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カテゴリーアーカイブ: Diablero

PopcornKid! – Pixel City [56030]

 PopcornKid! - Pixel City

 – Tracklist –
 01. Intro
 02. Pixel City
 03. Dawkzfunk
 04. E8



 - 04. E8


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 Release Date : 2012.12.19
 Label : 56KBPS

 Keywords : Chiptune, Electronic, Melodic.


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Chipsoundを扱うメキシコのレーベル、56KBPSより。PopcornKid!(ahiezer v.)の作品がフリーでリリースされています。Internet Archiveにあるリリースページでは、レーベル名がDiableroとなっていますが、これは姉妹レーベルの名前。正式には56KBPSからのリリースです(いきさつは分かりませんが、現在Diablero自体はアクセス不可。閉鎖してしまったのでしょうか)。

2011年にも同レーベルから“NEON EP”をリリースしていますが、路線は変わらず。ドライブ感のあるMelodicなChiptuneを聴かせてくれます。前作に比べるとサンプリングネタが控えめで、そのせいでしょうか、いくぶんサウンドはおとなしくなったように感じます。

特筆すべきは、“Pixel City”や“NEON”といったタイトルにも表れているような、都市感、電子感だろう。きらびやかに、冷たくまたたく、都会のネオン。画一化された灰色の景色。その中をバイクや車で疾走するような、軽快な音の流れ。その人工的なサウンドには、サイバーシティという言葉が似合う。

聴いていて感じるのはロックマンに代表されるような、硬派なVGMからの影響。リズム面の雄々しさには戦闘的というか、鼓舞的な響きもあり、また豊かなメロディには音楽的な快楽があると同時に、それと組み合わされたサウンドエフェクトからは、奇妙な抒情性が漂っている。使用している音色のチョイスも、この感覚には大いに影響しているだろう。フェイバリットはラストの‘E8’。4つ打ちのシンプルなリズムの上を流れる電子な響きのメロディは、戦い前の決意のような、強い意志を感じさせる。尻切れトンボのような終わり方が少しだけ残念だ。

気に入った方は前作の“NEON EP”も是非。メロディがあって、勢いがあって、聴き心地のよい作品です。


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