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カテゴリーアーカイブ: Assembly Field Netlabel

Tone Color – The Last Day [AF05]

 Tone Color - The Last Day [AF05]

 – Tracklist –
 01. Alex
 02. Vorantreiben
 03. Ebowed an’ Clear
 04. April Loop
 05. Deuxième étage
 06. Holga Sunrise
 07. June
 08. An English Summer
 09. Cumulus
 10. In Bruges



 - 01. Alex


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 Release Page :
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 Release Date : 2013.09.22
 Label : Assembly Field Netlabel

 Keywords : Ambient, Drone, Electronica, Field Recordings.


 Related Links :
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イギリスのネットレーベル、Assembly Fieldより。マンチェスターのプロデューサ、Tone ColorことAndy Lomasのアルバムがフリーでリリースされています。これまでにもAudio Gourmet Netlabelから“Today Will Not Be Like Tomorrow”のリリースや、Futuresequenceのコンピレーション“SEQUENCE3”, “SEQUENCE6”への参加があるようですが、フルアルバムは今作が初めてでしょうか。

スタイルとしてはAmbient/Droneなんですが、一本調子ではないところがよいです。シンセの柔らかい音色だったり、ギターだったり、あるいはField Recordingsだったり、種々の要素、手法を使って、サウンドを作り上げています。リリースページをみると、‘virtual tape plugins’という言葉もあります。よくは分かりませんが、カセットテープを利用したのと同じような効果をサウンドに与えてくれるんでしょう、そういったプラグインを敢えて利用しているということは、明確なイメージをもった上でトラックを生み出している、そう考えることもできます。

どのトラックもそれぞれに聴き心地の良さがありますが、‘Alex’や‘Ebowed an’ Clear’, ‘June’, ‘An English Summer’が印象的です。‘Alex’―冒頭で立ちあがる、このちょっとばかりアタックの強いシンセ。その持続の中に、正体のわからない環境音がちりばめられている。その空間はなぜかしらノスタルジアをはらんでいて、木々の葉の間でチラチラと揺れる日光が脳内によみがえる。‘Ebowed an’ Clear’―どこまでも伸びる持続音は、頭の中を記憶を彼方へスライドさせていくような、そして頭の中が無になっていくような、この手のサウンドに特有の気持ち良さがあります。‘June’―山脈や森林といった深遠、崇高な景色、そしてそこにおける早朝の空気のような、静かな、けれど身の引き締まる空間。色の薄い空をいく、緩やかな雲の流れが見えてきます。‘An English Summer’はその流れを引き継いで、少しだけ暖かみが増したような、陽の光のようなジンワリとした浸透力が魅力的。

“The Last Day”というタイトルはどこかしら悲しいイメージをもたらしますが、私が聴く限り、そういった調子は感じ取れません。どちらかといえば、warmyで、光が感じられるといってもよい。いや、ちょっと待てよ、ラストデイだからこその、暖かみや輝かしさ、なのかもしれない。思い出の中の光、とでもいうような。そう考えると、がぜん、悲しみが感じられてくる。あとから思い返した時に、“そうか、アレが最後、最後の日だったんだ”と認識したうえでの、ノスタルジア、それが、ここにあるのかもしれない。


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Written and produced by Andy Lomas

Mastered by Wil Bolton

Artwork by Andy Lomas


(CC)  by - nc - nd 3.0



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