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タグアーカイブ: Improvisation

Martin Hoogeboom / Ed van den Brekel / Victor Yibril / Sten Erland Hermundstad / Theo Calis – Nacht [Petroglyph317]

 Martin Hoogeboom / Ed van den Brekel / Victor Yibril / Sten Erland Hermundstad / Theo Calis - Nacht [Petroglyph317]

 – Tracklist –
 01. Nacht 01
 02. Nacht 02
 03. Nacht 03
 04. Nacht 04
 05. Nacht 05



 - 02. Nacht 02


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 Release Page Download Free!

 Release Date : 2015.03.11
 Label : Petroglyph Music

 Keywords : Ambient, Improvisation, Night, Soundscape.


 Related Links :
  ≫ Natura Moderna
  ≫ Martin Hoogeboom on SoundCloud / on bandcamp / on Twitter

  ≫ Sten Erland Hermundstad on SoundCloud / on Twitter
  ≫ Victor Yibril on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on Tumblr
  ≫ Ed van den Brekel on SoundCloud



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夜というのは恐れの対象であるのと同時に、人間の生活にとって必要な時間でもあります。その中でこそ営まれる活動というものが少なからずあるわけです。そういったことも関係あるでしょうか、私などは、夜に対して、ポジティヴなイメージも少なくありません。太陽が空に出ているか否かが、昼との違いと言ってしまえばそれまでですが、たったそれだけのことなのに、夜というのは、ずいぶんといろいろなところで重要な要素としてあつかわれています。神話や魔法・魔術といった神秘的な領域や、絵画や写真、映画といった芸術の領域でもそうです。夜というのは大きな要素、テーマとして扱われます。それほどまでに、夜(あるいはそこに付随する闇)というものがもつ大きな力は、古来から人間を惹きつけてきたようです。もちろん音楽の分野でも古今東西、夜をテーマにした作品というのは、それはそれは多くあるでしょう。

前置きが長くなりましたが、ノルウェーのネットレーベル、Petroglyph Musicからリリースされたこの作品も、ズバリ夜をテーマにしています(“Nacht”はドイツ語で“夜”を意味するようです)。厳密にいえば、ジャケットイメージに使用されているこの絵(“They would find answers in the night”)にインスパイアされているようですが、ここにある夜の力が大きな役割を果たしていることは間違いないでしょう。Martin Hoogeboomを筆頭に、総勢五名による合作ですが、見事に夜を音像化したサウンドスケープが広がっています。

低音のピアノを底に忍ばせて、森の中を連想させる効果音を配したオブスキュアなM-1からはじまり、絶妙なエフェクトとアトモスフィアで夜の息吹(それは森の音、というべきかもしれない)を感じさせるM-2。と、ここまででもう、十分に夜を感じさせます。匂いたつ闇、とでもいうような。濃厚な気配がたまりません。

さびしげなピアノと管楽器のような音色、そしてここでもサウンドエフェクトで、夜の森を独り歩くような、さびしげなイメージを立ち上げるM-3、深遠、ミスティックなレイヤーに吸い込まれそうな中、アブストラクトなエフェクトのチラつきが催眠的に響くM-4。ラストはもっとも音楽的なトラックですが、獣の声や虫の声を遠くに聴かせながら、ピアノとトランペットがメロディを鳴らすという、なんとも抒情的なものになっています。作品全体でみると、Dark Ambientな向きもありますが、このトラックがあることで、かなりバランスが調整されているように感じます。冗長なところもなく、Ambient/Soundscapeとして、非常に聴きやすい作品だと思います。

是非とも密閉型ヘッドフォンで、部屋の電気を消して、音の出る家電の類も全部スイッチオフで、味わってほしい作品です。孤独に対する許容。夜の中で解放される安心感。高められる集中力。やがて訪れる存在の希薄。夜の帳が下りると共に、身体の感覚が消えていく。

核になっているのはMartin Hoogeboomのようですが、彼は同レーベルや、他のレーベルからも、複数の作品をリリースしています。アブストラクト/エクスペリメンタルなタッチではありますが、気になる方はチェックしてみてください。下にいくつか―

 ≫ “Where Do We Go From Here?
 ≫ “Colony
 ≫ “Movement


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Credit :

“Nacht”
Written and performed by
Sten Erland Hermundstad : piano
Theo Calis : sounds, sound design, additional mixing, mastering
Victor Yibril : sounds, electronics
Ed van den Brekel : trumpet
Martin Hoogeboom : objects, sounds, assemblage, concept

Artwork by Amanda Blake (www.amandablakeart.com/) : “They would find answers in the night“.

Many thanks to Sten Erland, Victor, Theo, Ed and Amanda for their enthusiasm and creative generosity. I’m also greatly indebted to these amazing sound recordist through
Freesound.org (www.freesound.org/): eksaa, IanMallyon (ianoboe), tomble93, metzik, ecfike, inchadney, klankbeeld. Special thanks to Theo Calis for his unfailing commitment and help, to Rune and Øystein for creating and maintaining Petroglyph Music as platform for new and independent music.

(CC) by – nc – nd 3.0



Goto80 and the Uwe Schenk Band – The Ferret Show [upfree52]

 Goto80 and the Uwe Schenk Band - The Ferret Show [upfree52]

 – Tracklist –
 01. Ponky Fonky Ferret
 02. Cable Swingin’ Ferret
 03. Decibel Detektif
 04. Thriller Iller
 05. Volksing Ferretismico


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 Release Date : 2012.12.11
 Label : Upitup Records

 Keywords : Chiptune, Improvisation, Jazz, Live Recording, Visual Art.


 Related Links :
  ≫ GOTO80
  ≫ Goto80 on Last.fm / on SoundCloud / on YouTube / on Twitter

  ≫ the Uwe Schenk Band

  ≫ Raquel Meyers


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イタリア、ドイツ、イギリスを基盤に活動するネットレーベル、Upitupより。Goto80(Anders Carlsson)とthe Uwe Schenk Bandのセッション作品がフリーでリリースされています。Uwe Schenkがホストとなって、2012年10月にドイツで行われたショーの中で、ライヴ録音されたものです。

Goto80はキャリアもありますし、作品数も少なくない、実力のあるChiptuneアーティスト(私でも名前を知っているくらいだから、その手のサウンドを愛好する人たちの間では、名は知れ渡っているだろう)。具体的にいつ頃からか分かりませんが、彼はオーディオとヴィジュアルを合わせての表現を行うようになっていて、近しいところでは2012年の春に行われたイベントで、C64を用いたChipsoundと、PETSCIIによるアニメーションを合わせたライヴ演奏を披露している(その他にも彼のYouTubeで、いくつかオーディオ+ヴィジュアルというスタイルの作品を見ることができる)。

この作品は上記のライヴ演奏の延長線上にあるといっていいだろう。Goto80のChipsoundと、the Uwe Schenk Bandの楽器演奏、そしてRaquel MeyersによるLo-Fiなアニメーションが一体となって、“The Ferret Show”というひとつのストーリーが表現されている。Chipsoundとジャジーなバンドサウンドの融合、という点でもユニークですが、最大の特徴はやはりジャケットにも用いられているヴィジュアルワーク、アニメーションだろう。ASCIIやPETSCIなどを用いてこれらは描かれているらしいけれど、そして技術的な部分は私には分からないのだけれど、このLo-Fiにしてデジタル感覚のアートは、まさにChipsoundと組み合わせるためにあるようなものではないか。

これまでにGoto80が行ってきたオーディオ+ヴィジュアルというスタイルの表現では、どちらかというとオーディオ部分、サウンドは添え物的なニュアンスが強かったように思う。いってみればBGMだ。それが今作では、生のバンド演奏を取り入れることで、非常にサウンドの力が強くなっている。だから今作は音楽のみでも十分に面白く、また通用する作品にもなっている。しかしながら、今作がヴィジュアルと合わせることで、真の力を発揮することも、また確か(下に今作の動画リストを貼りつけたので、是非そちらを見てほしい。音楽だけで満足せずに)。音と重なることでヴィジュアルはさらに奥行きを増し、音は音楽として存在しながらも、ヴィジュアルを支える役割も果たす。Chipsoundがフェレットの動きにあるコミカルさに結びついているとすれば、バンドによるドラム演奏は、その動きにある躍動感に、ブラスや弦楽器の妖しさは、フェレットの行動の裏にある思考に、それぞれ結びついていく。即興演奏にあるジャズ的なテンションの渦は、動物のもつ本能にある混沌を感じさせはしまいか(考えすぎか)。

この手法がGoto80の専売特許になってしまうのか、それとも音楽と映像を交えた表現手法のひとつとして広がっていくのかは分からないけれど、とにかく今作はユニークだ。大胆にバンド演奏を取り入れていながら、Chiptune‘らしさ’―キュートな感覚だったり、Joyなフィーリングが損なわれていない点も、感心する。各所でレビューされていることも、素直にうなずける。


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Goto80 & Raquel Meyers bei “Uwe Schenk trifft…”



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Goto80: original songs, live C64-magic
Raquel Meyers: animation and live visuals
Re-arrangement: Uwe Schenk

The “Uwe Schenk Trifft…” band:
Uwe Schenk: spinet
Jochen Feucht: saxophone
Markus Kössler: bass
Torsten Krill: drums

Released under a Kopimi license.

(CC) by – nc – sa 3.0 us