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Netaudio explorer

Ambient music for Bathroom



このページでは、入浴中に聴いて(個人的に)ジャストフィットしたAmbient musicを紹介しています。


・フリー音源には限りません。
・特にランクは設けていません。
・ヘッドフォンやイヤフォンではなく、スピーカーから聴いています。
・なのであまり大きなボリュームでは聴きません(逆にいえば小さな音でも機能する作品を選んでいます)。
・このページのアップデートは不定期です。


購入するなりダウンロードするなりして、是非入浴しながら聴いてみてください。


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Harold Budd / Brian Eno ‎– Ambient 2 (The Plateaux Of Mirror)

1980年作ってマジかー。それはともかくオブスキュアなピアノのトラックは実に入浴に馴染みます。あまりボリュームを絞ると、水音に負けるくらいになってしまいますが、それもまた乙なものです。淡いメロディもまたよしです(まさにAmbientで、頭洗ったり体洗ったりの最中も気にせず流してました。作業が終わるとまた音がフワリと聴こえてくるのが何か面白かったです)。漂白的浮遊感。漂流する意識。音があることによって静けさが際立つという、不思議な空間・時間を提供してくれます。おススメ。


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Oneohtrix Point Never – R Plus Seven

これは失敗した(笑)。そもそもAmbientでなかった気がしなくも、ない・・・。エキセントリックなシンセ音が入っているから、全然チルなムードにはなれなかった。こういう失敗もたまにはあります。他のアルバムの方が良い気がします。








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Aphex Twin ‎– Selected Ambient Works 85-92

Aphex Twin(Richard D. James)の1992年作品。あまりにも名盤。彼の作るAmbient musicは実に入浴に似合う。ちょっと熱い湯に、寝ぼけた頭で浸かりながら聴いたなら、圧倒的夢見心地。至福のひとときが訪れる。私のAmbient music原体験のひとつであり、自身にAmbient/Droneに対する受容体があることに気づいたのは、この作品の‘i’というトラックを聴いてからだ。今聴くと、多くのElectronic musicに影響を与えまくっていることが分かる。完全に先駆者だ。いまさらだけれど、改めて、傑作です。これもDiscogsをみると、実に多くのヴァージョンが存在する。Amazonからも購入可能。








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Lowercase Noises - Marshall Cover
Lowercase Noises – Marshall

ギターにエフェクトをかけたAmbient/Drone music。M-2以降の流れが至高だが、M-4’Stars’がクライマックス。流れ出すと私の動きはピタリと止まり、心はいずこかへ連れ去られる。この作品は彼の息子Marshallに捧げられていて、全編に漂うジェントルな波は、息子への愛を示している。入浴中という条件を除いても、私のマスターピースのひとつであり、アートワークも含め、大好きです。同じコンセプト(アートワークも今作を踏襲)で、娘に捧げられた”Vivian”もリリースされています。


 - Stars


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Ben Stepner- Sky Cover
Ben Stepner – Sky [treetrunk 096]  (CC by 3.0 us

アメリカのネットレーベル、Treetrunkより。Ben StepnerのAmbient作品。ワン・トラックで12分くらい。ゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと動き出す柔らかいレイヤーは、まさに空を漂う雲の流れ。すべてを空の彼方へ流し去るような。清々しさよりもほんの少しの切なさが、また好ましい。30分入浴を目指す人は、これを3回リピートすればもう36分ですよ。自身でもPure Potentiality Recordsを運営し、リリースを重ねている彼ですが、関心はもっぱらJazzやHip-Hopに傾いているようです。またこんなAmbientを作ってくれないものだろうか。


 - Sky


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Aphex Twin - Selected Ambient Works Volume II Cover
Aphex Twin – Selected Ambient Works Volume II

Aphex Twin(Richard D. James)の1994年作品。多くのヴァージョンがあるみたいだけど私が持っているのは日本盤。2枚組で非常に長尺なので、すべてを一度の入浴中にリスニングしたわけではありません。どちらかといえばDISC1の方がグッドバイブレーション。スピーカーで聴くと、M-1のディレイ具合がバスルーム的ダブな音響処理になって非常にサイケデリックな感覚を生み出す。全体的にディレイやリバーヴを効かせた音作りなので、風呂というのはその効果をさらに助長している気がする。今作の再生にはうってつけの環境なのかもしれない。ちょっとダークな部分は玉に瑕でもある。Amazonからも買えます。







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Francisco López – La Selva

長きにわたり、サウンド・アート/エクスペリメンタル・ミュージックの世界で活動しているFrancisco Lópezの作品。とはいっても、私は彼について無知に近い。今作もレコードショップでたまたま気になって購入しただけだ。収められているのはフィールド・レコーディング。森林(熱帯雨林という方が的確だろうか)の中にマイクロフォンを設置し、さまざまな環境音をそのまま録音したものだ。雨の音や水の流れ、獣の鳴き声や、虫やカエルの声、果ては蚊の飛ぶ音まで聴こえてくる。フォーカスはさまざまに切り替わるけれど、雑多な音が混然一体となって作り上げるのは、ひとつの環境に他ならない。その力は、たとえそこがバスルームだろうと、密林のイメージを立ち上げてくるほどに、強力だ。



 - mp3 excerpt



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