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カテゴリーアーカイブ: AmbientMusicalGenre

Kasseo – Beijing EP [AMG020]

 Kasseo - Beijing EP [AMG020]

 – Tracklist –
 01. Intro
 02. Beijing
 03. Remain
 04. La Belle Époque
 05. Déjà Vu
 06. Border



 - 04. La Belle Époque


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 Release Date : 2015.06.01
 Label : AmbientMusicalGenre

 Keywords : Ambient, ChillWave, Downtempo, Hip-Hop, Melodic.


 Related Links :
  ≫ KΛSSEO on Facebook / on SoundCloud / on bandcamp


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ロシアンインディペンデントレーベル、AmbientMusicalGenreより。ロンドン、シェフィールド、ベルリンを基盤に活動している様子のKΛSSEOの作品がリリースされています。自身のbandcampでもこのあとに“Perspective EP”をリリースしていますが、こちらの方が好印象だったので、こうして紹介しております。

Downtempo/Hip-Hopのリズムにアコースティックの温もりとChillWave経由のシンセ感をまぶして、非常に聴き心地のよろしいサウンドを作り上げています。

ミニマルなリズムがトラックを牽引していますが、ウワモノの表情や音色が豊かなので、反復性にすぎる印象もなく。実演奏なのかサンプリングなのか分かりませんが、使われている楽器音には硬いところがまったくなくて、すべてがやさしくまろやかに、耳の中へ流れ込んできます。そしてヴォーカルラインの使い方も上手い。というか私好み。たとえば歌が主張しすぎていると途端にウタモノトラックとして機能し始めてしまって、歌声が野暮ったく感じられてしまうというケースが、私の場合ままあるのです。

しかしKΛSSEOのヴォーカルの使い方はよい。それは歌の前にもちろん声であるし、その前に音でもあるし、聴き心地にその側面もあるんだけど、でもやっぱり最終的には歌なんですよ(何を言っているか自分でもよく分からないな・・・)。使い方―エフェクトのかけ方や挿入の仕方自体は別に珍しい形ではないので、やはりバランス感覚に長けているのでしょうね。前に出すぎることもなく、楽器音やシンセに埋没することもなく、そして頻度も抑え気味のヴォーカルラインは、実にAmbientにトラック内を浮遊していて、聴き流すことも出来るし、そのメロディに耳を貸すことも出来る。

使われている楽器音や歌声のどこかにオリエンタルな調子もあって、そこも特色かもしれないですね(もちろんタイトルがBeijing-北京という部分も意識すべきでしょう)。ChillWave特有の、アフターサマーなチル感もどことなく漂っていて、暑さが和らぎ始めた時期に聴くと、抜群にフィットするかもしれません。気に入った方は“Perspective EP”の他にも、SoundCloudでもトラックがいくつか公開されていますので、是非訪れてみてください。



 - Feeling Alive

Alicks – Sleeping On The High Seas EP [AMG 007]

 Alicks - Sleeping On The High Seas EP [AMG 007]

 – Tracklist –
 01. Empty Concern
 02. Giants Under The Sea
 03. Futile (feat. Oneira)



 - 01. Empty Concern


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 Release Date : 2014.11.27
 Label : AmbientMusicalGenre

 Keywords : Ambient, Beats, Chill, Melancholy, Post-Rock.


 Related Links :
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  ≫ Oneira on Facebook / on SoundCloud / on Twitter


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ネットレーベルの側面もあるのでしょうが、プロフィール的には“Ambient/chill music promotion channel. Daily uploads visual and audio enjoyment. ”ということで、YouTubeを利用して日々快適な音楽を配信し続けるチャンネルという呼称がふさわしいようです。そんなnetlabel/music promotion channelであるAmbientMusicalGenreから届けられたのは、アメリカの若きプロデューサー、Alicksの作品です。

レーベルとしてのリリースは、2014年秋から始まっているようなので、現時点で8作目というのはかなり速いペースかと思います。基盤がロシアらしいこともあって、てっきりピュアなトーンのAmbient musicをリリースするレーベルかと誤認しておりました。素敵なジャケットイメージに導かれて、今作に耳を傾けてみると、意外や意外、これがAmbient/Beatsの絶妙なバランス感覚を備えた、良作だったのです。

ピアノやギターやベースなどのアコースティック/オーガニックな響きと、くすんだビート(garage/2step)を組み合わせるのが、基本的なスタイルのようです。ときにはそこにヴォーカリストを招くなどして声が乗るわけですが、そういったスタイルは特に珍しいというものではありません。これまでに取り上げたことがある作品ですと、Black Hymn Recordsから出たSunwinÐのYour Heart is Freeですとか、Retral & Slow LakeのPhilosophyですとかが、該当するでしょうか。また取り上げてはいませんが、Shoeboxx RecordingsからDREAMGHOSTが出したCrystal Clouds EPや、 Real CosbyのEarl Juice EPも近しいかもしれません(あの周辺をたどれば、より多くの作品に出会うかと思います)。

しかし圧倒的に違うのは、その強固なAmbienceです(変な表現だけど)。Beatsっぽいサウンド(というかリズム)を持ち込む作り手の方は、どうしてもそれが土台になっている印象があります。でも彼Alicksのサウンドがどうかといえば、特に今作の場合、まずAmbientな空間が広がっているのが非常に印象的です。Drone/Shoegaze様のギターも生かした空間作りは、Post-RockやShoegazeのエッセンスも感じさせます。底の方でゆっくり鳴っているリズムも決して自己主張的ではなくて、ドリーミィな空間に上手いことアクセントをつけています。この辺りの、空間とビートの絡み方が、非常にユニークに感じます。

M-3などは、(おそらくは)加工されたギターの響きとピアノ、それからOneira(フランスのシンガーソングライター/ヴォーカリスト)の声だけで成り立っているトラックで、ビートは除かれていて、その佇まいは、もはやAmbient/Droneに近いものになっています。空間の端々からこぼれ出す悲しみと気高さはPost-Rockのそれでしょうか。そしてまたメランコリーでもあります。まさに“ambient/garage music producer.”という肩書に恥じない、絶妙のバランス感覚をもった、ハイブリッドなサウンドだと思います。

これまでにもCity By Night RecordsからInanimate EPのリリースなどがありますが、SoundCloudではコラボレーションも含め、多数のトラックが公開されています。いくつか気になったものを以下に―



 - lo : 遠くでデスなシャウトが聴こえます。



 - Alicks & Subsets – Cry


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Artwork by Hangmoon
fav.me/d2m6tsa
hangmoon.deviantart.com



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