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タグアーカイブ: Noise

Various Artists – Cómplices

 Various Artists - Cómplices

 – Tracklist –
 01. Gnomo – Desaparecidos
 02. Oceanozero – En Desobediencia
 03. pHunk – La Noche
 04. Datashit a.k.a. 00.2.7x – Basura
 05. Safoh & Venus – Hemeo Aztinomia
 06. In-seckt – Get Out Of My Head
 07. pHunk – Mucha Policía



 - 03. pHunk – La Noche


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 Release Date : 2017.10.06
 Label : Incordia Netlabel

 Keywords : Compilation, Breakcore, Electronic, Glitch, IDM, Jungle, Noise.


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自分の中の忘れていた自分に出会うというのは、いつもショッキングであり、そしてそれが自分の望まない自分であった場合、恐怖でもある。

最近私は愛用していたウォークマンを失くしたのである。つまり日進月歩の便利な電話モドキとは別に音楽再生装置を持ち歩いていたわけである。おそらくは食堂で下膳の際にトレーに乗せたまま、そのままベルトコンベアに託してしまったのはでないか、つまりベルトコンベアの先に待ち構えている食器や何やかんやを洗うシンクにドボンしたんではないかと考えられる。いや確認はしていないが恐らくそう。ああ。

まあ新たに買うことは決定事項であるとして(現時点で購入は果たされている)、その時間が取れるまでは、しばらく私は裸の耳で過ごさねばらななくなった。裸の耳というのは、つまりガードがないということである。

学生時代が終わってしばらくは私は携帯型音楽プレイヤーに否定的だった。尊敬していた人物の言も関係していただろう。「しゃらくせえ」と思っていた。音楽じゃなくて身の回りの音を聞けよ、なんて思っていた。が、いつからかうっかりウォークマンに手を出したらすっかり戻れない。自意識過剰で頭悪い私は、いちいち他人の視線や言が自身の矮小さを指摘しているように感じられる質なので、ウォークマンを通じて左右の耳の間に作られる世界は、そのわずらわしさから身を隠すのにうってつけだった。

はたして久しぶりにそのガードが外れてしまった私はしかたなく丸腰で電車に乗るわけだが。これが実に落ち着かない。自分でもハッキリ分かるくらいに。どれだけ音楽によるガードに依存していたのかを思い知る。そしてそんなときに私の前に立った大学生男女が充実したトークを繰り広げるものだから(内容は省きましょう)。対比的に自身の暗く鬱々とした学生時代が浮き彫りになってくるようで。耳をふさぎたくなる(目は閉じた)。お決まりの矮小感が身を貫く。逃げ場がない。“ああオレこんな人間だったな”と己の弱さに面喰い、そして精神的にうなだれる。“今畜生!”という気概もなく、ズルズルと家路を歩く。

そんな自分には再会したくなかった。

きっとそんな車内で私がウォークマンを持っていたなら、今作を再生していただろう。なんて思う。耳をふさぎたいってよりは、自分をブッ飛ばしたい気持ちかもしれない。でも聴き返してみたら、そんなにやかましくなかったネ。


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(CC)by – nc 3.0



SANDRINE DEUMIER AND PHILIPPE LAMY – TÉLÉMAQUE [DWS184]

 SANDRINE DEUMIER AND PHILIPPE LAMY - TÉLÉMAQUE [DWS184] Cover

 – Tracklist –
 01. TÉLÉMAQUE


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 Release Page Download Free!

 Release Date : 2017
 Label : deepwhitesound

 Keywords : Ambient, Noise, Obstruction, Poetry, Spoken Word, Sound Art.


 Related Links :
  ≫ Sandrine Deumier
  ≫ Sandrine Deumier on SoundCloud / on Vimeo

  ≫ Philippe Lamy
  ≫ Philippe Lamy on Facebook / on SoundCloud


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2005年から続くエクスペリメンタル系netlabel、deepwhitesoundより。勝手にフランスのレーベルかと思ってましたが、アメリカのレーベルなんですかね。まあどこでもよろしいですけれどもネ。

アートワークが気になって聴いていたわけですが、レーベル側の説明はまあ足りないですよ。何がなんやら分からなくないですか。それもミステリアスでよいといえばよいんですが。ということで色々と付け足していきますと、まずはリリースページに書かれている文章は、今作で挿入されているSpoken Wordの一節です。ダウンロードしてもこれしか付せられていません。すべてを知りたい場合はSandrine Deumierのウェブサイト内で公開されていますので、そちらをご一読ください(≫ text “télémaque” ※下部“next”をクリックすれば次ページが読めます)。

しかして今作の成り立ちですが、もともとは2015年に製作されていた作品のようです。バックトラックといいますか背景となる音像を製作したのは、フランスのアーティストでもあるPhilippe Lamy。そして語りを担当しているのが同じくフランスの作家/ビデオアーティスト/パフォーマーであるSandrine Deumier。さらに詳しく見ると今作にはどうやら前身となる作品があるようで、それが“GogatsuByo”(五月病!)。これは今作から語りを抜いた映像作品です。つまりこの“GogatsuByo”に言葉を挿入したのが今回の“TÉLÉMAQUE”になるわけですが、これも映像作品として公開はされています。レーベル側からは特に示されていませんが、Sandrine DeumierのVimeoで見ることができます。

ということで、トラックだけでなく映像も含めての感想です―

無菌的な部屋の中で白い簡素な衣装に身を包んだ女性。頭も白いモノで覆われており、顔だけが露出している。あえてなのかそうでないのか、映像の作りは決して研ぎ澄まされてはいない。最低限の立体感のみが確保されていて、動きも不自然だし、スローだし、表情もなく、動きや表情から感情をうかがい知ることはできない。それが全編にある不気味さを助長してることは間違いない。

“GogatsuByo”に付されたテキストと合わせて考えるに、おそらくはインターネット活動(受動的であれ能動的であれ)に関わることによる自我の変容について、ここでは描かれているように思います。作品内にあるそれぞれの動きや、他者との接触が何を意味しているのか、それが単純にリアルライフを示しているとは思わないんですが、じゃあ何なのかと問われると、考えあぐねてしまう。最後の方に出てくるもう一人の自分(のような存在)が、なぜローラースケート(のようなもの)を装着しているのかも分からない。流れる時間の違いを表しているのか? いや分からない。孤独から始まりまた孤独に戻るという流れがあるような気もするが・・・果たして・・・。

意味のある言葉が羅列はされているのだが、そこに文脈を見いだせない。でもそれでも良いのかもしれない。何ならそこには音楽の一つの機能である異常への誘いがあるのだから・・・。フランス語のまろやかな発音、左右のパン、後ろに流れるソフトなノイズ・・・、精神的閉塞感の中にある不思議な安心感。それは幻か。

結局のところ、自由に聴き、自由に見るのが良いと思います(丸投げ)。タイトルの“TÉLÉMAQUE”はギリシャ神話の登場人物テーレマコスに由来しているのだろうか。だとしたらその意味は―


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(CC) by – nc – nd 4.0


MIXTAPE : MYSTICAL ZONE




Forget it.


– Tracklist –

 [00:00] Imachi Akira – Noise Dreams
  from “Lycoris radiata EP” [e09](2009) :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::


 [05:42] PACIFICO CORP/国際 – ジャングルに深く
  from “アフリカへの旅” (2015)


 [09:02] Magnétophonique – Ghosts Dance
  from Les Halles / Magnétophonique – “Split II” [CR-08] (2013)


 [11:06] .onion – surfing the deepest
  from “YOU ARE LOST . . .” [LMV-110](2016)/ [ mirror


 [14:35] Un Vortice Di Bassa Pressione – to repel ghosts
  from “Anonymous said” [ioenl cdr 002](2009) :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::


 [20:05] Friendzone – CHUCH
  from “’COLLECTION I (REMASTERED)” (2012)


 [23:24] Okkoto / / 돌로 – 420 / / 음식
  from “5F Dept. Store” (2015)


 [26:10] Karen Weatherly – Magical Passes
  from “A Separate Reality (2nd Edition)” (2015)


 [28:48] AirMosaic – Speculative Bubble
  from “Executive Horizons” (2015) / [ version


 [32:44] Mel – Un
  from “Un” [BP018] (2009) :: (CC) by – nc – nd 3.0 ::


 [35:52] Amun Dragoon – Secret Whispers From The Tamate Box
  from “Sinews of Shadows, Temple of Darkness” (2013) / [DL


 [39:12] Adam Lempel – Claire De Lune
  from “Synthetic Classical MIDI Scores” (2009)


 [44:16] iN. – Snowtrap
  from “Nowhere Here” [FQP#004](2010)


 [47:47] Foresteppe – Little Bird Cherries
  from “No Time To Hurry” (2013)



CADU TENÓRIO – Rimming Compilation [SW0164]

 CADU TENÓRIO – Rimming Compilation [SW0164] Cover

 – Tracklist –

 Liquid Sky
 01. A
 02. Cyberia (Digital Deathru)
 03. Nozsa Wars
 04. Star
 05. Pirease
 06. Death In Midsummer
 07. Enter The Void
 08. 玄野 計
 09. Mima
 10. アスカ
 11. 2300 AD
 12. Z



 - 06. Death In Midsummer


 Phantom Pain
 01. Goodness Is Only Some Kind Of Reflection Upon Evil
 02. I Am A Sinner
 03. Music For Airports (Airplanes, Hope And Sadness)
 04. LOVE (And Everything In Between)
 05. Destroying Everything (Grindcore)



 - 01. Goodness Is Only Some Kind Of Reflection Upon Evil


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 Release Page Download Free! * = pay what you wish.) :
  ≫ [ sinewave ] / [ Brava* 1 / 2 ] / [ bandcamp* 1 / 2 ] 

 Release Date : 2016.09.06
 Label : Brava / sinewave

 Keywords : Abstract, Ambient, Electronic, Noise, Sample-Based, VaporWave.


 Related Links :
  ≫ Cadu Tenório on Facebook / on bandcamp


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ブラジルのアーティスト、CADU TENÓRIO。これまでにも複数の名義を用いて、多くの作品を、自身のbandcampやネットレーベルからリリースしてきています。作品の性質に合わせて名義を使い分けているようですが、わりとアブストラクトなサウンドが多く、メロディの立ったものは少ないように感じられます(すべての作品を聴いているわけではないので、反対意見もあるかもしれません)。field recordingsやtape loopsのほかに、さまざまなサウンド、効果音を用いた作風には、サウンドアーティストという呼称が似合うかもしれません。

そんな彼の作品がブラジルのネットレーベルである、sinewaveとBravaからリリースされています。“Liquid Sky”“Phantom Pain”、合わせてRimming Compilationという扱いになるようで、2作同時リリースです。表裏一体といいますか、2つ合わせて完成するということでしょう。なので、決して短い作品ではありませんが、ひとつを聴いたなら、もうひとつも聴くべきかと思いますよ。

で、まあコンピレーションのタイトルの意味もよく分からないんで調べちゃったりするんですが、この“Rimming”って“ア●ル舐め”って本当なのですか。いやどういうニュアンスで使ってるのか実際分かりませんが、少なくともネットの中では圧倒的多数で“Rimming”=“ア●ル舐め”。“ア●ル舐めコンピレーション”ってなかなか歌舞いてるじゃねーか!気に入った!(あんまり書くともともとない品位がさらに損なわれるのでこのワードはこれ以上使いません)。

肝心のサウンドですが、一言でいうならVaporWaveだと思います。リリース側ではその言葉は使われていないようですが、サンプルベースの編集感とモコッとした膨張感、機械的音声(Google翻訳に朗読させたような)による、たどたどしい日本語の挿入、それによる歪さ、また、玄野計、アスカといった日本の漫画、アニメから引用されたと思しき人物名を用いながら、それがサウンドに直結していない不可思議感、総じて醸し出される決して明るくはない、それでいて煙に巻くようなこの佇まいにはやはりVaporWaveという言葉がよく似合います。加えて“Cyberia (Digital Deathru)”のミュージック・ビデオは、冷めたエディットサウンドをさまざまなダンスムードに乗せて流し、そこに生まれる冷徹な視線、思考がサイコを感じさせるナイスな映像なのだけれど、一部に“PERFECT BLUE”が使用されていて、やっぱり方向性としてはVaporWaveを強く感じます。具体的に言うとOPNの“R Plus Seven”の影響があるような。狂騒と、冷たさと、不安と、宗教感。灰色の地下通路―息詰まりと内臓感覚。

というのは“Liquid Sky”の話で、“Phantom Pain”はけっこう何というか、いろんな意味で面白く、そしてシンドイかもしれません。M-1‘Goodness Is Only Some Kind Of Reflection Upon Evil’なんてエロさとエグさがまぐわったこのグロテスクかつ荘厳な音像は何でしょうか。苦悶、嘆きの声からやがて口淫の様子へとスライドしていく20分弱(!)のサウンドアート(と呼ぶべきなのか)。途中一回オーケストラルな感じといいますか、ブワッと包み込んでくるような音空間になるのが面白いですね。残りのトラックもこの流れで行くのかと思いきや、続く3トラックは静かめの荘厳Ambient、ラストはスクリームなNoiseから狂宴の終幕を示すかのようなサイレントな幕引きで締められています。

正直何回も聴けるような作品ではないかと思いますが、頭の中が混乱しているといいますか、考えることがありすぎて、でもそれは別に考えなくてもよいことで、でも考えちゃう、こいつをなんとか黙らせたい、なんてときに、聴いてみるとよいのではないのでしょうか。ぜんぜん即効性のあるサウンドではありませんが、不思議なパワーを秘めていることは間違いありません(“不思議なパワー”とかいうなんと胡散臭い表現!)。過去のサウンドに付随するビデオも見てみましたが、けっこうグロテスクな表現があったりして(映像は引用がほとんどですが)、私の好みです(とプライベートではなかなか大きな声でいえないので、ここで言っておくのです)。

にしてもsinewaveといえばPost-Rockというイメージがあったので、こんな作品も出すんだなあと少し驚きです。と、書いたところで気づいたのですが、このCadu Tenório、過去にも同レーベルからリリースしてまして、私のHDにも入ってました・・・! 失念しておりましてすいません・・・。情けない締め。


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Cadu Tenório – Procissão (from Vozes






Cadu Tenório – Cyberia (Digital Deathru)



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Credit :


 Liquid Sky

Recorded by Cadu Tenório at 503 except “Nosza Wars”, “Enter The Void” and 2300 AD recorded at centro municipal de arte Hélio Oiticica. by Emygdio
Mixing: Cadu Tenório & Emygdio
Mastering: Emygdio
Art: Lucas Pires
Photos: Fernando Teixeira

Additional screams on “Nosza Wars”, whispers on ” Enter The Void” and objects on”2300 AD”:

Gaspar Cohen Cordeiro, Mariana Miguel Khouri, Mauricio Mattos, Rafael Marinelli, Rafael Bandeira, Nicolas Espinoza, Pedro Rangel, Eduardo Mariaachi, Carlos Messina, Wisrah Villefort, Daelma Xavier and Malu Laet

Additional field recordings on “Enter The Void” by Mallu Laet

Cadu Tenório: Samples, synth, voices, amplified objects, field recordings and tapes,

Released by Brava & Sinewave


 Phantom Pain

Recorded by Cadu Tenório at 503 except “Nosza Wars”, “Enter The Void” and 2300 AD recorded at centro municipal de arte Hélio Oiticica. by Emygdio
Mixing: Cadu Tenório & Emygdio
Mastering: Emygdio
Art: Lucas Pires
Photos: Fernando Teixeira

Cadu Tenório: Samples, synth, voices, amplified objects, field recordings and tapes,

Released by Brava & Sinewave



MEISHI SMILE LIVE 5.15.15




Meishi SmileがYouTubeにて公開したライヴ映像が過去最高のエモさで大興奮です。

VJなどの視覚的演出にはいっさい触れず、ひたすら彼のプレイをとらえ続けるカメラの視点。

彼の鋭い眼光と絶え間ないアクションが観る者に与えるのは、緊張感とライブ感。

とにかくひとつひとつの挙動が非常にエモーショナルで、その様は、まるでバンドマンが楽器を演奏しているかのよう。

破壊的なエフェクトを絡めつつも、極めてPopにトラックを鳴らし、マイクを使っての絶叫スクリームでノイズなパンクスピリットを見せつける。

たまらなくカッコいいです。

クライマックスはラストの‘PALE’‘TEARS’の流れ。

悲しみを振り払おうと全力疾走しているような、叫びだしたくなるような、あふれ出るエモーション(こんなん泣くわ・・・2.5Dで見たときもそうだったけど)。

そのあとに訪れるノイズストームは悲しみの果ての破壊願望か(この辺りのパフォーマンスもたまらなくパンク)。

いつも頭の片隅に蘇るのは、誰の言葉か忘れたけれど、Nine Inch Nailsを評した言葉で“機械を使っているのに肉体性を感じさせた初めてのバンド”というものです。Meishi Smileのトラックはもちろんマシンによって作られているのだけれど、ここ―この鬱屈した感情を爆発させるようなパフォーマンスにある肉体性は、彼の愛するLimp BizkitやKORNなどのニュー・メタルとも通じるものがあるのでしょう。そんなパンクスピリットと、VGMやJ-Popなどを経由したメロウで煌びやかでPopなメロディが、高いレベルで結実したこのライヴが、胸を打たないなんてことがあり得ようか。いや、ない。

本当に素晴らしい。

私のようなクラブミュージックのシーンに耳を向けていない人間の心を打つことを鑑みても、きっと(いわゆる)ロックファン、バンドサウンドのファンにも迫るものがあると思う。その昔The Chemical BrothersやUnderworldがスターダムにのし上がったときに、その立ち位置について“ロックとテクノの懸け橋”というようなことが言われたけれど、このMeishi Smileにも同じようなことが言えるんじゃないかな。何と何の懸け橋か、私には的確な表現ができないのだけれど、彼がこれまで結びついていなかった“何か”を、見事に“つないで”いる感覚が止まない。

にしても再生回数少なすぎだろ・・・。全人類必見というのは大げさな表現だとは分かっているけれど、そう言いたくなるくらい、私はこのライヴ映像に痺れまくりました。40分があっという間だった。

Thanks for sharing!!!!



C A S I N O ☆★☆★☆ M A S T E R – 勝 者 ! ! ! !★W I N N E R★ [TKX-021]

 C A S I N O ☆★☆★☆ M A S T E R - 勝 者 ! ! ! !★W I N N E R★ [TKX-021]

 – Tracklist –
 01. 勝 者 ! ! ! !★W I N N E R★
 02. ±T R Y A G A I N±



 - 01. 勝 者 ! ! ! !★W I N N E R★


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 Release Date : 2015.07.13
 Label : 東京為替

 Keywords : Casino, CAT’S♥EYE, Noise, Sample-Based, Sound Art, VaporWave.


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依然多くが明かされないミステリアスネットレーベル、東京為替より。C A S I N O ☆★☆★☆ M A S T E Rの新作が登場です。このC A S I N O ☆★☆★☆ M A S T E Rについても詳細は不明。前作の“☆★☆ ボーナススピン幸運 !!!”についても書きましたが、そちらはパチスロ・パチンコのナレーションやホール音をサンプリングしたと思しき、ひたすらにカジノな環境音が詰め込まれたなかなかにエネルギッシュな作品でした。

まさか2作目があるとは思ってなかったし、やるなら思い切り方向を変えてくるかとも思ったんですが、そこはC A S I N O ☆★☆★☆ M A S T E Rを名乗るだけのことはあって、見事に前作の延長線上であり、そして前作を超える作品を投げつけてきました。まあ聴く前にどんなんなってるかなあとか一瞬考えたりするわけですが、これはもうBOOGIE MANの“PACHINCO MAN”(パチンコマン)でもサンプリングしてくるんじゃないかとか安易なことを考えていましたが、全然違いました(余談ですが、PACHINCO MANってホントにパチンコ屋でかかってたんですかね? ≫ “国内最大の自主規制とは?” 皮肉だ)。

この“勝 者 ! ! ! !★W I N N E R★”で使われているのは、アニメ“キャッツ・アイ”の主題歌であった“CAT’S EYE”。はじめは単純に歌を使っているだけかと思ったんですが、よくよく聴いたらさに非ず。パチンコ・パチスロのキャッツ・アイからサンプリングしている様子ではないか!!  しかしこの曲はセルフカヴァーも含めて多くのヴァージョンが存在するので、使われているのがどのヴァージョンなのかは不明。またパチンコ・パチスロ用に独自のものが使われている可能性もあるし、そこまでは調べきれませんでした。

前作には音楽的要素が皆無で、また音響的なエフェクトもほとんど使われていない様子で、ホントにパチンコ・パチスロの環境音(ナレーション含め)をそのまま使用したような作品だったので、音楽が途切れた空間にスロットを押すパチパチとした音が響くだけといったシュールな瞬間もあったのですが、それを考えると今作はかなり音楽的な方向に寄せてきています。しかもどちらかというと歌の方を前面に出してきているし、歌とナレーションと環境音のすべてにエフェクトをかけてきているので、前作のフラットなサウンドイメージとは打って変わって、歪み、膨張し、痙攣するカジノ空間という、特異な空間がここに生まれています。私が以前冗談めかして書いたパチンコゲイズという呼称もあながち似合わない感じではなくなってきています(カジノイズでもいいな)。カジノの環境音にエフェクトをかけまくるという、この枠組みで音を作ってる人はそうそういないでしょう。まさにC A S I N O ☆★☆★☆ M A S T E Rの名に恥じないオリジネイターっぷりです。

加えて、見逃せないのが、曲としては1983年にリリースされた“CAT’S EYE”をチョイスしているところです。ちょっと考えれば分かりますけど、別にこの曲でなくても、このスタイルは成り立つわけです。それこそ歌がなくたって。でも(パチンコ・パチスロという前作からの枠組みを崩さずに)、あえてこの80年代リリースの“CAT’S EYE”を選んでいるというところが、センスを感じます。なぜってやっぱりこの80年代のジャパニーズ・ソングを引用したエフェクティヴなトラック作りはVaporWaveへのアクセスを感じさせますし(でもChopped & Screwedな調子はない)、この感覚は少なくとも前作にはなかったものです。前作と今作、どちらが音楽的に興味深いかというのは、意見が割れるところかもしれませんが、私はただのカジノ環境音でなく、そこにVaporWaveのエッセンスを注入し(しかもそれはカジノ方面と見事にリンクしているわけだ)、新たな一歩を踏み出してきたという点で、今作にはチャレンジ精神・意欲を感じますし、それを踏まえて、やっぱり今作の方が上を行ってると思うわけです。

これによってサウンドスタイルを確立してしまうのか、それともまた別の一手を繰り出してくるのか。次のサウンドにも期待します。果たして次があるのかどうかってところがやはり疑問ですが・・・。



City Developer – Foundation [TKX-014]

 City Developer - Foundation [TKX-014]

 – Tracklist –
 01. Foundation





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 Release Date : 2015.05.07
 Label : 東京為替

 Keywords : Ambient, Cyberpunk, Drone, Noise, Sound Art, Soundscape.


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VaporWaveというタグは似合わないかもしれません。過去から見た想像上の未来を演出している(ように思える)部分で、相通じる部分があるのかもしれませんが、表面的な部分ではVaporWaveらしさは感じられません。cyberpunkというタグを使っているところからも、そういったサイエンス・フィクションな世界をイメージしているのでしょうが、聴いているとどうにも違う景色が見えてきます。

環境音が乱反射する、膨張してゆがんだ音響空間。神秘的なコーラスのようにも聴こえるレイヤー。痙攣・振動する電子雑音―ノイズは、前面に浮き上がったり、また背景に沈んで行ったりと、聴き手の頭の中で、さりげなくヒット&アウェイ。ノイズと表裏一体になって、リバーヴ・ディレイする電子音は、浮遊感と眩惑感を合わせ持った、寝覚めの悪い悪夢のような。

得体のしれない工場の配管から吹き出すスチームのようにも聴こえるシューシューという白濁音もまた、steampunk的な世界観を演出はしていますし、ほぼ全編で聴こえてくる列車の走行音も、その世界観をさらに強いものにしています。と、ここまで文字で説明していると、欲望と絶望が入り混じった鈍色の未来都市がイメージされ(電飾的なイメージはない)、“なんだcyberpunk”じゃんって思うかもしれません。私もそう思いますもん。でも私のイメージを決定的にそこから逸らしている要素が、ここにはあるのです。

それは何かと言われれば、山手線内の発車メロディ(他の路線もあるかもしれない)や、列車の発車・到着のアナウンスなのです。確かに、多くの人に知られているサイバーパンクな作品である、映画“Blade Runner”では、日本というイメージはその世界観において重要な役割を果たしています。しかしどうだろう、実際都心部で暮らす人々の身近にある山手線にまつわる環境音というのは、どうしたって、それを聴く者の頭に、日常につながるイメージを抱かせてしまう。ホームの光景が目に浮かぶ人もいるでしょう。人によってはそれは憂鬱にもつながり得る。サイバーパンクにはつながらない。

と、こう書くと批判的な物言いに思われてしまうかもしれませんが、そうではなくて、私はこの作品に違うイメージを持ったんですよ、という冒頭の話につなげたいだけです。確かに一定のリスナーには日常を感じさせはするのですが、先にも書いたように、今作の中では、それは巧妙に異形化されているのです。ゆがみ、ノイズにまみれている。ここにある、異形化された日常、というのは何でしょう。

そう、ホラーなのです。話が一気にトビますが、そうですね、こんなように電車が絡んだ、日常が異形化していくホラーとは何でしょうか。みなさん思い浮かべるのはそれぞれでしょうが・・・Clive Barkerの“The Midnight Meat Train”なんてのもありますが・・・しかし私の頭にすぐに浮かんだのはもっと俗っぽいところで、ネット発の都市伝説“きさらぎ駅”だったのです。寝過ごした電車で異界に迷い込んでしまうというのが大筋ですが、巨大掲示板を通じてリアルタイムで実況がされたり、その後の伝聞が行われているというのが、ネットならではといったところでしょうか。もちろん信じるか信じないかはあなた次第(by セキルバーグ)なのですが、日常につながる電車にまつわるエトセトラがこうして異形化された今作から、“きさらぎ駅”のイメージが浮かび上がってきたのが、私です。あとはPSソフト“ムーンライトシンドローム”の一篇“開扉”も遠くない(あの電光掲示板が乱れるシーンとか)。

なんか話が脱線しているような気がしなくもないですが、今のところの目標は、今作を山手線に乗りながら聴くというものです。面白そうじゃないですか。サイケデリックなパラレルワールドを垣間見れそうです。しかし私は日常的に山手線を利用するものではないので、なかなか実現は遠いかもしれません。しかも言い忘れたけど今作は約36分のワントラック、つまり一周60分超といわれる山手線に半周以上乗らないと今作を完聴することはできないということです。そんなに長々乗る用事もねえな、ってことで、パーフェクトな目標達成はできそうにないので、代わりに誰かお願いします。

東京為替にはどうしてもVaporWaveを標榜しているイメージがありますが、そんなこと特にうたってませんし(タグには使ってるけど)、実質的にはエクスペリメンタル系のレーベルだと思います。



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