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タグアーカイブ: Indie

Crying on Vacation – Frankie [GST​​-​​21]

 Crying on Vacation - Frankie [GST​​-​​21] Cover

 – Tracklist –
 01. Frankie
 02. Fairytale, Fairytale



 - 01. Frankie


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 Release Date : 2018.04.20
 Label : Galaxy Swim Team

 Keywords : Alternative, Indie, Pop, Pop-Punk, Power-Pop.


 Related Links :
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  ≫ Dominic Nohai on Twitter


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Galaxy Swim Teamのファウンダーの一人でもあるNoah Haffordが率いるバンド、Crying on Vacationの作品がリリースされています。バンド、とはいってもどれほど強い力でバンドとして結びついているかは分かりませんが、少なくとも今作は4人で作られた作品の様子。前作”So Dude, What Are You Doing After High School​?​” はほとんどNoah Hafford個人による製作だったようなので、バンドというよりはソロユニット的なニュアンスなのかもしれません。余談ですけど、前作も良いんですよねえ。ジャケットイメージもはっきり記憶しているんですが、なんでここで紹介せずスルーしていたのでしょうか。ということで、今作が気に入った方は前作も是非。

で、今作はせっかくバンドで作ったにも関わらずたった2曲しか入っていない! 2曲目はアコースティック調だからバンドサウンドが活きている感じでもないし、ちょっと勿体ない印象です。というのも1曲目を再生した途端のこの疾走感、爆発力ががたまらなくカタルシスで、この調子で全編突っ走ってくれたらなあという思いがあるからです。たぶん‘Frankie’は別れの曲だと思うんですが(違ったらゴメンナサイ)、胸中に湧き上がるやるせなさを全力で振り切ろうとするかのような、この疾走感たるや。ギターのワンフレーズで引っ張りまくりますが、これもまた音楽の魅力。気持ちが良いんですコレで。ミニマルな中で緩急があって、感情性があって、グーンと気持ちが引っ張られる。

Noah Haffordはソロ名義だとChillWave風味のElectronicでセンチメンタルなPop musicを作ってて(このブログでも何回か名前が出てきたと思います)、こういうパンキッシュな曲を作るってことが意外だったんですが、でもやっぱりPopに仕上がってて、どうしたってこの人はPopに向かっていくんだなあと、その志向性には恐れ入ります。しかしこのちょっと鼻にかかったような歌声がアグレッシヴな曲調にまたマッチしててですね、このコンビネーション、個人的にはLagwagonのJoeyを思い出しました。

2曲目は先にも書いたようにアコースティックでしっとり締めくくる感じで、シングルという受け取り方をすれば、この2曲でバランスがちょうど取れてる、のかな。

この作品だけだとPop-Punkみたいな感じだけど、前作では骨太なギターにご機嫌なメロディがさく裂するPower-Popなトラックもあるので(下に1曲)、Weezerとか好きな方にもアピールすると思います。いずれにせよ、今作と共に良作。



 - Skippy (from ”So Dude, What Are You Doing After High School​?​”)


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Noah Hafford – Guitar, vocals, lyrics, mixing and mastering
Jason Hallyburton – Lead guitar, engineering
Adrian Leifson – Bass
Dominic Nohai – Drums

Artwork by Sydney Landis (@ohhisydney)
Music video shot, edited, and directed by Danny Spiteri

(CC) by – nc – sa 3.0



ブルックル – discography 2018

 ブルックル - discography 2018 Cover

 – Tracklist –
 01. ひばりが丘 [dvdkm]
 02. im like so desperately social
 03. i dont even say a word
 04. memory…
 05. shes so cute
 06. she controls my emotion
 07. eternity【不安と短い金髪】
 08. me and you (it never works out)
 09. ピンクパラソル
(※私が初めて目にした時よりトラックが増えているので、今後も追加されるのかもしれません)



 - 08. me and you (it never works out)


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 Release Date : 2018.01.01
 Label : Not On Label

 Keywords : Beats, Hip-Hop, Indie, Lo-Fi, Trap, VaporWave.


 Related Links :
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ノスタルジアとグロテスクなイメージはこと私の中ではなぜか結びつきやすい。なぜか。そこに純粋な何かがあるからだろうか。ブルックル(あるいはブロックル)の作品にある、ノスタルジックで、でもグロテスクで(それは主に視覚的な部分による)、無垢なイメージは、私の中できれいに結びつく。そこに違和感はない。

抒情的なピアノの旋律を活かしたBeatsなトラックが主になっているようで、VaporWaveというよりはBeats/Hip-Hopに寄っているような気がします(チキチキビートはTrap経由だろうか)。でもこれまでの作品の中ではもっともVaporWaveに接近しているのかもしれない。nemuri winter系というにはちょっと煙っぽくて、memory cardsに近しいような気もするけれど、あんなにドリーミィではない。M-2なんか十分にドリーミィじゃないかって言われるかもしれないけれど、この日曜日の昼下がりに何もすることがないときの空気みたいな、ダルッとした調子、どちらかというと憂鬱ではあるまいか。M-3にあるような日本語のセリフをサンプリングしたスタイルも珍しくはないけれど、そこから醸される恋愛に関しての思い悩みは多分に思春期的で、やはりそこには無垢なイメージがよく似合う。

リノリウムの床と、ちょっと暗い体育館と、紺色のブレザーを着たあの娘と、いつも晴れない私の気持ち。頬杖ばかりつく机の上。正面玄関、下駄箱の前に植わっていたのはサルビアで、その蜜を吸っていたのは、もっと前の記憶か。懐かしいけれど、特別に楽しくはない記憶が、フワリとよみがえる―明るくもなく、ちょっぴり憂鬱な毎日。それを懐かしく感じさせてくれるのが、音楽の素敵なところ、かもしれない。いつか見ていた景色も、意味のあるものに、思わせてくれる。喜びも、悲しみも、やがて懐かしさに変わる、のか。しかしそこにあった無垢で、それゆえにグロテスクな憧憬はいずこへ――果たしてそれは、懐かしさと共に、蘇る、のか――


intentional.trauma / 君へ恋文



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 Note :

tracks i released by themselves or on compilations in 2018
please support the people who helped share my music by supporting the tapes im featured in
credits

dvdkm

Some rights reserved. Please refer to individual track pages for license info.



kogane – 2017 Discography

 kogane - 2017 Discography Cover

 – Tracklist –
 01. Don’t Be Scared
 02. Bittersweet
 03. Stay Gold
 04. Everything We’ve Done
 05. Sapporo
 06. Spring
 07. Welcome Home
 08. Memory Box (Bonus)



 - 03. Stay Gold


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 Release Date : 2017.12.07
 Label : Not On Label

 Keywords : Acoustic, Ambient, Dream, Electronica, Indie, Sad.


 Related Links :
  ≫ kogane on SoundCloud / on bandcamp / on Twitter / on YouTube


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タイトル通り、koganeが2017年にリリースしたトラック(プラス、ボーナストラック1曲)をコンパイルした作品になるようです。

こういうサウンドって何と呼称するのがよいんでしょうね。いや聴くのが一番早いんですけれど。なかなか一言でいえる言葉がないものかなあと、いつもモヤリとします。サンプルベース、なのかどうかは分からないんですけれど、感傷的なメロディに、Acousticな音色による装飾を施した、シンプルな音作り。使われている音色にはチャイルディッシュなムードもあったりして、どこかに可愛らしさもあり(強引に今風につなげるなら、そのキュートさはFutureBassのそれにも通じるのかもしれない。強引に、だけれど)。

音から立ち上がる風景は、個人的には北欧を感じるのです。Sigur Rósのような、悲しげな涼としたコーラスや、抒情的なPiano、ペダル・スティールのようなトュワーンとした音色など、透明感あふれるサウンドが盛り込まれていることが大きく影響していると思われます。加えて‘Sapporo’なんていうトラックもありますしね。雪景色が似合うサウンドです。そしてその寒さは心をキュッとさせるのと同時に、そこから少しの悲しみを漏れさせるのです。けれど穏やかなディレイは優しく降り注ぐ日光のようで。すべてをドリーミィに包んでいくのです。

凛とした空気、このファンタジックで、切ない調子。そしてどこかしらキュート。果たして何かに通じるなあと、一瞬思って、頭の中でそれを追いかけていったんですが、私の中ではCloud Rapだったんですねえ。FRIENDZONEとか、私の大好きなmemory cardsとかの遺伝子ってのは、どこかしらにあるんではないかなあ。そう思います。いやもっと直接的にシンパシー感じるトラックメイカーとしては、ollitatsumi portが、すぐに出てくるところではありますが。このkoganeも、その系譜に連なる素敵なトラックメイカーだと思います。koganeって日本語でしょう?、きっと。名前も何かよい。こんなんストリーミングでふいに流れてきたら堪んないよな。

力強いサウンドではないけれど、空間を作り上げる確かな包容力。◎。


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 Note :

Compiling every song I released in 2017 plus 1 bonus.

Thank you for listening. This year has been a very odd one for me. If it wasn’t for music, I have no idea where I would be.



Galaxy Swim Team – New Crown [GST​-​18]

 Galaxy Swim Team - New Crown [GST​-​18]

 – Tracklist –
 01. Post Boy – New Crown
 02. chalkboards – Guanajuato
 03. Jackson Scovel – Change of Pace
 04. Natbird – We Will Heal
 05. Noah Hafford – Honey
 06. hellstar.plus & Ivy Hollivana – Now I Know
 07. GWIZ – Crossroads
 08. Inniqleia – Spectral Resonance
 09. skybox – Lavender Skies (Feat. Business Pastel)
 10. DBOYD – Come Away With Me
 11. Lighten Up! – Young at Heart
 12. bansheebeat – Bombos



 - 05. Noah Hafford – Honey



 - 10. DBOYD – Come Away With Me


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 :: CD and New Crown Button are also available. ::

 Release Date : 2017.11.14
 Label : Galaxy Swim Team

 Keywords : Ambient, Chiptune, Compilation, Indie, Pop, Vocal.


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カリフォルニアのレーベル、Galaxy Swim Teamからのコンピレーションです。勝手にChiptuneレーベルな認識を持っていましたが、聴いているとそれは狭い認識だったとわかります。

冒頭のタイトルトラック‘New Crown’からしてヴォーカルの入ったShoegazeだ(と私は思っている)。ゆるやかなメロディと力の抜けたヴォーカルが浮遊するギターポップでもある。‘Guanajuato’は夕暮れのまどろみと薄れゆくぬくもり(それは日没を意味する)が漂うAmbientトラック。chalkboardsは同レーベルからも“h​.​a​.​k​.​a​.​s.”をリリースしていますが、そちらも和やかな、ゆるくてフワリとしたポップ作品になっているので、このトラックが気になる方にはオススメです。

Jackson Scovelの‘Change of Pace’はAlternative~Post-Rock、そしてUSインディな雰囲気のあるバンドサウンドになってますが、ひとりでやってんのかな?と思ったら、jackson scovel = astroskeletonだった。あちらではポップで切ないChiptuneを鳴らしているのに、名義が変わるとぜんぜん違うサウンドになりますね。驚いた。jackson scovel名義の“quieting”なんかは楽器音を活かしつつも、割とastroskeletonに近しい部分もあって、中間的なイメージです。

Natbirdの‘We Will Heal’はピアノがたなびくミニマルな小品。物憂げな空気もありながら淡々としており、この雰囲気大好きです。心にちょっと引っ掛かりがありながらも家事を淡々とこなしている風景。それってHealですよね(きっと)。続くNoah Haffordの‘Honey’の突出感。急にメロディと感情があふれ出してきて耳を奪われる。名前を見ずに聴いていたら“誰だコレ!?”って興奮し、チェックして納得。ChillWave経由で描かれるサンセットなシーンはリスナーを手を止めること間違いなし。改めて優れたメロディメイカーだと実感しました。

リズムを利かせたエレガントなヴォーカルトラック‘Now I Know’から後半に。シアトリカルなVGMの雰囲気もある‘Crossroads’やサイバー/ダークなザラついた空気も持った‘Spectral Resonance’辺りで、徐々にChiptuneへのムードを高めつつ、次のskybox(元shoujo kissですネ)による‘Lavender Skies’、続くDBOYDによる‘Come Away With Me’で、ドライブ感満点のChipsoundが披露され、その空気が解放されます。特に後者は往年のカプコンのサウンドチームALPH LYLA(アルフ・ライラ)を彷彿させてアツいです。

ファンファーレのようなイントロから幕開けするどこかファニーなエモーショナルヴォーカルトラック‘Young at Heart’。そしてトリのbansheebeatはこの界隈では名前は通っておるでしょう(同レーベルからの“Techo☆Deluxe”も素敵です)。珍しく?せわしない、アグレッシヴなリズムが印象的です。タイトルの‘Bombos’ってのは民族音楽で使われる大太鼓らしいですが、その辺りも意識されているのでしょうか。休むことなく最後まで突っ走り続ける音像と重く響くドラムスは、大海原を戦いに向けて進んでいるような、雄大さと緊張感が漂います。

ちなみに今作に合わせて(今作を聴きながらプレイしてほしいとのことで)、ウォーキングゲームがリリースされています。気になる方は下記リンクからどうぞ。


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DOWNLOAD OUR ACCOMPANYING GAME FOR FREE
galaxyswimteam.itch.io/new-crown

(CC)by – nc – sa 3.0



PLAYLIST : 2016.11



月ごとにやるつもりもないしきっとできもしないので、不定期ということになるのでしょうが、久しぶりのPLAYLISTは、2016年の11月に聴いた中で、ということで括ってあります(つまり公開時期には構っていません)。

なんとはなしに哀愁が漂っていますね。トラックたちはいつ消えるか分からないので、あまり細々したことは記しませんが、メモのようなもので―

crisopaは、かつてはネットリリースを行うIDM/Electronicaのトラックメイカーとしては、私の中で燦然と輝いておったのですが、n5MDからリリースを行うようになってからは、どうも私の琴線に触れなくなってしまいました(でもアルバムはいずれも購入しています)。ここにあるトラックはそのかつてのcrisopaを彷彿させます。少し前にもうひとつトラックを公開していますが、こちらの方が好きです。

Laura Beatriz Rosenkranzは素性は謎ですが、量産トラックメイカーで、現時点で57トラックを公開(まだ増えるでしょう)。すべてのトラックを聴いたわけではないのですが、根底にノスタルジアがあるように感じられて、とてもツボです。ちょっと調べると2015年にhowl for beautyというウクライナのレーベルから、“Lunamotions”というカセットテープを出しているようですが、おそらく現在は販売していない様子(レーベルは最近だと日本のバンドBoys Ageのテープも出してるようで、しっかり生きているので、欲しい人は聞いてみるのもよいのかもしれません)。ちなみに収録トラックはLaura Beatriz RosenkranzのSoundCloudで聴けます。この量産スタイルはThis Deep Wellを思い出しますが、しっかりフォロワーに名前がありました―というかそこ経由で知ったのだったかな、忘れてしまった。

Kei TorikiさんのトラックはBreakcoreとPost-Rock/Shoegazeの合成獣。とても新鮮で、一粒で何度もおいしい感じが一発で好きになりました。というかOthermanRecordsから“Childhood Memories E.P.”がフリーでリリースされているので、手に入れるしかないでしょう。

Final HealはAmun Dragoon経由で知ったのですが、やはり謎です。サンプリングをEditしているのか分かりませんが、Classical、Orchestralなシンセミュージック―それはVGMにも通じる―といった按配で、なるほどAmun Dragoonの近作と重なる部分が感じられます。今のところトラックはフリーでダウンロード可なので、気になる方は是非。

tofubeatsは・・・ってこんなところで書くこと何もないんだろうけれど、FunkやSoulなどのブラック・ミュージックに血が騒がない私にとって、彼のサウンドはストライクにはなり得ないんですが、でもこういうトラックを聴くたびに、やっぱり優れたポップメイカーなんだなあと改めて思います。どなたかがこのトラックに五十嵐隆(syrup16g)に通じるものを感じるとおっしゃっていたような気がしますが、それも何となく分かります。

weiansue 蘇偉安はザ・インディー・ポップでニッコリですね。好きな方はホント堪らないと思います。リリースしないんでしょうか。ひときわ再生回数の多い‘海洋綠’もいいですね。手垢にまみれた表現ですが、甘酸っぱい!

Popcornkid!は最初入れてなかったんですが、滑り込みで入ってきました。“HUMAN SOUL”に収録。タイトルトラックのウタモノ“Human Soul Feat. Hills”もすごくイイんだけど、敢えてこっち。SynthWave。

ではまた。次の機会に。

※each tracks are faded away in time (maybe).

Yikes – Commercial Music [VRS004b]

 Yikes - Commercial Music [VRS004b]

 – Tracklist –
 01. twinklejam
 02. thought you’d say
 03. double bacon cheese
 04. in the mouth a desert (pavement cover)



 - 01. twinklejam


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 Release Date : 2016.05.13
 Label : Viridian Sounds

 Keywords : Alternative, Indie, Shoegaze.


 Related Links :
  ≫ Yikes on Facebook / on SoundCloud


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アメリカはフロリダ州タラハシーのレーベル、Viridian Soundsより。4人組バンドYikesの作品がリリースされています。同時にIt Takes Time Recordsからもリリースされているのですが、そちらはNapsの“The Most Beautiful Place on Earth”とのスプリット。収録されている内容は今作と同一です。ちなみにNapsの同作もViridian Soundsからリリースされています。

M-1なんか聴くと、カッティングギターと小気味よいリズムの疾走から始まったりして、実に爽快、風通しがよろしくて、このにおい立つインディーな感じが堪らなかったりするんですが、中途でスローダウンして入ってくるギラついたオリエンタルなフレーズがまた琴線を揺さぶってきまして、一気にサイケデリックなサマー感を打ち出してきたりして、なんかナンバーガールとか思い出しちゃったりするんですよ。

ほとんどヴォーカルも入ってないしもしかしてインストバンドなのかなとか思ってたら、M-2はぜんぜんウタモノになっていて、しかもM-1のような軽快な調子のものではなくて、ミドルテンポの酩酊的な歌唱とバーストしたギター、それから相変わらずのサマーなギターが織り交ざる、90年代のオルタナ/グランジを感じるといいますか、M-3にあるダルな歌唱からエモーショナルなシャウトへの展開ですとかを聴いてもやっぱりその辺りからの影響が色濃いのかなと思います(遡ればPixiesとかになるかと思いますが)。M-4でPavementをカヴァーしていることからして、その証なのかもしれませんね。

特別にPopというわけでもないし、ダンサブルなリズムがあるわけでもないし、私に関していえば歌詞を理解できているわけでもないのに、心を震わせられるのはなぜなのでしょうか。どこか懐かしい景色が見えているということもあるかもしれませんし、眩惑的な夏の風景がバイオリズムの波にマッチしたのかもしれません。Shoegaze通過後の気だるさといいますか、嵐のあとの脱力みたいな、空虚な雰囲気がときどき顔を出すところも好きなのかもしれません。

冒頭で触れたNapsも、Lo-Fiギターサウンドと男女混声のPopサウンド(曲のバリエーションも豊富)で、とてもよいバンドですので、気になる方はぜひ聴いてみてください。だったらスプリットの方で紹介しろよって話ですけど、そこはまあ、ね! でも1曲だけ貼らせていただきましょう―



 - Naps – the most beautiful place on earth is the moon : エバーグリーンな風って感じですね。



Twinkle Park / Larksburg – Twinkle Park / Larksburg Split [PP08]

  Twinkle Park / Larksburg - Twinkle Park / Larksburg Split [PP08]

 – Tracklist –
 01. Larksburg – Make it That Way
 02. Larksburg – Something, or Rather
 03. Larksburg – Those Sheets
 04. Twinkle Park – Space Case
 05. Twinkle Park – Your Wierd
 06. Twinkle Park – In December



 - 01. Larksburg – Make it That Way



 - 04. Twinkle Park – Space Case


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 Release Page :
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 Release Date : 2016.03.05
 Label : Petal Port Music

 Keywords : Alternative, Electronica, Indie, Neo Acoustic, Post-Punk, Pop.


 Related Links :
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  ≫ Twinkle Park on Twitter


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2014年から始まったインディーレーベル、Petal Port Musicより。Twinkle ParkとLarksburgのスプリット作がリリースされています。bandcampでは販売が行われていますが、レーベルのウェブサイトからはフリーでもダウンロード可能になっています。

Twinkle Park とLarksburgというアーティストによる作品なわけですが、“Larksburg is: Brett Hanley”、“Twinkle Park is: Nik Clay”という記述もありますが、もう少し詳しく読んでみると、Larksburgというのはもともとバンド形態で活動しているようで、Twinkle ParkことNikもそのメンバーである、もしくはメンバーであったようです。最新の情報を手にしていないので分かりませんが、bandcampなどでメンバー構成を見る限りLarksburgは4人組であり、Nikもメンバーに含まれています。いずれにせよ、今作に関してはLarksburgはBrett Hanleyのソロプロジェクトとなっています。

ということで中身のお話ですが、まずLarksburgに関しては、これまでに発表している音源とカラーが違う! これまでは、鋭く、そしてザラついたヘビーなギターサウンドが印象的なAlternative/Shoegazeな、どちらかというと翳りのあるものがほとんどだったのですが、そのイメージで今作のM-1など聴くと、ひっくり返りそうになります。この瑞々しいギターやバックに流れるさわやかなコーラス、メロディを前面に押し出した音作り、紛れもなくPost-Punk~(日本で言うところの)ネオ・アコースティック・サウンド! Brettのヴォーカルはこれまでと変わった気がしないにも関わらず、このちょっと調子はずれな、飾らないスタイルがまた、どう聴いてもネオアコ。キラキラしたギターの音色と結びついたそんなヴォーカルを聴いていると私が思い出すのは、学生時代のCD屋巡りであった。インターネットや店頭の注文ですませることなく、なぜかひたすらアチコチのCD屋をさすらって、めぼしいものを見つけるという行為を行っていた、夏。手段は主にチャリンコというところがまた青春というかティーンエイジドリーム。遠方まで出たときにそんなに仲良くもないクラスメイトと出会ってしまって“お前なんでこんなところに?”って顔されたことも、思い出ですね。話逸れてるわ。そんなこんなでギターポップ、ネオアコファンには非常にお勧めのM-1~3になります。

Twinkle Parkもすでに名前がキラキラしてますが、これも前半の流れを引き継いでいるといいますか、もうちょっと打ち込み感というかマシーナリーな触感が強くはなりますが、依然としてさわやかな音像。Indietronicaという言葉が似合うかなあと、個人的には思っております。M-4, 5はダンサブルなリズムを使ったトラックになっていて、電子音楽寄りですが、ラストの‘In December’はタイトルから想像されるようなドラマチックな仕上がり。ギターやオルガン、シンセなど様々な楽器をちりばめて、哀愁漂いながらもどこか長閑な風景を演出。心が休まります。

Twinkle Parkとしての音源は同レーベルから出ている“Orange”というものがあるのですが、そちらは習作の雰囲気も漂うVocaloid作品(!)なのです。なんで今作とはまた少し傾向が違います。最新の音源はどうやら上記の“Orange”にリミックスや新曲を加えた(Reworkとあるので既発の音もいじってるのかもしれません)CD、その名も“Orange+”のようです。今のところ彼のライヴで販売されているのみのようですが、ネットでも販売をするつもりのようなので、気になる方は上記Twitterをチェックしてください。今のところ他に音源が発表されている形跡がない、というか発表の場すら設けていないようですが、ここからが始まりのようですし、今作はインストゥルメンタルですが、これからは歌を入れていくつもりのようなので、きっとこれから先にリリースを行ってくれることでしょう。期待しております。個人的にはM-6のようなバンド感も備えたトラックが好きなので、ぜひそちらの方面で。

各トラックほとんど2分台という非常に短い作品であっという間に終わってしまいますが、インディー感あふれる素敵な作品だと思います。是非。


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 Credit :

Larksburg is: Brett Hanley – vocals, lyrics, guitars, bass, drum machine.
Recorded, produced, and mixed by Nik Clay at his house in November 2015.

“Thanks for listening and supporting Larksburg! I went back to a ‘solo project’ for this split, but I still consider Nik, Dylan and Cody a part of the band. Look forward to hearing them in Eye Contact, out soon on Petal Port! (Eye Contact was recorded prior to the split)”
-Brett

Twinkle Park is: Nik Clay – synths, guitars, chord organ, samples.
Recorded, produced, and mixed by Nik Clay across two homes in 2015-2016.

“This split signifies the last of a lot of Twinkle Park trends, and the beginning of a lot for me as an artist. For one, its the last time I’m going to release a fully instrumental album (my songs are, at least). From here on out I’m going to sing (more accurately: yell) on my Twinkle Park material. This was also a transition between two DAWs, from Reaper to Logic. There was a lot of change and growth over the course of these songs being written and being finished, actually, and I hope that the music reflects that growth.”
-Nik

Album art by Nik Clay

Mastered by Tim Lindsay

Brett and Nik thank: Spencer Jordan, for letting us borrow his bass, Brett’s Dad, for driving him and his equipment to Nik’s house to record, Nik’s stepmom and sister, for putting up with the constant noise from across the hall through 5 albums, Nik’s Mom, for teaching him how to use her scanner to scan the album art, Alyssa Dalangin, for listening to these demos and working mixes a thousand times, and Tim Lindsay for mastering literally everything Brett and Nik have ever worked on.