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カテゴリーアーカイブ: Muertepop

All about Max – Nothing to say [muerte005]

 All about Max - Nothing to say [muerte005]

 – Tracklist –
 01. Sending thoughts
 02. My wallet got stolen
 03. Typing and travelling
 04. Acoustic frame
 05. November 4th
 06. There is always a second chance
 07. Dan’s song



 - 06. There is always a second chance


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 Release Page :
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 Release Date : 2007.05.14
 Label : Muertepop

 Keywords : Acoustic, Electronica, Indie, Pop.


 Related Links :
  ≫ All about Max on MySpace / on Last.fm / on Facebook / on SoundCloud


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イタリアのネットレーベル、Muertepopより。All about MaxことMassimiliano Settiが2007年にリリースした作品。5年以上が経過しているけれど、これも個人的に忘れられない作品なので、発掘シリーズの一つとして(そんなに昔じゃないけどね)、今改めて紹介したくなった。レーベルは2008年からはCD-Rのリリースも行っていますが、現在はそのCD-Rもネットリリースもなく、特に表立った動きはないようです(かといって終わってしまったわけでもないようだが)。

そして肝心の今作でありますが、クオリティが必ずしも人気に結びつかない、世知辛いnetaudioの世界にあって、その両者を手にしている幸せな作品です。現時点でInternet Archiveからのダウンロード数は20,000を超えている(聴いている人数となれば、実際はもっと多いだろう)。この数字、成功か失敗かという基準で判断したら成功だと、私はとらえる。全世界で20,000人が手に入れたんだから(もちろん、上をみたらキリがないけれど)。

アコースティックなギターのメロディと、ゆるやかな電子のリズム。あたたかく、やさしいメロディは、ほんのりと切なさを滲ませていて、秋晴れの空のよう。ささやかなシンセサイザーのレイヤーは、まるでそよ風のように吹き抜けて、思い出を誘う。ところどころで顔を出す電子音のフレーズが、スウィートな幻想感をあおる。”Nothing to say”というタイトルが象徴しているのか、この作品には言葉がない。全編が音のみだ。今にも清涼感のある歌声が乗ってきそうな、Indie Pop的な雰囲気も持っているのだが、最後まで言葉は現れない。だがむしろそれが好ましい。十分にメロディは流れているし、言葉が乗ったとたんに発生する押しつけがましい重力がない方が、ここにある風景的、情景的な佇まいは拡大され、リスナーの精神にさらなる羽ばたきの余地が生まれる。

このスタイルになるまでに紆余曲折はあったようですが、ここで彼が披露しているサウンドは、少なくともnetaudioの世界では、あまり見かけない。ありそうなサウンドだとは思うのだけれど、じゃあ誰か挙げろよって言われると、なかなか出てこない。AcousticとElectronicaとIndie Popとが、バランスよくひとつの舞台の上に乗っかっている。全編通してほとんど同じ音作りなのに、それぞれにちゃんと顔というか表情を持っていて、味わいが異なっている。これも今作のユニークな点だ。個人的には、冒頭部分が朝だとしたら、後半に向かうにしたがって徐々に日が暮れていくような、そんな景色の移り変わりを感じたりもする。

一番気になっているのはこれ以降のリリースが途絶えているということ。”Tomorrow I’ll be alone”というセカンド作を制作中で、歌も取り入れるとか、そういう話はこの時点ですでに出ていたようですが、結局この後同レーベルのコンピレーションに’Leaving Myself’を提供してから、正式なリリースは為されていない様子。MySpaceやSoundCloud, Last.fmで今作未収録のトラックも聴けますし、SoundCloudではダウンロードもできるのですが、新作のリリースは不透明なまま。netlabel/netaudioの世界では(いやそうでなくとも、か)、こういうフェイドアウトはたくさんあると思いますが、こんな素敵な作品を作ってくれたのだから、知る人ぞ知るという存在では終わってほしくない。

ちなみに今作、CDスリーヴ用の画像データも付されていまして、CDに焼いて、専用スリーヴに入れて、人にプレゼント、なんて粋なこともできる。とっても丁寧なリリースで、音以外の部分でも心が温まってしまいますね。私も作ったんですけどね、結局渡さずじまいだった。誰に渡すつもりだったかもうろ覚え(それは言い過ぎ)。懐かしいから、下に画像でも上げておくか。


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盤面の画像はTumblrで流れてきたものか、FreeのWallpaperを使っているはず。しばらく日の当たるCD棚に入れていたので、スリーヴの右側部分が色あせてしまっている。ネットリリースの作品でも、こうやってスリーヴ作ってきちんと保管したいとき、ありますよね(結局やらないんだけど)。ちなみに、奥に写ってしまったマグカップはチャットモンチーのやつだ(笑)。NHKホールのライヴで買ったんだぜ! 愛用してる。どうもでいい個人情報&適当すぎる撮影ですね。Good bye(^ ^)/~~~




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