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CADU TENÓRIO – Rimming Compilation [SW0164]

 CADU TENÓRIO – Rimming Compilation [SW0164] Cover

 – Tracklist –

 Liquid Sky
 01. A
 02. Cyberia (Digital Deathru)
 03. Nozsa Wars
 04. Star
 05. Pirease
 06. Death In Midsummer
 07. Enter The Void
 08. 玄野 計
 09. Mima
 10. アスカ
 11. 2300 AD
 12. Z



 - 06. Death In Midsummer


 Phantom Pain
 01. Goodness Is Only Some Kind Of Reflection Upon Evil
 02. I Am A Sinner
 03. Music For Airports (Airplanes, Hope And Sadness)
 04. LOVE (And Everything In Between)
 05. Destroying Everything (Grindcore)



 - 01. Goodness Is Only Some Kind Of Reflection Upon Evil


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 Release Page Download Free! * = pay what you wish.) :
  ≫ [ sinewave ] / [ Brava* 1 / 2 ] / [ bandcamp* 1 / 2 ] 

 Release Date : 2016.09.06
 Label : Brava / sinewave

 Keywords : Abstract, Ambient, Electronic, Noise, Sample-Based, VaporWave.


 Related Links :
  ≫ Cadu Tenório on Facebook / on bandcamp


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ブラジルのアーティスト、CADU TENÓRIO。これまでにも複数の名義を用いて、多くの作品を、自身のbandcampやネットレーベルからリリースしてきています。作品の性質に合わせて名義を使い分けているようですが、わりとアブストラクトなサウンドが多く、メロディの立ったものは少ないように感じられます(すべての作品を聴いているわけではないので、反対意見もあるかもしれません)。field recordingsやtape loopsのほかに、さまざまなサウンド、効果音を用いた作風には、サウンドアーティストという呼称が似合うかもしれません。

そんな彼の作品がブラジルのネットレーベルである、sinewaveとBravaからリリースされています。“Liquid Sky”“Phantom Pain”、合わせてRimming Compilationという扱いになるようで、2作同時リリースです。表裏一体といいますか、2つ合わせて完成するということでしょう。なので、決して短い作品ではありませんが、ひとつを聴いたなら、もうひとつも聴くべきかと思いますよ。

で、まあコンピレーションのタイトルの意味もよく分からないんで調べちゃったりするんですが、この“Rimming”って“ア●ル舐め”って本当なのですか。いやどういうニュアンスで使ってるのか実際分かりませんが、少なくともネットの中では圧倒的多数で“Rimming”=“ア●ル舐め”。“ア●ル舐めコンピレーション”ってなかなか歌舞いてるじゃねーか!気に入った!(あんまり書くともともとない品位がさらに損なわれるのでこのワードはこれ以上使いません)。

肝心のサウンドですが、一言でいうならVaporWaveだと思います。リリース側ではその言葉は使われていないようですが、サンプルベースの編集感とモコッとした膨張感、機械的音声(Google翻訳に朗読させたような)による、たどたどしい日本語の挿入、それによる歪さ、また、玄野計、アスカといった日本の漫画、アニメから引用されたと思しき人物名を用いながら、それがサウンドに直結していない不可思議感、総じて醸し出される決して明るくはない、それでいて煙に巻くようなこの佇まいにはやはりVaporWaveという言葉がよく似合います。加えて“Cyberia (Digital Deathru)”のミュージック・ビデオは、冷めたエディットサウンドをさまざまなダンスムードに乗せて流し、そこに生まれる冷徹な視線、思考がサイコを感じさせるナイスな映像なのだけれど、一部に“PERFECT BLUE”が使用されていて、やっぱり方向性としてはVaporWaveを強く感じます。具体的に言うとOPNの“R Plus Seven”の影響があるような。狂騒と、冷たさと、不安と、宗教感。灰色の地下通路―息詰まりと内臓感覚。

というのは“Liquid Sky”の話で、“Phantom Pain”はけっこう何というか、いろんな意味で面白く、そしてシンドイかもしれません。M-1‘Goodness Is Only Some Kind Of Reflection Upon Evil’なんてエロさとエグさがまぐわったこのグロテスクかつ荘厳な音像は何でしょうか。苦悶、嘆きの声からやがて口淫の様子へとスライドしていく20分弱(!)のサウンドアート(と呼ぶべきなのか)。途中一回オーケストラルな感じといいますか、ブワッと包み込んでくるような音空間になるのが面白いですね。残りのトラックもこの流れで行くのかと思いきや、続く3トラックは静かめの荘厳Ambient、ラストはスクリームなNoiseから狂宴の終幕を示すかのようなサイレントな幕引きで締められています。

正直何回も聴けるような作品ではないかと思いますが、頭の中が混乱しているといいますか、考えることがありすぎて、でもそれは別に考えなくてもよいことで、でも考えちゃう、こいつをなんとか黙らせたい、なんてときに、聴いてみるとよいのではないのでしょうか。ぜんぜん即効性のあるサウンドではありませんが、不思議なパワーを秘めていることは間違いありません(“不思議なパワー”とかいうなんと胡散臭い表現!)。過去のサウンドに付随するビデオも見てみましたが、けっこうグロテスクな表現があったりして(映像は引用がほとんどですが)、私の好みです(とプライベートではなかなか大きな声でいえないので、ここで言っておくのです)。

にしてもsinewaveといえばPost-Rockというイメージがあったので、こんな作品も出すんだなあと少し驚きです。と、書いたところで気づいたのですが、このCadu Tenório、過去にも同レーベルからリリースしてまして、私のHDにも入ってました・・・! 失念しておりましてすいません・・・。情けない締め。


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Cadu Tenório – Procissão (from Vozes






Cadu Tenório – Cyberia (Digital Deathru)



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Credit :


 Liquid Sky

Recorded by Cadu Tenório at 503 except “Nosza Wars”, “Enter The Void” and 2300 AD recorded at centro municipal de arte Hélio Oiticica. by Emygdio
Mixing: Cadu Tenório & Emygdio
Mastering: Emygdio
Art: Lucas Pires
Photos: Fernando Teixeira

Additional screams on “Nosza Wars”, whispers on ” Enter The Void” and objects on”2300 AD”:

Gaspar Cohen Cordeiro, Mariana Miguel Khouri, Mauricio Mattos, Rafael Marinelli, Rafael Bandeira, Nicolas Espinoza, Pedro Rangel, Eduardo Mariaachi, Carlos Messina, Wisrah Villefort, Daelma Xavier and Malu Laet

Additional field recordings on “Enter The Void” by Mallu Laet

Cadu Tenório: Samples, synth, voices, amplified objects, field recordings and tapes,

Released by Brava & Sinewave


 Phantom Pain

Recorded by Cadu Tenório at 503 except “Nosza Wars”, “Enter The Void” and 2300 AD recorded at centro municipal de arte Hélio Oiticica. by Emygdio
Mixing: Cadu Tenório & Emygdio
Mastering: Emygdio
Art: Lucas Pires
Photos: Fernando Teixeira

Cadu Tenório: Samples, synth, voices, amplified objects, field recordings and tapes,

Released by Brava & Sinewave



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