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タグアーカイブ: Chiptune

Galaxy Swim Team – New Crown [GST​-​18]

 Galaxy Swim Team - New Crown [GST​-​18]

 – Tracklist –
 01. Post Boy – New Crown
 02. chalkboards – Guanajuato
 03. Jackson Scovel – Change of Pace
 04. Natbird – We Will Heal
 05. Noah Hafford – Honey
 06. hellstar.plus & Ivy Hollivana – Now I Know
 07. GWIZ – Crossroads
 08. Inniqleia – Spectral Resonance
 09. skybox – Lavender Skies (Feat. Business Pastel)
 10. DBOYD – Come Away With Me
 11. Lighten Up! – Young at Heart
 12. bansheebeat – Bombos



 - 05. Noah Hafford – Honey



 - 10. DBOYD – Come Away With Me


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 :: CD and New Crown Button are also available. ::

 Release Date : 2017.11.14
 Label : Galaxy Swim Team

 Keywords : Ambient, Chiptune, Compilation, Indie, Pop, Vocal.


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カリフォルニアのレーベル、Galaxy Swim Teamからのコンピレーションです。勝手にChiptuneレーベルな認識を持っていましたが、聴いているとそれは狭い認識だったとわかります。

冒頭のタイトルトラック‘New Crown’からしてヴォーカルの入ったShoegazeだ(と私は思っている)。ゆるやかなメロディと力の抜けたヴォーカルが浮遊するギターポップでもある。‘Guanajuato’は夕暮れのまどろみと薄れゆくぬくもり(それは日没を意味する)が漂うAmbientトラック。chalkboardsは同レーベルからも“h​.​a​.​k​.​a​.​s.”をリリースしていますが、そちらも和やかな、ゆるくてフワリとしたポップ作品になっているので、このトラックが気になる方にはオススメです。

Jackson Scovelの‘Change of Pace’はAlternative~Post-Rock、そしてUSインディな雰囲気のあるバンドサウンドになってますが、ひとりでやってんのかな?と思ったら、jackson scovel = astroskeletonだった。あちらではポップで切ないChiptuneを鳴らしているのに、名義が変わるとぜんぜん違うサウンドになりますね。驚いた。jackson scovel名義の“quieting”なんかは楽器音を活かしつつも、割とastroskeletonに近しい部分もあって、中間的なイメージです。

Natbirdの‘We Will Heal’はピアノがたなびくミニマルな小品。物憂げな空気もありながら淡々としており、この雰囲気大好きです。心にちょっと引っ掛かりがありながらも家事を淡々とこなしている風景。それってHealですよね(きっと)。続くNoah Haffordの‘Honey’の突出感。急にメロディと感情があふれ出してきて耳を奪われる。名前を見ずに聴いていたら“誰だコレ!?”って興奮し、チェックして納得。ChillWave経由で描かれるサンセットなシーンはリスナーを手を止めること間違いなし。改めて優れたメロディメイカーだと実感しました。

リズムを利かせたエレガントなヴォーカルトラック‘Now I Know’から後半に。シアトリカルなVGMの雰囲気もある‘Crossroads’やサイバー/ダークなザラついた空気も持った‘Spectral Resonance’辺りで、徐々にChiptuneへのムードを高めつつ、次のskybox(元shoujo kissですネ)による‘Lavender Skies’、続くDBOYDによる‘Come Away With Me’で、ドライブ感満点のChipsoundが披露され、その空気が解放されます。特に後者は往年のカプコンのサウンドチームALPH LYLA(アルフ・ライラ)を彷彿させてアツいです。

ファンファーレのようなイントロから幕開けするどこかファニーなエモーショナルヴォーカルトラック‘Young at Heart’。そしてトリのbansheebeatはこの界隈では名前は通っておるでしょう(同レーベルからの“Techo☆Deluxe”も素敵です)。珍しく?せわしない、アグレッシヴなリズムが印象的です。タイトルの‘Bombos’ってのは民族音楽で使われる大太鼓らしいですが、その辺りも意識されているのでしょうか。休むことなく最後まで突っ走り続ける音像と重く響くドラムスは、大海原を戦いに向けて進んでいるような、雄大さと緊張感が漂います。

ちなみに今作に合わせて(今作を聴きながらプレイしてほしいとのことで)、ウォーキングゲームがリリースされています。気になる方は下記リンクからどうぞ。


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DOWNLOAD OUR ACCOMPANYING GAME FOR FREE
galaxyswimteam.itch.io/new-crown

(CC)by – nc – sa 3.0



Kkrusty – Wait…

 Kkrusty - Wait...

 – Tracklist –
 01. Wait…
 02. UV
 03. Exhausting



 -  01. Wait…


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 Release Date : 2016.06.14
 Label : Not On Label

 Keywords : Breakcore, Chipbreak, Chipmusic, Chiptune.


 Related Links :
  ≫ Kkrusty on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on Twitter


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おかしい。聴いていたはずなのに、スル―していたとは。つぶさに活動を追っていたわけではないけれど、Discogsと私のHDの中身を頼りにする限り、2009年のHandheld Heroesからリリース“Like Coming Home”を区切りに一旦鳴りを潜め、2012年に“Warpath”で“Suprise! i’m still alive, and i still write music.”と生存宣言、それ以来ちょいちょい気にしていたはずなのだが・・・。なのだが・・・。

そもそも私の中でなぜにKkrustyがそんなに輝いているのかという話。ChipbreakとかBreakcoreって人気のあるジャンルだし、好きな人はホントにマニアックに掘り下げてるだろうから、このKkrustyがどういう位置づけなのかは分からない。私は俯瞰の視点を持っていない、持てないので、いつもシーンとか、歴史とか、そういう文脈を無視した聴き方しかできないのだけれど、Music Forestさんだったかなあ、ネットレーベルの台頭に間違いなく一役買ったそのブログにおいて、2008年に台湾基盤のネットレーベルSociopath Recordingsからリリースされた“A Change Could Do Us Some Good”が紹介されていたわけだ。当時その界隈に足を踏み込んでもいなかった私は、そのサウンドに文字通りシビれた。なんだコレはと。VGMのBleepyな電子感、煌びやかな輝き、躍動感と、破壊的なエネルギー、焦燥感、それらが渾然一体となって怒涛のように襲ってきたのであります。終始壊れまくりなわけではなくて、メロディはあるし、貯めて爆発のようなカタルシスも内包されていて、とても新鮮だった。そしてKkrustyは私の中で勝手に御大と化した。件の作品は今でも入手できるし、色あせない魅力がある。傑作と言ってもいい(今思うとBreakcoreやBreakcoreに振り切っていない感じが、私の中での独自のポジショニングにつながっているのかもしれない)。

そんなKkrsutyが2016年にリリースしていたのが、今作であるわけで。意味深なタイトルではある。が、そんなことは置いておいて。Bleepyな疾走感と確かなメロディは健在だ。“A Change Could Do Us Some Good”と比べてしまうと、落ち着いてしまっている感は否めない。猪突猛進というか、どこに転がっていくか分からない―どう展開するか分からない予定調和無視の無軌道なエネルギーよりも、ここでは気持ちの良いスムースな流れ、メロディの方が目立っている。

と書くと、何だか過去作を引き立てるための文章にしか感じられなくなってきたけれど、今回はそれでもよいのではないかと、心の中で許す声がする。そのくらいKkrustyというのは“あの一作”で、私の中で特殊な存在になっているのは間違いなくて(これは間違いない)、つまり埋もれさせたくない、埋もれてほしくない。こういう形ででも―新しい作品にかこつけてでも、過去の傑作をひっぱり出してきて触れるのは、そんなに悪いことではないのではないか、そんな気がしている。ということで1曲―



 - Level Skip (from “A Change Could Do Us Some Good”)


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Credit :

All songs written and produced by Kkrusty (Michael Taylor) using LSDJ running on one DMG-01

Cover Photo Taken by Lucas Noah

Cover Photo Mutilations Perpetrated by Michael Taylor



MIXTAPE : PIXELATED MEMORIES




– Tracklist –

 01. Sapphire Shores – YUNO
 from “CRUISE LINER ‘DELPHI’ ” (2014)


 02. cerror – A summer afternoon
 from “Rainbow parade” (2009)
 :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::


 03. POPCORNKID! – Genesis Jordon
 from “GENESIS JORDON” (2015)
 :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::


 04. Rico Zerone – quick freeze
 from “QUICK FREEZE” [DN.04] (2009)
 :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::


 05. Evan Pattison – Bubble Up (Water Stage)
 from “Neptune” (2012)


 06. H-Pizzle – R. Catamaran
 from “The Tale of the Fable of the Legend of HPizzle” [DIF031] (2010)
 :: (CC) by – nc 3.0 ::


 07. Bertfm – lol Punk
 from “8bitoholic” [8081-060] (2011)
 :: (CC) by – nc – sa 3.0 ::


 08. KARUT a.k.a TriplebulletS – Pixelated Memories
 from “Pixelated Memories” (2016)


 09. A-zu-ra – Jumping Jack
 from “the bed of diverse flowers” [9BR-031] (2014)


 10. Tanooki – Atlas
 from “Artificial Colours” [SFZH1] (2012)


 11. Geir Tjelta – a new beginning
 from “Best Of AHX Vol.1 – Dexter’s Pinkboratory” (2003)
 :: (CC) by – nc – nd 1.0 ::



Ozzed – 8​-​bit Run ‘n Pun

 Ozzed - 8​-​bit Run 'n Pun

 – Tracklist –
 01. Introjiuce
 02. Failien Funk
 03. Stroll ‘n Roll
 04. Shell Shock Shake
 05. I’m a Fighter
 06. Going Down Tune
 07. Cloud Crash
 08. Filaments and Voids
 09. Bonus Rage
 10. It’s not My Ship
 11. Perihelium
 12. Shingle Tingle
 13. Just a Minuet



 - 04. Shell Shock Shake


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 Release Date : 2015.11.18
 Label : Not On Label

 Keywords : Chiptune, NES, Soundtrack, VGM.


 Related Links :
  ≫ Ozzed.net
  ≫ Ozzed on Last.fm / on Facebook / on SoundCloud /on Jamendo / on bandcamp / on Twitter


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Ozzedは、スウェーデンのChiptuneプロデューサ。現時点でもっとも新しい作品が、この“8​-​bit Run ‘n Pun”になります。2013年くらいからですかね、少しずつトラックを公開していって、2015年末に完成しています。

Chiptuneというのは、架空のゲームのサウンドトラックを想定して作られることがままありますが、この作品もそうです。リリースページに詳しい記述がありますが、16才の不良少年、TerryとBobbyの二人が地球を侵略してきたエイリアンに嫌々ながらも立ち向かう、というのがストーリーになっているようです。ゲームは実在しないわけですが、ジャケットイメージから察するに、横スクロール―ベルトスクロールのアクションゲームといったところでしょうか。今ではすっかり少なくなりましたが、ファミコン時代は多くありましたね(いちいち書きませんよ)。各トラックがどんなシーンをイメージしているかも詳細に書かれていますし、さらにはTerryとBobby二人の顔写真まで用意しているので、ここは是非、ゲームもミニサイズで構わないから、作ってほしかったところ(誰かお願いします)。

と、ここで思い出したのが、アメリカのChiptuneプロデューサ、Jay Tholenの作品“Epidemic”。これは70年代のホラー映画のサウンドトラックが持っていたバイブを、Chipsoundで表現しようと試みた傑作で、ゾンビによる世の終末をテーマにしていました。そしてこれには作品をプロモートする目的で作られたミニゲームがあったのです!(もちろん作中の音楽が使われています。そしてクソがつくほど難しいです。あとMacではプレイできません)。あの作品も、もう2008年だったんだなあと、しばし懐かしんだのですが、調べたら2012年に“Epidemic Deluxe”として新たな編集を加え、リイシューされていました。興味のある人は今すぐ飛べ!

と、何を紹介したくて書いているのか分からなくなってきましたね(スイマセン)。ファミトラッカーを用いて作られた今作は、非常にシンプル。少ない音色と音数で、上記ストーリーの世界を巧みに描いています。ダウンタウンというよりは、アーバンなエリアというか、全体的に洗練というよりは粗野のイメージ(ワルな二人が活躍するBGMにはピッタリだ)。街の中心からはちょっとズレたところで人知れず行われるバトル、みたいなちょっと孤高のイメージもあり(でも宇宙船バンバン飛んでる感じだしそんな人知れずではないだろう)。空を飛び、エイリアンの宇宙船を盗み(ハリウッド映画みたいだね)、操縦室でついにエイリアンと対峙するTerryとBobby。彼らは果たして地球を救えるのか!? 気になる方は今作を聴きながら、リリースページのストーリーをお読みください。トラック自体もぜんぜんカラリとしていてネガティヴな要素というのは皆無に等しいのですが、そのストーリーも何だかピースフルな終わり方で、ホッコリしてしまいました(まあ実際侵略の跡ってのはあるわけだけれど、そこは映画的っていうか、ね)。突き抜けた何かっていうのはないかもしれませんが、間違いなくChiptuneというやつの良いところが封じ込められていますので、気になる方は是非耳を傾けてみてください。古き良き、という言葉は私あまり好きではないのですが、ここにはそれを当てはめたいです。あ、あと、Ozzedには過去作も複数ありますんで、そちらもどうぞ。

余談。私がブラックミュージックにどうしても反応できないように、Chip musicにも反応できない人がいるのでしょう。そう思います。その逆に、ということでもないんですが、私はChip musicには原体験的な何かがあるのでしょうか、ついつい耳が反応してしまう(そしてそういう人も多くいるでしょう。それはChip musicが常に安定した人気を保っていることからも分かる)。こういう、ある種の音楽に反応できるかできないかの話ってのは、突き詰めれば脳のお話というか脳科学の話になってしまうのかなあ。所詮は脳内で起こる何かのやり取りとそれを発生させる何か、というような話になった場合、そのブラックボックスが暴かれたとき、またひとつ人間は冷めていくのでしょう。でも、それはそれで新しい音楽が幕あけるのかもしれないけれど。と、完全に余談。


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(CC) by – sa 3.0


About the Tunes :

Terry Cloth and Bobby Pin are two 16-year-old friends who go to ”Lezgeht High”. They are bored with school and more interested in fighting with the other kids and smoking pot. One day aliens invade the city and Terry and Bobby become unwilling heroes who set out to save their skin. But are they taking their mission seriously? Also, please not that violence, pot smoking, gaming or rude jokes are not encouraged or reccomended Before we start, here’s some artwork to get you in the mood!

Headshot of Terry :

Headshot of Bobby :




Yitaku – Snowflakes

 yitaku - Snowflakes

 – Tracklist –
 01. Lotus
 02. Park Slope (with Nar)
 03. Snowflakes
 04. Chrysalis



 - 01. Lotus


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 Release Date : 2015.05.01
 Label : Not On Label

 Keywords : ChillWave, Chiptune, Electronic, Hip-Hop, Melodic, SynthWave.


 Related Links :
  ≫ Yitaku on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on Twitter / on YouTube


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Wepushbuttonsからリリースされていた“Vermilion EP”も素敵だったアメリカのトラックメイカーYitakuが、この初夏の陽気を持った5月に届けてくれた作品が“Snowflakes”。なんで雪なんだろうって思いますが、前作(2014年秋)以降製作にとりかかったようで、だからこのモチーフなんでしょうね。そう思います。ちなみに彼、以前紹介したPAPER CRANEのコンピレーションにも参加してます。

クラブミュージック調のアプローチもあるけれど、聴き心地はヘッドフォンミュージックというか、フロアというよりはベッドルームリスニングに適した、とてもMelodicな、耳馴染みのよい音楽です。グリッターなシンセサウンドにHip-Hop~Trap~jersey clubを経由した弾んだリズム。Yitakuは、さらにそこにChipsoundを重ねてきていて、これがあることで、一気に聴き心地が可愛らしいものに変化します。ユニークなサウンドです。

M-1‘Lotus’―落ち着いた出だしから一転、分厚いシンセの層と、哀愁のChipメロディ、ミドルテンポのフラットなリズムが見せる景色は、とてもブリスフルで勇ましい。戦士の行進のような。M-2‘Park Slope’―ここでもシンセのレイヤーが立ち上がってくるけれど、その中でさらにうねりながら自己主張するシンセのフレーズは、バンドサウンドでいえばさながらギターソロだろうか。シンセチックでWavyなくせにエモーショナルで人間臭い。マシーナリーなサウンドの向こうに透けて見える感情性は、カッコよくて、清々しい。

タイトルトラック‘Snowflakes’では、jersey clubな細かく速いリズム(もちろんスプリング音もあり)に、サーフするChipsoudを乗せて、幻想的な風景を見せてくれます。どこまでも伸びていく光の帯のような。私の頭の中にはどうしてもその光の帯が、海の上を走って、雲を割っていくというイメージが出てくるんだけど、それはSnowflakesというタイトルに反してしまっている。作り手としては不本意かもしれない。フィナーレを飾る‘Chrysalis’は、荘厳なAmbientに見せかけて、やはり力強さを備えた、グリッターサウンドになっています。全体的に押しっぱなしの感があるので、前作の‘Surya’みたいなシリアスなトラックがあると、締まったかもしれません。製作過程で6トラックはゴミ箱行きになったようなことが書いてありますが、是非それらも聴いてみたかった。

このグリッターなChillWave/SynthWaveが気にった方は、no romeULZZANG PISTOLも是非。共振するところがあると思います。ちなみにYitakuは別プロジェクトとしてkiviuqというものを持っていて、そちらはモロAmbient。メロディを廃したレイヤーがただミニマルに流れる様は、デイドリーム。その辺りからのフィードバックがこちらに持ち込まれると、もっとサウンドの幅が広がりそうです。これからも期待してます。


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Credit :

art by RekaVM
mastering for Park Slope by Guillotine
motivation for everything by all of you wonderful people i love you



POPCORNKID! – Genesis Jordon

 POPCORNKID! - Genesis Jordon

 – Tracklist –
 01. Genesis Jordon
 02. Digital Paradox
 03. Stay Forever
 04. Laux
 05. Futuristic
 06. +ru= //// true
 07. Attractor Debug (サイバーパンクアドベンチャー )



  - 01. Genesis Jordon


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 Release Date : 2015.05.01
 Label : Not On Label

 Keywords : Chiptune, Dance, Electronic, House, Melodic, Trance.


 Related Links :
  ≫ POPCORNKID! on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on YouTube / on Twitter


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メキシコ発のチップチューン・アーティスト、POPCORNKID!の新しい作品がリリースされています。二つ並んだ少女の足(何気に膝小僧に絆創膏が貼られている。バッテンマーク)と、カタカナで書かれた“ジェネシス・ジョーダン”の文字が視覚的にも惹きつけますね。これまでにもやはりメキシコ基盤の56kbps Recordsからリリースがあったりしますが、今回はレーベルは通していない様子です(謝辞に名前が見てとれますが)。

リリースページの記述にもありますが、今作では少なからずサウンドに変化が見られます。ドライブ感のあるリズムに煌びやかなChipsoudを乗せている点は確かに変わりがありません。しかし用いている音色の幅が広がったのでしょうか、全体的に柔らかい印象を持ちました。展開の仕方もドラマチックになっているように思いますし、表面的には硬質でも、ちょうどコシがあるとでもいいましょうか、弾力的な手触り(耳触り)になっています。

正統派Chiptuneに見せかけて、ダンサブルなリズムや深みのある電子音で鮮やかにその流れを回避し、ChillWavyなレイヤー感さえ持ったタイトルトラック‘Genesis Jordon’。スペーシーな空間的処理とコズミックでBleepyな電子音が宇宙的なイメージを広げる、‘Digital Paradox’。そのコズミックな流れを引き継ぎつつ、OutRunやRetroWaveの範疇にも入るような、80sフレイバーを放つ‘Stay Forever’(冒頭でカセットテープを再生するような効果音を挿入する演出も、レトロスペクティヴなイメージを狙ってのことか)。

キラキラ、モコモコとしたChillingなクラウドを従えながらドライブするChipsoudが異質なトランスを導く、‘Laux’。最も今までのサウンドに近く、けれど底に忍ばせたSadなフィーリングやTranceへの接近がやはりこれまでとの違いを感じさせる、‘Futuristic’。繊維質なTranceサウンドとChipsoundがガッツリ組んだ、まさにChipTranceな‘+ru= //// true’。ラストはシンプルかつマシーナリーなサウンドで締められますが、この画一的な都市感がサイバーパンクなのかなと(ちょっと尻すぼみか)。

ということで、これまでの作品がイマイチだったとかいうつもりは毛頭ありませんが、正直にいいますと、今作、今までの中で一番好きです。ナイスワーク。Chipsound + ドライブ感を求める向きには、以前の“Neon”や“Pixel City!”が好まれるかもしれませんが、より広いフィールドに向けて放たれているように感じられる今作も、なかなかどうして、また素敵なのです。


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Some rights reserved. Please refer to individual track pages for license info.

Note :

////////////Special thanks //////////
Photography by Miriam M.W
link : miriam-marlene-waldner.tumblr.com

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thanks to Colectivo Chipotle

///////////
thanks to 56kbpsRecords



CHICKENANDROFLS & Laffe the Fox – I Like You Better as a Monkey [BL_44]

 CHICKENANDROFLS & Laffe the Fox - I Like You Better as a Monkey [BL_44]

 – Tracklist –
 01. Hang in There, Kid (CHICKENANDROFLS Cover)
 02. Space Port Bravo
 03. A Billion Dead Stars
 04. I Like You Better as a Monkey
 05. Reachable Dream (CHICKENANDROFLS Cover)
 06. Undecisions



 - 02. Space Port Bravo


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 Release Date : 2015.02.25
 Label : BleepLove

 Keywords : Chiptune, Electronic, Melodic, Punk.


 Related Links :
  ≫ Laffe the Fox on SoundCloud / on YouTube

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ロシアのチップチューンレーベル、BleepLoveからのリリースです(ちなみにこのBleepLove、一時期ウェブサイトがなくなったので、あわや閉鎖かと危惧しましたが、リニューアルして再始動しております。主宰は自身もVRUMZSSSRとして活動するEova Luciole)。

今回のリリースは、ノルウェーのLaffe the Foxと、アメリカのCHICKENANDROFLSによるコラボレーション作品。どちらもChiptuneメイカーで、Laffe the Foxは以前にも同レーベルからもリリースを行っていますし、CHICKENANDROFLSもbandcampで多くの作品を公開しています。今作に関しては、どのように制作が分担されたのかクレジットはされていません(“CHICKENANDROFLS Cover”とあるのは、CHICKENANDROFLSのオリジナルですが)。しかしファイル名を見ると、CHICKENANDROFLS & Laffe the Fox、CHICKENANDROFLS feat. Laffe the Fox、Laffe the Fox feat. CHICKENANDROFLSと表記が使い分けられています(M-5はLaffe the Fox単体)。その辺りに、楽曲制作における比重が表されているのかもしれません(それが正しければ半々といったところでしょうか)。

どちらもメロディを主体にしたChipsoundを作っているので、それがここで大きく変えられているということはありません。非常にMelodicで耳馴染のよい、Chiptuneが初めから最後まで駆け抜けていきます。あくまで私見ですが、 CHICKENANDROFLSの方が、よりVGMらしい、ミニマルで8bitな響きのトラックを作っているように思います。対してLaffe the Foxは、Bit-Popというタグを常用していることからも分かるように、Chipsoundを使ったPopを作っていて、スタイルが幅広いように感じます。

双方のサウンドにあまりパンキッシュなイメージはないのですが、今作は不思議とその方向を感じさせるのはなぜでしょう。M-1‘Hang in There, Kid’などは、ギターこそ聴こえないものの、シンバルクラッシュや疾走感のあるリズムに、ヴォーカルも交え、明確にファストなPop Punkスタイルを披露しています。続くM-2‘Space Port Bravo’は、ここではディストーションギターが前面に出され、Chipsoundとガッツリ組んで、カラフルで豪快、そして軽快なChiptuneが鳴らされています。どちらのスタイルからも若干外れたような、けれど、非常にPopな作風になっていて、よい意味で期待を裏切る出来。M-3‘A Billion Dead Stars’もこれまた、ブラストビートと、ちょっと間の抜けた8-bit soundが組み合わさって、ちょっとファニーな、しかしアグレッシヴな、突進力のあるトラックになっています。

後半はストレートなChiptuneがメインになっている印象。煌びやかなレイヤーが幾重にも重なるタイトルトラック‘I Like You Better as a Monkey’は、草原の階段を駆け上がるような、さわやかさと疾走感があふれた気持ちの良いトラック。でも‘Reachable Dream’は若干パンキッシュなノリが戻ってきますし、よくよく聴けば最後の‘Undecisions’も、ノイジーなBit-Soundとファストなリズム利用して、破壊的なイメージを演出しているようにとれる、やはりパンクなスタイルです。

双方のこれまでのリリースと比べても、ちょっと傾向が違うように思えますが、しかしファンの人は必ずや楽しめるであろう作りになっていて、ニクいセンスが光ります。BleepLoveはどちらかというと、アブストラクトなサウンドが多いイメージがあったのですが、こういったPopな作品もどんどんリリースしてくれるとうれしいですね。


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 - Laffe the Fox feat. remedmatika – Initiate Sunset (from “Party”)



 - CHICKENANDROFLS – Americola (from “Americola”)