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タグアーカイブ: Melodic

Light Pillar – Phantasmagoria [#389]

 Light Pillar - Phantasmagoria [#389] Cover

 – Tracklist –
 01. Shadowplay
 02. Cell Transplant
 03. Fallopia in the Sky
 04. Evolutionary Eclipse
 05. Evening Stars
 06. Phantasmagoria
 07. Lunar Storm
 08. If you were sound
 09. The Mondrian Cube (as a bonus on Bandcamp)



 - 05. Evening Stars


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 Release Page :
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 Release Date : 2017.09.01
 Label : Kahvi Collective

 Keywords : Ambient, Electronica, IDM, Melodic.


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秋の訪れとともに老舗ネットレーベルKahvi Collectiveより届けられたのは、オランダからの新星Light Pillarの手になる“Phantasmagoria”。

アーティストの意志を尊重するなら、1トラック目から聴くべきなんでしょうか。どうなんでしょうか。でも聴いてほしいトラックってのがあると思うし(たぶん)、今作の場合、bandcampのプレイヤーは2トラック目から再生されるのは、そういう意味だと思います。でもやっぱり古い体質―CD世代というべきか―の私としては、いややっぱり頭から聴くべきだよね、なんつって頭の‘Shadowplay’から再生するのですが、まあこれだけ11分という長尺なわけで、その長さは作中では異質。と思っていると中身も異質で、これだけアブストラクトなAmbientトラックなんですね。メロディというかフレーズはあるけれど、どちらかというと空間が優先されているように思います。

なるほどなるほど悪くはないけどちょっとピリッとしないかなあ、なんてボンヤリ聴いていたら、あにはからんや、M-2から広がるのは極上のMelodic IDM/Electronicaだった!という次第。Popにすら踏み込みかけたメロディと、ときに生き生きとした表情を見せるリズムがAmbientな空間にフィックスされて作られる、至高のひととき。個人的にはアーリーなElectronicaのイメージがあって、まっさきに頭に浮かんだのはスウェーデンのMosaik。M-2にあったりするちょっとAncientというか、雅にも通じる趣が、特にそう強く感じさせます。

メロディはミニマルなんだけどベースやドラムといったリズム、あるいはバックグランドの流れで変化、メリハリをつけている部分も散見されて、これがまたリスナーを飽きさせないわけです。リズムがメロディ化しているのってIDMのひとつの特徴にも思うんですが、今作の場合特にM-4‘Evolutionary Eclipse’とかどうですか。いいですよね。あとはM-5‘Evening Stars’にそこはかとなく感じられるChipmusic的なドライブ感、追憶感(記憶くすぐり感ともいう)もすばらしい。かと思えばM-6‘Phantasmagoria’では流麗なストリングスと浮遊感あるElectronicaを織り交ぜて、ドラマチックでコズミックな空間を披露する。

M-6でGlitchを効かせたちょっぴり硬質なサウンドを聴かせた後が、あにはからんや(2回目)、ヴォーカルトラックなのです!(ご本人が歌唱されているのかは分かりません)。加工はされていますが朴訥なその歌声は無機質でありながら温かみのあるサウンドに実にマッチ。Pop musicとは異なるけれど、ちゃんと歌になっている。なんとなくヴォーカルフレーズ入れてみました、的な感じではない。ただのコーラスじゃね?というものでもない。抑揚がありクライマックスがある。そういうところから考えても、きっとPop志向の人なんだと思います。

M-9はbandcampだけのボーナストラックです。ミニマルなメロディを繰り返しつつ、バックが不穏に歪んでいく、その中にも郷愁を感じさせる不思議なトラックです。せっかくなのでbandcampで入手、というのもよろしいかと思います。

ところでPhantasmagoriaの意味ってみなさんご存知でしたか(私はホラーな方向のイメージしか思い浮かぶませんでしたが)。いまどき調べればすぐに分かりますが、あえて書きましょう。日本語にすると“幻影”、”幻想”の意味になるようです。移ろいゆく景色。奇妙な幻想。現れては消える幻。ぴったりじゃあないですか。


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(CC) by – nc – nd 3.0



VIRTUAL PVNDA – POMONA LISA

 VIRTUAL PVNDA - POMONA  LISA Cover

 – Tracklist –
 01. Empty Feelings 空の感情 [Intro]
 02. Crystal Tears クリスタルティアーズ
 03. Ganesha High In School エレファント高校で
 04. First Romance 最初のロマンス
 05. Artificial LOVE バーチャルガールフレンド
 06. Pomona Lisa ポモナリサ
 07. Second Kiss セカンドキス
 08. Green Acre グリーンアウェイロード Road
 09. Sweet Dreams 良い夢
 10. Echos  アマルガム
 11. Her 彼女
 12. Emerald Carpet エメラルドカーペットの記憶
 13. Alone 単独で
 14. Metro Link AM Jam メトロリンクAMジャム [Outro]



 - 04. First Romance 最初のロマンス



 - 13. Alone 単独で


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 Release Date : 2016.10.01
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Electronica, IDM, Melodic, Nostalgia, SynthWave, VaporWave.


 Related Links :
  ≫ VIRTUAL PVNDA on bandcamp


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子供の頃、夏休みのラジオ体操は近所にある神社で行われていた。歩いて3分もかからないところにあって、起きたばっかで顔も洗わず朝食も食べずに寝癖ついたまま、つまり寝ぼけマナコで、ちょっとだけヒンヤリした早朝の空気の中を、首からスタンプカードをぶらさげて、向かう。道中、友達の姿を見つけて、昨日のテレビの話とか、こないだの遊びの続きの話とか、しながら、歩く。形だけの体操をして、スタンプをもらって、すぐに帰る。陽が昇るにつれて、空気が少しずつ熱を帯びてきて、今日も暑そうだなあなんて思って、友達はあとでプール行こうぜっていうけれど、泳ぎが達者でない僕はちょっと及び腰で、いやお前も泳げなかったよな、なんて思って、じゃあいいかって思い直しながら、家に帰って、朝食の目玉焼きとトーストを食べる。そういえば今日は自治会対抗のソフトボール大会に備えての練習があることに気づき、不良の先輩がおっかないんだよなあと、怖気づく。太陽がギラギラと照り付け、熱気が立ち込める小学校のグランドで、汗だくになってソフトボールの練習を終えた僕は、無性にプールに入りたくなって、友達に声をかけるのもそこそこに、自転車の前カゴにグローブ突っ込んで、ペダルをこいで動き出す。水着とタオルは、もちろん持っている。

プールから出た後の、心地よい倦怠感。何もやることねえなあ、いややらなくたっていいんだ、だって夏休みだもんって、いやそんな気持ちすらなかったか。何やったってよかったんだ。疲れと心地よさが眠りを誘う。明日のことなんて考えなかった。

そんな、ドリーミィで、ノスタルジックで、サマー・ハズ・カムなサウンドです。VaporWave的な意匠をまとっているけれど、その手法ってのはほとんど感じられなくて、個人的にはIDM/Electronicaだと捉えています。とりあえず現時点で3作品が公開されていて、今作は2作目らしく、3作目も決して悪くないのだけれど、このノスタルジア、記憶くすぐり感が、何分ほかよりも勝っているのです。感傷にすぎる受け取り方だろうか。

その音の揺らぎは、水中にさす太陽の光のようで。そのメロディの反復は、当てのない思考のようで。キラキラとした、クリスタルライクな美しさをたたえている。一方で、腐りかけの記憶をあさるような、どうしようもない空しさがあるのは、私の精神状態のせいだろうか。あるいはジャケットイメージに滲む、喪失の気配のせいだろうか。美化された思い出の正体は残酷なもので。そう、私の思い出も脚色なしには組み立てられないくらいにガタがきているし、忘却の淵を転がり落ちていったものも多くある。古ぼけた音色のメロディとドリーミィな空間の裏にある、ノスタルジアの空しさが私を責めさいなむ。とても甘美だが、ここにとどまっていてはいけない、そんな気持ちにさせられる。あの夏に飲み込まれてはいけない。私はもうそこにはいないのだから。夏はまた来るけれど―



PLAYLIST : 2017.05

Mikk Rebane – Pending

 Mikk Rebane - Pending Cover

 – Tracklist –
 01. Connected
 02. Misty Windows
 03. Pending Devotion
 04. Parallax Wizdom
 05. Shore of Singularity
 06. Ex Masha
 07. Groupshift
 08. Blind Fox’s Rain
 09. Hysterical Contagion
 10. Paper Home
 11. Premortem



 - 07. Groupshift


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 Release Date : 2016.07.03
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Electronica, Glitch, IDM, Melodic.


 Related Links :
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BFW RecordingsBump footからもリリースのあるエストニアのトラックメイカー、Mikk Rebane。2017年には“Margins”をリリースしていますが、こちらは2016年の作品。

正直もうリバイバル的にでもこの手の音にスポットライトが当たることはないのかなあと、思っていて、だから一定層にしか好まれなくてファンが拡大するってことはないのかもしれないけれど、私はこういうサウンドが大好きなのです。冷たいサウンドの中に滲む抒情性と言いますか。それはミニマルテクノとかに比べたらはるかに機械的な質感は薄いし、感情性もあるように思うけれど、それでもラップトップ特有の冷たさっていうのはやはりあると思う。その冷たいテクスチャーに差し挟まれるメロディが、私の場合は、肝になってくるのだけれど、このMikk Rebaneはこのメロディセンスが素晴らしい。

ネットリリースを行うこの手のサウンドのトラックメイカーで私がファンと公言できる人物は何人かいる。いつも挙げるのは、“Transhumante”も記憶に新しいCrisopaや、寡作ながらその才能は折り紙つきのMosaik、GlitchyにしてビューティフルなIDMメイカーEnabl.ed (aka iameb57)、この3人がトップ3だったわけですが、今作や最新作を聴いて、このMikk Rebaneもそこに食い込む勢いですね。コンスタントなリリースと、クオリティが押しなべて高いというのがポイント。

Ambientな包容力、あるいはGlitchの妙、というよりは、メロディに寄っている印象が強くて、それがこのMikk Rebaneのキャラクタ―であるようにも思います。あとは‘Ex Masha’に顕著なように、楽器音―ここではギター(シンセサウンドかもしれませんが)を使ったトラックメイクも披露している―というのも特徴かと。たぶんこういう形じゃなくても、ギターとかピアノだけでも素敵な曲を作れるんではないかなあと思ったりもしましたが、いかがでしょうか。

(自分の中で)ザ・エレクトロニカなイントロを持つ‘Groupshift’も素晴らしい。(これまた私の中で)深海IDM/Electronicaと呼ばれるカテゴリーがあるのだけれど、そこに属する。まあ深海なんて行ったことないわけだけれど、真っ暗で光もささず、何ら感情性のない冷たい流れがある中で、微細なクランプトンの死骸―マリンスノー―がゆるやかに舞い、降り注ぐ、冷たくて幻想的な、そして神秘的な風景。ロングトーンなシンセがコーラスと共にうねる‘Blind Fox’s Rain’も、陽光乱れる川面の流れにさまようノスタルジアなイメージでよい。

そして今作で(最も)特筆すべきはラストの‘Premortem’でしょう。ストリングスサウンドで以て繰り広げるドラマティックで壮大なサウンドスケープは作品の終幕にふさわしい。Classicalな気配もありながら、しっかり電子音もまぶしつつ、それまでのどのトラックとも違っていて、悲しみや別れ、何がしかの決意を感じさせるような、とても感動的、情動的なものになっている。

IDM/Electronicaが好きな方は、是非ぜひ、過去作も含めてどうぞ。


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(CC) by – nc – sa 3.0



Gossip Palace – Torsi

 Gossip Palace - Torsi Cover

 – Tracklist –
 01. Cloud Tube
 02. Ghosting
 03. Pepermint Peaks
 04. Firepower
 05. Izzy Black
 06. Jonquil
 07. White Flowers from a Saint
 08. Soda Rot
 09. Nap Aches
 10. Solar Powdered
 11. Vivite Somnia


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 Release Page Deleted!

 Release Date : 2017.02.17
 Label : Silver Throne Records

 Keywords : Electronic, Future Beats, Hip-Hop, Melodic, Swamp.


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アメリカ合衆国はミシガン州デトロイトのレーベル、Silver Throne Records。前身はOCCULT DREAMSであると勝手に解釈しているが、間違っていたらスイマセン。

このあたりのBeats~Future Beats(と書いてはいるが、私はよく分かっていませんよ勿論)系のアーティストは、VaporWaveのそれよりはマシかもしれないが、やはり誰が誰やらよく分からない。聞いたことない名前だから新しい人かと思ったら誰かの変名とかは改めて書くまでもなくよくあるパターン(書くまでもなく、といいながら書いているが、ご愛嬌だ)。つまりこのGossip Palaceもよく分からないということで。

この金で作られた(あるいはゴールドプレート―金メッキかもしれないが)オブジェは何であろう。じっと見つめながら視点をあちこち彷徨わせてみるが、判然としない。何かのキャラクターのようにも見えるが、私の知っている中にはないようだ。ショーケース、ガラスケースに展示されている様子のそれは、衆人環視の状態でありながら、しかし意味を持たないようにも見える。意味のあるものを組み合わせたようで、それでいてその実何も表しておらず、あまつさえ“金”という、一般的には価値のあるもので仰々しく存在感を放ち、人目をひきつける。そう、それはまるで“Gossip”―噂話。

音楽的にも一言では表現できない、とは言っても複雑怪奇なものでもなく、Hip-Hopを下地にした、Melodicなフレーズが頻出する、聴きやすい作風ではないかと思う。シンセチックな電子音や、フワフワとしたAmbientな音色を使う一方で、ダビーに振動する‘Firepower’や、‘White Flowers from a Saint’が作品を引き締め(後者はSILENT POETSを想起した)、またラストの‘Vivite Somnia’ではメロディでもって幾ばくかの抒情性を漂わせる。アブストラクトな側面もあるけれど、トラック自体が決して長くないので、飽きずに最後まで聴けるというのも特徴だろうか。各トラックがフックを持っているというのもあるかもしれない。不思議と引き付けられる魅力がある。

さまざまなサウンドを用いたシンセサイズな音像が醸す冷たい人工感。そう、言いたかった言葉は“イミテイション・ゴールド”だ。だがここにある音楽がゴシップを揶揄する意味でイミテイション・ゴールドな佇まいを持っているのか、私にはよく分からない。こじつけすぎかもしれない。



Crisopa – Transhumante

 Crisopa - Transhumante Cover

 – Tracklist –
 01. Bird Song Reincarnation
 02. I am the lord of these ruins
 03. Fast Dive
 04. Serene Option
 05. Melting Wax Sculptures
 06. Fluorine Cold Flames
 07. Irradiating Nucleus



 - 03. Fast Dive


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 Release Date : 2017.01.27
 Label : Not On Label

 Keywords : Ambient, Electronica, IDM, Melodic, Shoegaze.


 Related Links :
  ≫ Crisopa on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp / on Twitter


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スペインのトラックメイカーCrisopa(Santiago Lizón)が、久方ぶりのネットリリース! 2010年に名作の誉れ高い“Last Membrane”をドロップしてからは、n5MDから作品をリリースするようになったので、まとまった作品をこうしてネット経由のファイル形式のみでリリースするのは7年ぶりということになりましょうか。

しつこいようですが、彼Crisopaは間違いなくネットレーベルというシーンの盛り上げに一役買ったと思っています。フリーでの配信でありながら、異常なクオリティを誇ったトラックたちは、こんな世界があるのかと私を驚かし、その世界に私を導いてくれたのです。そしてフリーの音源に対する偏見を打ち破った。その微細でドリーミィな音空間に魅了されたリスナーも数多くいるでしょう(おそらくいまだに過去作を経由する形でのファンは増えていると思う)。一時期は過去のネットリリースをまとめてZIPファイルで公開していたのですが、今は取り下げてしまったようです・・・、気になる方はDiscogsなどを参考にマメに手に入れてくださいね。

で、今作になるわけですが、これまでにちょっとずつSoundCloudで公開していたトラックたちをコンパイルしたものでして、ここで初出しというものはないようです。でも先に公開したときはダウンロードできる形ではなかったので、このリリースはうれしいですね。ジャケットイメージがコレなのは、何でなのか・・・、タイトルの“Transhumante”はスペイン語で“移住性の”という意味になるようですが、そこと無関係ではありますまい。自身のことを差しているのか、それともトラックたちに秘められたイメージなのか。

CrisopaらしくありつつもCrisopaらしさからの脱却を図ったような、n5MDからの“Biodance”、そして“A Lucid Dream Kit”。それらと聴き比べると(私としては、久々にその2作を聴き返したのである)、はるかにCrisopaらしさがカムバックしているように感じられ、すなわちn5MDからの作品にどうにも煮え切らなさを感じていたワタクシは、ここで留飲を下げたのである(えらそうだな)。ビートを携えつつもアブストラクトなAmbient空間が強調されていた件の2作では、Crisopa特有のドリーミィでコズミック、Shoegazeにも通じるDroningなレイヤーと、そこに流れるフックのあるフレーズ、メロディ―これらが廃されているように感じられたのだけれど、今作においては、少なからずその音作りが復活している。

夢幻のヴォーカルトラック、‘Bird Song Reincarnation’。ディレイを効かせたドラムがAmbient空間にエモーショナルに響き、ストリングスが優雅に舞い散る‘I am the lord of these ruins’は、どこか‘Last Membrane’を彷彿させる。これぞCrisopaな、IDM/Electronica~ShoegazeがブレンドされたAmbientなサウンドスケープ‘Fast Dive’‘Serene Option’

ちょっとダウナーな悲しみが漂う‘Melting Wax Sculptures’とか新しい気がしますが、こうして聴いていると、ドラムの音色にある生っぽさ(実際生演奏ではないと思う)が、これまでにはあまりなかった要素かなあと思ったりもする。でも電子的なリズムとの合わせ技なので、それ一辺倒というわけではない。あとストリングスが随所で使われているのもあって、今までよりも有機的なイメージが強いかもしれない。

総じて聴いてみると、往年(という言い方が正しいか分からないけれど要はネットレーベルで活動していた頃)のCrisopaと、n5MDに所属してからのCrisopaの、間に位置づけられるようなサウンドではあるまいか。現時点ではそんな印象が強い。とにもかくにも、ネットリリースからは足を洗ったと思い込んでいたので、この突然のプレゼントはうれしい限りではありませんか。みなさんありがたく聴きましょう。

ちなみにCrisopaの現時点で最も新しいトラックはPlataforma-LTW(まだ健在だったとは!)からのコンピレーション“A gift for Rec_Overflow”収録の‘Feed the Queen’。興味のある方はそうぞ。

―では最後に、私がCrisopaのトラックでいっとう聴いているものを、ふたつ(いっとうと言いつつふたつ)あげて、アディオス―



 - Matching (from “Last Membrane” [escala 1:6] )







 - Fibra De Carbono Y Cambios Automáticos (from “Filamentosa EP” [PIR02]) : このコズミック感、鳥肌立つわ。10年以上前だなんて!


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(CC) by – nc – nd 3.0



neokyoto – Zero Transition

 neokyoto - Zero Transition Cover
 – Tracklist –
 01. A Spinning Disk
 02. Circuit Drift
 03. Tastes Like Mercury
 04. Incubate Me
 05. MedBox Express
 06. Myst
 07. Zero Transition
 08. Ruined Arcade Zone



 - 05. MedBox Express


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 Release Date : 2017.03.17
 Label : Not On Label

 Keywords : Electronic, Melodic, Post-Punk, Shoegaze, SynthWave, VGM.


 Related Links :
  ≫ neokyoto.net
  ≫ neo kyoto on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp


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アメリカから現れた様子のneokyoto(ネオ東京じゃないよ!)は、Post-Punk/SyntWaveプロジェクト。というのは私が勝手に言っているだけであって、ソロなのか、ユニットなのか、バンドなのかは分かりません(おそらくソロでしょうけれど)。とりあえず現時点で公開されている作品は4つあって、今作が一番新しい。ほかには“Cobalt Cavern (demo)”と、“Rough Cuts”、“Terminal B01”があって、後者2つはSoundCloudでしか公開されていない様子。

もともとがどういうコンセプトで始まったのか分からないんですが、neokyoto(ネオ京都)っていうネーミングからしてやっぱりサイバーパンクな香りがするじゃないですか(と誰にか問いかけてみる)。実際今作は確かにVGMな向きもあるSynthWaveで、そこにはやっぱり安易かもしれないけれど未来的な都市の風景が立ち上ってくる。それは実にストレートにネオ京都というワードから感じられるフィーリングと結びつくのである。ところがどっこい、“Rough Cuts”なんかを聴いてみると、New Orderチックな、哀愁漂うメロディのPost-Punkが鳴らされているではないか(意表を突かれてグッと来たので下に張らせてください)。もちろんこの“Zero Transition”についても、分かりやすいPost-Punkの要素はあるのだけれど、それよりも電子感を前面に出したSynthWaveやVGM、そこから引いてはサウンドトラック的な意匠が強く感じられる。

はて、どこがターニングポイントだったのだろうと考えるよりも、これはneokyotoの中にもともとあった素養が披露されているのかもしれない。鍵盤のメロディや和楽器の雅な響きを利用したタイトルトラック‘Zero Transition’やSyntWave meets Post-Punkな‘MedBox Express’を聴いていても、器用なイメージがある。特に後者はいいですネ。マシーナリーなサウンドの中にあって、エモーショナルなギターが存在感を放っている。 また前述の“Terminal B01”においてもサイバーパンクなイメージ、Post-Punkなサウンドを下敷きにしつつも、オーケストラルなサウンドを作っていたりして、なかなか素敵なバランス感覚です。

きっとそのときどきで自分のモチベーションにあったサウンド、作品を作っていくのでしょうけれど、次は是非PopなPost-Punk作品でお願いします。今作もよいけど、やはり“Rough Cuts”がシビれるんですよ。





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About a boy trapped in a computer simulation.



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