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カテゴリーアーカイブ: Adapted Records

ASVRA – KIDS EP

 ASVRA - KIDS EP

 – Tracklist –
 01. Sixteen Hours Ft. Viceversa
 02. KIDS



 - 01. Sixteen Hours Ft. Viceversa


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    (※現在はSoundCloudよりM-2‘KIDS’のみ、フリーダウンロード可)

 Release Date : 2012.11.02
 Label : Adapted Records

 Keywords : Electronica, Funk, Glitch, Hip-Hop, KIDS.


 Related Links :
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メルボルンのインディレーベル、Adapted Recordsより。イタリアはベニスのASVRAことGianluca Bertiの作品がフリーでリリースされています。彼はASVRAをメインプロジェクトとして、他にもSchroeder*という名義で音楽を作っており、そちらではゴシックテイストの強いDubstep/Bass musicという、ありそうでなさそうな、ユニークなサウンドを鳴らしていますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

レーベルがフォーカスしているサウンドに’Neuro-Hop’という言葉があって、何のこっちゃ分かりませんが、そういった分からないサウンドを聴くときのスリルもまた、よいものです。今作を聴いて、私の中では、”Glitch-Hop + Funk”という公式がちらついたのですが、そんな解釈でよいのでしょうか。しかしながら、たとえばM-1の冒頭なんかは、厚めのシンセとチャイルディッシュな電子音なんかも聴こえてきて、Electronicaタッチでもあるんですが、開始40秒あたりで一気にブリブリのBass musicになだれ込んでいくさまが、とてもクールでカッコいい。しびれてしまう。中途でまた冒頭のパターンが戻ってきて、ラップのようなパートが挿入されるのだけれど(きっとここが”Ft. Viceversa”なんだろう)、その部分からも分かるように、Glitchyでアブストラクトな音像に終始していない様子が、好感もてます。

M-2にしても、澄んだ電子音とユニークなBreakbeatで始まっていくのだけど、途中でやっぱりBleepyでGlitchyなサウンドに突っ込んでいく。ゆがんだ流れの中で、ホイッスルの音色がアクセントに用いられていたりして、作りも面白い。サンプリングだろうか、子供たちの遊ぶ声もかすかに聴こえてくる。サウンドスタイルのせいもあるだろう、そこにあるのはノスタルジックな調子ではなくて、どこか舌を出してイタズラしている子供たちのような、ワルガキのイメージだ(もしかしたらホイッスルの音色は、彼らを注意する意味合いがあるのかもしれない)。けれどもそこにあるのはシリアスな悪意ではない。どこかにのどかさ、余裕があって、それが作品の聴きやすさにも結びついている。

決してソフトなサウンドではない。けれど、M-1も含めて、随所で聴けるLo-bitな電子音が醸すのは、やはり作品のタイトルにもある’KIDS’のイメージだ。先の読めないスリリングなサウンドでありながら、それでも聴き手を惹きつける。先を聴いてみたくなる、その吸引力。その所以は、グロテスクなGlitch-Hopのテクスチュアにある隙間からこぼれ出る、チャイルディッシュなフィーリングなのかもしれない。一見抽象的だけれど、何回か聴くと、耳に残るフレーズがある、つまり音楽的な部分がキープされているのが分かる。ユニークな作品だと思います。ジャケットイメージもおよそGlithcyなスタイルとは程遠い、キュートな具合でよい。アルバムも聴いてみたいですね。


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Artwork by Funi Ninì


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