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Timid Soul – Bubblefunk EP

 Timid Soul - Bubblefunk EP

 – Tracklist –
 01. Bubblefunk
 02. Sunset Kiss Infinity
 03. In My Heart Forever
 04. Melodie
 05. Veronica
 06. Yankee Rose
 07. Melodie (Reprise)



 - 05. Veronica


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 Release Date : 2014.12.15
 Label : KEATS//COLLECTIVE

 Keywords : Chiptune, Edit, Electronic, J-Pop, Vocaloid.


 Related Links :
  ≫ Timid Soul on SoundCloud


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KEATS//COLLECTIVEっていったら、みなさんFuture Funkっていう認識でしょう? そうでしょう。私もそうでした。この作品を聴くまでは。とかもったいぶった出だしはいいか。アメリカのトラックメイカー/プロデューサ、Timid Soul(Joey Ginther)がリリースした作品は、少なくともここにおいては、Future Funkの匂いは嗅ぎ取れません。KEATS//COLLECTIVEからのリリースとしては異色なのではないかと思います。

キラキラとしたシンセフレーズと、Chipsoudもちりばめた、かわいらしいサウンド。Vocaloid(初音ミク)の声も聴こえますが、これはオンライン上で集めたものを断片化して使っているそうで、ときおり明確な言葉として聞き取れますが、ほとんど意味は成していません。あくまで雰囲気、フィーリングを作るのに利用されているということですね―何のフィーリングって、もちろんJ-Pop。サウンド自体もエディット、断片化されている部分が多くて、ひとつのメロディ/フレーズがトラックの中で柱を作っているというよりは、さまざまなサウンドの断片が組み合わさり、結果として、そのトラックの佇まいが形成されているという感じです。

こういったトラックの在り方をみて、頭によぎる作品がありますね。私はありました。Tomgggの“Popteen”です。めまぐるしく動きながらも、キラキラとキュートな音像、意味をなしていない、しかし可愛らしさを湛えたマシーナリーな音声。Post-Shibuyakeiという形容も似合ったあの作品にあったものと、非常に似たフィーリングがこの作品にはあります。リリースページにあるメッセージを読むと―“The Bubblefunk EP is a little collection of tunes I created. I made an effort to truly push myself as a producer; inspired by the melodic, masterful music of Tomggg, bo en, Avec Avec, and Yasutaka Nakata.”という記述があります。Tomgggに限らず、bo enやAvec Avec、中田ヤスタカといった、やはりコンテンポラリーなPop musicの作り手に対するリスペクト、シンパシーの念が、この作品に込められていることは間違いないようです。

ではなぜこの作品がKEATS//COLLECTIVEからリリースされているのかということですが、Timid SoulのSoundCloudを探ってみると、なんとなくその理由が見えてきます。彼のサウンドスタイルは今作のような編集的Popに限っていないのです。Hip-HopやSoul, Funkといったブラック・ミュージックのエッセンスを惜しみなく注入したトラックもありますし、Two One EPにおいては、Funk meets ChillWaveな、まさにKEATS//COLLECTIVEのカラーといえるFuture Funkを披露しているのです。そういった作品、作風が、今作のKEATS//COLLECTIVEからのリリースに結びついているのでしょう(他にもAmbient/Post-Rockを感じさせるトラックもあります)

Post-Popな先人たちの影響を如実に感じさせる今作においてはFuture Funkは確かに感じ取れません。彼が弟のVice Point(Lucas Ginther)と組んだParadiceの方が、80sのフィーリングがあるという意味でも、まだFuture Funkっぽさが聴き取れるかもしれません。今作との間に横たわるその隔たりを、どうにかして失くすことができれば―上手いこと融合できれば、そのときにはまた新しいPopが生まれるのではないかと思います。Chipsoundの使い方もけっこうキーになる気がします。


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 - Lush (from “Two One EP”)



 - JungleFunkVibration



 - Love Around You



 - So What Angel

これらのトラックをパッと聴いて、同じ人が作ってるとは思えません・・・。このポテンシャルがどういった形で弾けるのか、期待してます。

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