメージじゃない”というやつがあると思うんだけど、そこからも分かるように、脳内のイメージは往々にして具現化された映像をある意味で超える(それをスカルシネマと表現したのは誰だったか)。分からないことは分かることよりも恐ろしいというか、暗闇が怖いのはそこに何が潜んでいるか分からないからだろう。そこによくないイメージが広がってしまうからだ。と―また話が逸れた、けれどそぎ落とすことはしない。

だから音楽それのみから立ち上がる、明確でない、曖昧模糊としたイメージというヤツがとても好きで、それをもたらしてくれる音楽もまた好きなのです。

さて、インドネシア基盤のネットレーベル、mindblasting Netlabelより。Dea Karinaの作品がフリーでリリースされています。これが初作なのでしょうか。あまり大っぴらに音楽活動はしていないようです。SoundCloudを覗くとElectronicな硬い質感のトラックもあったりするのですが、ここにあるのはAmbient色が強い。Droningな印象もあるサウンドスケープにウィスパーボイスを挿入したスタイルは確かに珍しくはない。M-2では管楽器、M-4ではギターと思しき弦楽器の音が挿入されていて、モヤリとしたウェットな空間の中に出現する、そのAcousticな質感は面白い。

ここで先のイメージの話なのだけれど、第一印象、孤独な風景が浮かんできたのですが、さりとて孤独というどこか後ろ向きな感じも違うかなと思い、このイメージは何というのだろうと頭を捻ったのですが・・・ううむ。そういえば英語でいうところの、lonelinessとsolitudeってどう違うんだろうとネットの力に頼ったのですが(身近にネイティヴな方はいないのです)、“孤独に悩む人は”solitudeとloneliness”の違いを認識すべき”という、ああ前にも読みましたありがとうございますな記事にまたも行き当たる。多分解釈は他にもあるのかもしれないけれど、なるほど私が今作に感じていたイメージはsolitudeだったのだ。1人だけれどさびしくはない。自ら選んだ上での孤独、というニュアンス。だからこうちょっと温かみを感じるというか、冷たい部屋の中で1人で洗濯物畳んでるけど、顔はちょっと微笑んでるみたいな。まあ一人も悪くないよねっていう、肯定的なイメージ。solitary activity。

人里離れた山の中での自給自足の生活、それは決して易しいことではないけれど、どうにかこうにか軌道に乗ってきたようだ。そんな男とたまたま出会う、都会の生活に嫌気がさした青年。ここで暮らしたいという青年に、昔の自分を見るようで、優しさと冷たさをコントロールできない男。男の生活に憧れつつも、最後に青年が出す答えは―みたいな。ま、ステレオタイプだな。


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(CC) by – nc – sa 3.0



Samsara Inc. ‐ Possible Worlds [CUNTROLL092]

 cover
 
– Tracklist –
 01. Before winter ends
 02. Deep inside her eyes
 03. Episodes of other madness
 04. Gravity
 05. Hope
 06. Inner city night



 - 01. Before winter ends


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 Release Date : 2016.03.01
 Label : Cuntroll

 Keywords : Acoustic, Chill, Downtempo, Melodic.


 Related Links :
  ≫ Samsara Inc. on Last.fm / on SoundCloud / on PROMODJ


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ロシアンネットレーベル、Cuntrollより。以前に紹介したこともある、シベリア南部はアバカンのトラックメイカー、Samsara Inc.の新しい作品がリリースされています。

ピアノのメロディと、生っぽい、艶っぽいギターの邂逅、そしてElectronicなリズムと、音作りは前作と大きく変わったところは見受けられませんが、感覚的な部分で言うと、郷愁が軽減されて、爽やかさが増したような、そんな印象を持ちました。M-1‘Before winter ends’などを聴いていると、ウィンドウチャイムのようなサラサラ、キラキラした効果音や、シンセのアクセント、ブラスの音色まで入り込んできて、幕の内弁当の様相で食べ合わせはバッチリ美味いという仕上がり。しかもリズムはDrum ’n’ Bass(!)。

やっぱり相変わらずLoungeっぽいソフト感というか、イージーなフィーリングみたいなものが漂っているのだけれど、肝になっているのも相変わらずギターの音色だと思うわけです。伝わりにくいかもしれないけれど、このインディーな雰囲気というんですかね、どこから引っ張ってきた―つまりどこに影響源があるのかは分からないんだけれど、インディーギターロックバンドみたいなギターフレーズをチラっと垣間見せるときがあって、その拍子に私の琴線はブルブルと応答してしまうのです。このギターの生っぽさ、感情性というやつは特に全編で発揮されているというわけではないんだけれど、この部分がやっぱりSamsara Inc.のサウンドの肝になっていると思うので、もっとギターを聴きたいなあと、素直に思う次第であります。

別に世界中の音楽を聴いているわけでもないくせに、何かと“ロシアは独特”と、頻繁に私は書いていますが、今作を聴いてもやっぱり独特だなあと思います。大味なのか細かいのかよく分からない音作り、上にも書いたように影響源がストレートに感じられない、エッセンスのミステリアスな混合具合。‘Hope’なんて、ハートの鼓動やグラスの割れる音を小道具に使いつつ、先にも書いたようなインディギターな出だしからピアノが転がりアラ爽やかと思ったら、中途からいきなりWavyなシンセが前面に出てきてうねり始め、どこかしら牧歌的な風景が広がるという、謎の感覚が魅力的だったり。そのつながりでいうと、謎のシンセ音?かスクラッチ音?だか分かりませんが、鳥獣の鳴き声のようなキュイキュイした高音が鼓膜に切り込んでくる‘Episodes of other madness’も面白いですね。ラストの‘Inner city night’はタイトル通り、夜の街、アダルティな雰囲気で渋くまとめてきます。

トータルで約20分という短い作品ですが、コンパクトにまとまっていて、よい作品だと思います。総じてMelodicだから、非常に聴きやすいです。季節の変わり目にふさわしい、爽やかで、ちょっとだけ切ない音像が好ましい。


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(CC) by – nc – nd 3.0



Kurtki – Зимние

 Kurtki - Зимние

 – Tracklist –
 01. August 19
 02. Teehaya
 03. May
 04. Son
 05. New Action
 06. PTNM Live
 07. Suka
 08. Hey Hey



 - 01. August 19



 - 07. Suka


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 Release Date : 2016.01.17
 Label : Not On Label

 Keywords : Acoustic, Alternative, Electronic, Indie, Melancholy, Post-Rock, Vocal.


 Related Links :
  ≫ Kurtki on bandcamp / on VK (VKontakte)


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音楽フロンティアのロシアから彗星のごとく現れたKurtki。バンドなのかソロなのか、バンドだとしても何人組なのかもわからない謎に包まれたままのプロフィールですが、去年あたりでしょうか、MOTHER LANDでピックアップされたトラックを聴いて以来、気になる存在になっていました。

M-1‘August 19’などを聴くと、アコースティックでメランコリックな女性ヴォーカルのウタモノで、Sadcore/Slowcoreのようなイメージがあるんですが、ほかのトラックも聴いていくうちに、徐々にそのイメージは塗り替えられていくのです。M-2‘Teehaya’ではPost-Rock的サウンドで、曇天から刺す一筋の光のような景色を描いて見せ、M-3‘May’ではDowntempoなリズムに妖艶なヴォーカルが歌い上げ、Trip-Hopの夜感を醸すのです(バックの電子的なエフェクトがよいスパイス)。かと思ったらM-4‘Son’が渋味の男性ヴォーカルとスポークンワードに、ブリブリのベースが唸り、Post-Rock的ダイナミズムの中にもダーティな色が見えるクールなトラックに。

かと思ったらさらに転じる! M-5‘New Action’がPost-Punkな直線ビートにミニマルギターで幕を開け、まさかのノリでちょっとビックリさせつつ、そこから安定のPost-Rockなサウンドに広がりつつも、再びPost-Punk~Alternativeなサウンドに戻りながら、血の通ったバンドサウンドを展開し、当初のメランコリーなフィーリングなど、どこぞへ吹っ飛ばしてしまうのです。M-6‘PTNM Live’も、ささくれ立ったガレージライクなバンドサウンドで攻めてきて(タイトルに“Live”とあるので、これはライヴ音源なのだろうか)、ドロンとしたリズムの上で荒ぶるギターがたまらなくカッコいい。その流れを引き継いだM-7‘Suka’も、歌というよりはアジテートするようなヴォイスが印象的な痛快ガレージロックなサウンドで、ひたすらに熱い。そしてラスト‘Hey Hey’は再びアコースティックなサウンドに戻り、ギターと歌声のみで紡がれる。わずかなリバーヴで浮遊感を出しつつ、クリアなトーンのヴォーカルが放つのは凛とした空気。それまでの熱量との対比もあるんでしょう。知らず、身が引き締まるような。作品のタイトルである“Зимние”は、ロシア語・キリル文字で“冬”を意味しているようですが、ここまで聴くことで、初めてその冬を感じられた気がします。

メランコリー、夜といった抑うつ的なイメージから、パッションみなぎる肉体性まで、荒々しくも多面的に音楽性を見せつけてくる今作は、バンドのプロフィールがわからないことに加え、さらにミステリアスなイメージを色濃くしています。もっと歌が多くてもよいんじゃないかなあとか、メロディを使ってもよいんじゃないかなあとも思ったんですが、でもバランス的にはこれがよいのかもしれません。あまり方向が偏ると耳が飽きてしまいますものね。今後も安定した活動があるのかわかりませんが、こっそり応援しながら、期待しておきます。

ちなみにアーティスト名の“Kurtki”ってポーランド語で“アウターウェア”の意味があるらしいですよ。ということは作品タイトルと合わせると、冬に着るアウターウェア的な? 考えすぎか。



N∆†IVE – findings​.​.​.

 N∆†IVE - findings​.​.​.

 – Tracklist –
 01. g o o d b y e
 02. f o u n d y o u
 03. l o n g d r i v e s
 04. f o r g o t t e n



 - 01. g o o d b y e


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 Release Date : 2015.11.23
 Label : Not On Label

 Keywords : Acoustic, DreamWave, Electronica, Sad.


 Related Links :
  ≫ N∆†IVE on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on Tumblr / on Twitter


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アメリカはテキサス州アーリントンのトラックメイカー、N∆†IVEの作品です。Moe Collectiveakiba ✧ gangの一員でもありますが、特にどちらからのリリースという形にはなっていないようです。

SoundCloudでも多くのトラックが公開されていますが、今作はそこからのコンパイルとなっています。普段はBeats/Trap系のトラックが多いようですが、この作品はきちんとカラーが統一されていて、Acoustic寄りのトラックでまとめられています。実演奏なのかサンプルを使っているのか分かりませんが、アコースティックなギターや鍵盤の音色、それから映画でしょうかドラマでしょうか(アニメも入っているでしょう)、これもハッキリしませんが、引用した台詞を組み合わせて、私好みのSadな空間を作り上げています。

すぐに思ったのはフィンランドのOlliなんかに近いサウンドだなあということ。アコースティックでちょっとくぐもったような音作りとか、ものすごくメロディに富んでいるという分けではなくて、全体の佇まい―空間で魅了してくるところとか、あとはアニメのセリフの引用もそうですね。多少なりとも影響を受けてるのかな―まあナードな調子のTrapとかCloud Rapから派生していると考えれば、そんなに珍しいスタイルではないのかもしれませんが。

最近歌を聴いていると、ちょっと強すぎるなあって思うことがあって、何かすごい強い調子で話しかけられてるみたいな気持ちになっちゃうときって、ないですか。“うるさいなあ、ちょっと放っといてくれよ”みたいな。だったら聴かなきゃいいんですけどね。そういうときにどこにたどり着くかっていうと、歌のないインストゥルメンタル、それもサウンドトラックとか、そういう脇役的な音楽の方(決して劣っているという意味ではないですよ当然)。年食って食が細くなるみたいな、そういうニュアンスかもしれませんが、最近そう感じる機会が多くなりつつあります。レイドバックっていう言い方もできるのかなあ、自分の中ではちょっと違うけど。そういうときに、こういうSadな空間を演出する作品というのは、すごくハマるんです。前から好きですけれども。こういうのもっと出てきてほしいなあ(探せよオイっていう)。

冬の凛とした空気と日光の暖かさのコントラストっていうか(真冬に炬燵でアイスを食うのとは断じて違う)、決して100%の安心ではない何か。行方の知れないあの人を思うような、雲をつかむような切なさ。それも思い出という清々しさ。

いっぱいトラック公開してくれてるけど、いくつか気になったものだけ貼らせてください。別にSadだけじゃないぞっていう―



 - a s u k a



 - m o n o c h r o m e • 6 6 6 ⁺✧.(˃̶ ॣ⌣ ॣ˂̶∗̀)ɞ⁾



MIXTAPE : 誰もいない海辺で


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懐かしい風と

listen on 8tracks
8tracks will no longer stream from their servers to listeners outside the US and Canada.
learn more…



– Tracklist –

 01. my cats a stargazer – …morning swell…
 from “Monod Kinetics” (2010)

 02. Fare You Well – Overload
 from “Overload EP” (2009)
 ≫ 2009年当初はMySpaceを通じでフリーで配信されていましたが、今はbandcampから購入可。残念ながらバンドはすでに終わっているようです。スウィディッシュ・エモ。

 03. Arcaine – The Best Advice
 from “The Best Advice EP” (2009)

 04. Ate Monsters – The Same Season
 from “Like Heaven” [HWR 029] (2012)

 05. Whilmington – Pinewood Derby
 from “Whilmington E.P.” (2011)

 06. the papertiger sound – Tiny Robot Love
 from “Tiny Robot Love” (2009)
 ≫ 細かい話以前は“the papertiger sound”でしたが、いつからか取れたようです。

 07. Albosel – Us and Their Machine
 from “Making, Nothing” (2015)

 08. pacific – barnoon hill
 from “sea of sand ep” (1988) :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::
 ≫ Creation Recordsからリリースされていたものですが、今はどうやらバンド側がオフィシャルにbandcampに上げてくれている様子。ギター・ポップ・ジャンボリー!

 09. Spirits of Leo – Annika’s Song
 from “Yearning” (2015)

 10. KIDS – THIS IS THE HEARTLAND
 from “KIDS (EP)” (2012)

 11. Cory Zaradur – more than ever
 from “All That We Share” [INNER001] (2012)

 12. Tsunami Aki – You Dress Well
 from “Bloom” (2014)

 13. Foresteppe – Pink Shorts
 from “No Time To Hurry” (2013)

 14. Yesterday’s Headline – If You Go
 from “Lonelyhearted EP” (2009)
 :: (CC) by – nc – nd 3.0 us ::

 15. 宇宙ネコ子とラブリーサマーちゃん – 日々のあわ
 from “日々のあわ.EP” (2014)

 EXTRA. HYLE – Natural High Remix
 from “Natural High Remix” (2014)
 ≫ オリジナルも好きでしたがbandcampはどこか行ってしまったんでしょうか。YouTubeでは素敵なカバーが沢山きけますよ。 宇多田ヒカルのHouse調カバーとかハマってます。


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キン肉マンは“ヒゲとココアさんはよく似合う”って言ってましたが、冬とShoegazeってよく似合うと思いませんか、あるいは思春期とShoegaze。とかいってもShoegaze全開になっているわけでもなく。全編Acousticにする予定だったのにぜんぜんなっていない(それを言ったらはじめのはじめはChillWaveになる予定だった)。途中からどんどんバンドサウンドに傾いていきました。頭の方のエモい展開がいらないんじゃないかと思ったりしましたが、雑多な感じも良いんじゃないかと思って、そのままに。あと途中で流れを止めるというか、ブレーキかかるような構成になってるのがまどろっこしいと思う方もいるかもしれませんが、わざとやってます。風景があった方が、とうか風景を作りたかったのです。

宇宙ネコ子とラブリーサマーちゃんを入れちゃうと、たとえばFor Tracy Hydeとか Shortcake Collage Tapeを入れたくなってしまうし、‘Origami Hearts 〜折り紙ハーツ’〜か‘Milk Tea Drops 〜君は紅茶色〜’は迷ったんですが、入れてしまうと強すぎるんですよね、そこで全部持って行ってしまう。それは望ましくない。だって風景が壊れるでしょう。だから‘日々のあわ’だけ入れることにしたんですが、これで言いたいこと全部言っちゃってる感じがあるんで、じゃあ最後に置いておきましょうっていう感じなんですかね、自分でもよく分からないけれど。

あまりバンドサウンドに触れてこない私のブログですが、それはネット上でバンドサウンドが相対的に少ないということあるんでしょう(まあ他にも理由はあるかもしれないけど。でもたとえば5年前とかと比べてもすごい増えてるとは思う)。そんな中で私のHDで半覚醒状態にあったバンド(ないしはバンドっぽい)サウンドをコンパイルした、という形になるのかな。

失くしものに気づいても“別にいいもんね”って知らん顔、涼しい顔し始めるけど、やっぱり探しちゃう!ちくしょう!っていう、そんなイメージです。だから最後の最後にナチュラル・ハイ。



øjeRum – fraværsminder [PH019]

 øjeRum - fraværsminder [PH019]

 – Tracklist –
 01. ()
 02. sort
 03. ()
 04. Ikke For Ingenting
 05. ()
 06. Sange Til Den Sidste Sol
 07. ()
 08. Ormene Ved Himlens Port
 09. ()
 10. ()
 11. Mens Blodet Siver Fra Solens Ører
 12. ()
 13. En Sten Af Faldende Øjne
 14. ()
 15. Tilstand Uden Mørke
 16. ()
 17. Intet Ansigt
 18. ()



 - 06. Sange Til Den Sidste Sol



 - 09. ()


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  :: *Limited Edition Cassette is available. / Special Edition is also available. ::

 Release Date : 2015.02.16
 Label : Phinery

 Keywords : Acoustic, Guitar, Lo-Fi, Melancholy, Minimal, Sad, Solitude, Vocal.


 Related Links :
  ≫ øjeRum
  ≫ øjeRum on SoundCloud / on bandcamp


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暗い!とにかく暗い!

でも暗闇ではない。扉の外にある思い出、のような暗さなのです。誰しもある程度の年数を生きてくればあるでしょう。臭いものには蓋をしろとばかりに、記憶のどこかに扉を設けて鍵をかけ、その中に押しやっている、思い出。それは何かの拍子に鍵が緩み、あるいは扉の立てつけが悪くなり、フッと扉の下や縁から、記憶の前面に漂い出てくる。いやあるいはこうだ、鍵をかけて閉じこもっているのは“私”であり、一切合財を外に―扉の外に、置いてきているのだ。あらゆる記憶が、何を見ても思い出される記憶が、痛みにしか繋がり得ないとしたら(ずいぶんな痛がり屋だ)、何もかもから手を引いて、自分だけの空しい王国に閉じこもりたくもなるかもしれない。だから、扉の外におびえ続けているし、閉じこもっている自分にも何もないから、だから空っぽであり、暗いのである。そんなわけで、今作は暗い。非常に暗い。だが真っ暗ではない。“私”は生きているし。外の世界も存在しているから。

ヒスノイズをたっぷり含んだLo-Fiなテクスチャーの中で、ポロポロとつまびかれるミニマルなギターフレーズ、ボソボソとつぶやくように唄うヴォーカル。悲しみよりも枯れ。涙を出し尽くしたあとの虚脱。ふと、初期のL’Altra(ラルトラ)を思い出しました。“Music of a Sinking Occasion”の頃。枯れていて、でも、そこにはそれにふさわしいエモーションが存在していて。歌における感情表現は何も声を張り上げるだけじゃないんだなということを教えてくれた、あの作品を思い出します(watch the video ≫ ‘Room Becomes Thick’)。

2014年発足、デンマークのアート&サウンドレーベル、Phineryより。ヴィジュアル・アーティストでもあるøjeRumことPaw Grabowskiの作品。これまでにも複数のリリースがありますが、基本カセットテープ、CD、デジタルデータのフォーマットです。そして過去をたどっていて驚いたのが、2007年にRain musicからリリースを行っていたこと。Rain musicはレーベルとしての活動はだいぶ前に停止しており、リリース数は多くなかったものの、いわゆるネットレーベルというシーンの拡大と発展に、少なからず貢献したレーベルだと思っています。そんなレーベルからリリースを行っていたアーティストが、2015年の今また、私の目の前に現れたということに、奇妙なめぐりあわせを感じます。

タイトルが‘()’だけのトラックがありますが、これは基本インストゥルメンタルになっていて、対して、タイトルがつけられているものは歌が入っています。こんなのいつどのタイミングで聴くんだよ?という声も聞こえてきそうですが、“休日はどこへも行かない”という選択もあるんですよみなさん。外に出て人と触れ合うだけがメンタルヘルスを健全に保つ方法とは限りません。適度な遮断(あるいは取捨選択)というものが必要な時もあるのです。エイミー・トムスンの“ヴァーチャル・ガール”という小説の中で、主人公の少女(彼女はロボットだ)マギーが、初めて外の世界に出たときに、あまりにも情報量が多すぎて回路がショートしてしまうという描写がありましたが、それと同じように(というのは強引ですが)情報・刺激などいらないというときもあるでしょう。そんなときには、この作品を聴きながら閉じこもるのです。暗い。いやいいんです。暗いんだから。光あるところには必ず闇があるのです。

ちなみに先述した2007年の“There Is A Flaw In My Iris”では、“枯れ”とは違うイメージを感じるものもあったりして、興味深いです。‘il y a’とか、とってもヘヴンリー―



 - il y a (from “There Is A Flaw In My Iris”)


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All sounds and art by øjeRum



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