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カテゴリーアーカイブ: OMAKE CLUB

ZOMBIE-CHANG – 恋のバカンス E​.​P.

 ZOMBIE-CHANG - 恋のバカンス E​.​P.

 – Tracklist –
 01. 恋のバカンス
 02. summer time
 03. 恋のバカンス tsubame remix
 04. summer time UKR remix



 - 01. 恋のバカンス


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 Release Page Download Free!

 Release Date : 2015.08.25
 Label : OMAKE CLUB

 Keywords : Girls, Hip-Hop, Indie, NewWave, Pop.


 Related Links :
  ≫ zombie-chang
  ≫ ZOMBIE-CHANG on SoundCloud / on Twitter


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日本のレーベルOMAKE CLUBより。ZOMBIE-CHANGのリリースです。読み方は“ゾンビちゃん”、ではなく“ゾンビーチャング”。“今度間違えたら、飛ばす”とTwitterで警告を発しております。でも! レーベルのプロフィールには“ゾンビチャン”って書かれてるよ! 混乱しちゃいマス!

ところで、困ったことに私ぜんぜんHip-Hopに明るくないんですが(それをいったら何に対して明るいんだろうか私。考えると私には胸張って人と談義できる音楽分野というのはないに等しいナ)、OMAKE CLUBはHip-Hopレーベルです! でもそこに限ってはないんですけどね(UKRの“NATURE DYING E​.​P.”とか超カッコいいです)。でも大枠でいえばHip-Hopレーベル。そんな“いま、密かにヒップホップ界隈で話題”というレーベルからリリースされた今作は如何に? 謎のエジプトモチーフ(これはTwitterもそう)にビビッドな色遣いのジャケット、タイトルは“恋のバカンス”。なんかPopそうですよね? そんな気がしませんか。しちゃったから再生しちゃったんですよ。そしたら―

ぜんぜんHip-Hopじゃなかった! いやHip-Hopな部分もあるんだけれど、私みたいな門外漢はお断りだぜ!の雰囲気がぜんぜんなくて、間口の広いウェルカムHip-Hop(いや何だそれ)というか、やっぱりNewWave。そんでもって、Popっていう。シンプルな音作り、キッチュでキュートな佇まいに、カジュアルなヴォーカル。随所にあるオリエンタルなフレーバーもいい味出してる。

いろいろ書いても結局は自己紹介文に要約されているので引用させてください―

東京都世田谷区の静かな住宅街に住む。ANTI-FOLKならぬ、ANTI-EDM。EDMがはびこる現代の音楽社会の中でローファイをテーマに様々な音楽ジャンルをゆるーく、混ぜたり、こねたり。いい加減と生真面目の間を行ったりきたり嫌になったりしませんか?

そう、この力の抜けたゆるい雰囲気で日常をふわりと描く、キッチュなNewWave。なんか思春期っぽい。友達とバカやってても根っこはめっちゃ悩んでる、みたいな―それがいい加減と生真面目の間っていう言葉につながるんです。


ZOMBIE-CHANG “SUMMER TIME”



きっとこういう日常系カジュアルNewWave/Lo-Fi Popって、昔(昔っていつだろう)から存在してるシーンだと思うんですが、やっぱり今は情報技術の発達したせいなんでしょうか、こうやって家に居ながらにして出会うことができたわけですが、一昔前だったら、いったいどうやって出会っていたのでしょうか。いや出会えていなかったかもしれない。そう思うと、出会えることはうれしいものの、自分が出会えるってことはそれは取りも直さずみんなが会えるということで、そうすると独占欲っていうんですか、“俺だけの”感はやっぱり軽減されちゃうんだよなあって、なんだか悲喜こもごも。余談ですが。でも応援するんだったら、多くの人に知ってもらえる状況の方がうれしいですよね。

今作はオリジナル2トラックにRemix2トラックということで、若干物足りなかったりして、もっと聴きたい!って思っちゃったそこのあなた、SoundCloudを訪れれば、まだまだあるぞ引き出し感が半端ないです(※2017.03.30:現在はトラックいっさい公開されてません)。下のMV“LEMONADE”も、このどこかレトロスペクティヴなシュール感、今っぽいっていえば今っぽいけど、そこも含めてナウいし、やっぱ気になる。SoundCloudのアコギを抱える姿にあるシンガーの佇まい、‘Pretty Little Baby’のカヴァーや‘GET NEW CONVERSE’から感じる歌謡曲的なエッセンス、それから‘君のインターホン’、‘真夜中の散歩’にあるフォーク・ミュージック的な抒情性(あるいは情念性)が、今後どう披露されるのか、あるいは封印されるのか、そこも個人的に注目です。ヘンに縮こまらずに、何でもありのNewWaveをカマしてほしい。


そんなゾンビーチャングが気になってしまった人は、安心してください、2016年1月にアルバム、その名も“ZOMBIE-CHANGE”がCDで発売されます。要チェックでしょコレは(売切れちゃったね)。


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ZOMBIE-CHANG – LEMONADE