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カテゴリーアーカイブ: 9-bit Records

A-zu-ra – the bed of diverse flowers [9BR-031]

 A-zu-ra - the bed of diverse flowers [9BR-031]

 – Tracklist –
 01. Wreath
 02. Jumping Jack
 03. 薔薇祭
 04. Bloom and Spring
 05. Spores of the Sky
 06. Tides of Green
 07. The Bed of Diverse Flowers



 - 02. Jumping Jack


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 Release Date : 2014.03.30
 Label : 9-bit Records

 Keywords : Chiptune, Electronic, Pop, Spring break.


 Related Links :
  ≫ Studio A-zu-ra: Flavors.me
  ≫ A-zu-ra on Last.fm / on SoundCloud / on bandcamp
     on Tumblr [1/2] / on Twitter [EN/JPN


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Aru “A-zu-ra” Azumayaは、アメリカのプロデューサ/トラックメイカー。彼の活動(あるいは肩書)は多岐にわたっています。上記のサイトから自己紹介文を引用してみると、“音楽家・非常勤プログラマ(とりあえずGMLのみ)・リズムゲーム譜面の作成者・日本語学習者・ビデオゲームスコアラー・非常勤ビジュアルノベルの和英翻訳者です。”とあります。日本語も堪能な様子で、引用した自己紹介文は、英語と日本語で書かれていますし、Twitterも英語用のアカウントと、日本語用のアカウントが使い分けられています。そもそも、活動名義のひとつである、“東屋アル”自体、日本語ですね。

そんな彼の作品が9-bit Recordsからリリースされています。彼のbandcampを眺めてみると、The OHC Collectionというものがズラリと並んでいます。これが何かという話ですが、私知らなかったんですが、OHCは“One-Hour Compo”の略。1時間で作曲する、コンテストのようなものなんだろうなと、だいたい察しはつきますが、でも細かいことがよく分からないんで調べていたら、日本語解説ガイドを見つけまして、読んでみたら、この解説、作ったのが他でもない、A-zu-raだったというオチ。アハハ。とにかく彼はこのコンテストの常連で、そのトラックたちをコンパイルしてbandcamp上でリリースしているようです。

このOHCへの参加とは別に、ここのところ彼が個人的に試みているのが、“Sevensongs of Springbreak”というシリーズになるようです。これはSpring break―春休みの期間中に、1日1曲というペースでトラックを作り、それをコンパイルしたもの。2012年、2013年、そして今回の2014年と、毎春リリースされてきています。小さくて分かりづらいかもしれませんが、今回のジャケット画像にも副題として“春休みの七曲プロジェクト 第3回”という言葉が付されています。

純粋なChiptuneかどうかというのは私には判断できないんですが、少なくともChipstyleのトラックたちがここには収められています。大した構えもなしに聴いていたんですが、そのあまりの素敵さに、ヘッドフォンを被りながら、ニヤニヤしてしまいました。とにかくメロディが飛び抜けていて、なおかつ、その底にある、J-Pop、あるいはクラシックなVGMの遺伝子たちが、私の琴線を刺激してやみません。

M-1の助走からの跳躍にあるカタルシス、M-2の心躍るポップネス、M-3のオリエンタルな趣、M-4のノスタルジックに伸びるメロディが運ぶ追憶、M-5のドラマチックな哀愁、M-6のメモラブルな緑の風景、M-7の深遠な包容力。どのトラックも非常に魅力的。特にM-3のオリエンタルでダンサブルなVGM感には、勝手に“がんばれゴエモン”シリーズを感じていたんですが、A-zu-ra自身は猫叉Masterこと佐藤直之氏(コナミ所属の作曲家さんですが、ゴエモンシリーズとは無関係のようですね)の影響をほのめかしています。実際にトラック名を上げて言及していますが、なるほど確かに影響、類似性を感じ取ることができます。猫叉Masterファンの方は、その方向から耳を傾けてみるのも、面白いかもしれません。

ということで、はじめから終わりまで、とても清々しくて、ちょっぴりノスタルジックで、でも最後にはハッピーな気持ちにしてくれる作品。すばらしい。彼のTumblrでは、今作の各トラックについての解説が、3回に分けて掲載されています(ラスト2曲は割愛)。興味のある方は下記リンク先で、ご一読ください。

 ≫ Development log – the bed of diverse flowers (part1) / (part2) / (part 3)



DDRKirby(ISQ) – Love Everlasting [9BR-028]

 DDRKirby(ISQ) - Love Everlasting [9BR-028]

 – Tracklist –
 01. Welcome to My Heart [Nucleus]
 02. My World Is a Dream [Shapeshifter]
 03. Love Everlasting [Lonely Rolling Star]
 04. Finding Myself [Diamond Dove]
 05. Teach Me [Here’s How!]
 06. What I Believe In [Mika]
 07. Catharsis [38]
 08. Far Away [Distance]
 09. This Is Me [Pocket Universe]
 10. Thank You [Exosphere]
 11. Play With Me [Mabe Village]



 - 01. Welcome to My Heart [Nucleus]



 - 04. Finding Myself [Diamond Dove]


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 Release Date : 2013.11.20
 Label : 9-bit Records

 Keywords : Chiptune, Electronic, Pop, Soundtrack, Tribute, VGM.


 Related Links :
  ≫ DDRKirby(ISQ)’s Site o’ Stuff
  ≫ DDRKirby(ISQ) on Facebook / on bandcamp / on Twitter / on YouTube


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チップチューン・アーティストであるhalcが運営するネットレーベル、9-bit Recordsより。DDRKirby(ISQ)ことTimmie Wongの作品がフリーでリリースされています。曲タイトルやクレジットを見て気づく方も多いと思うんですが、今作はなんと!あのAivi & Surasshuの名作(ホントそう思う)、“The Black Box”に対するトリビュート作なんですね。しかも!オリジナルの11トラックをすべてトリビュートするという、もう愛に溢れまくった作品。

“The Black Box”についてはこのブログでも感想を書きましたが、AiviのPianoとSurasshuのChiptuneが組み合わさって産み落とされた愛らしいトラックたち、加えて作品の世界を補完したコミックも同時に配信されるという、スペシャルな出で立ちのあの作品に手を付けるとは、チャレンジャーだなあと思ったわけですが、聴いてみて脱帽しました。お見事です。DDRKirby(ISQ) 自身も、Melodic/POPなChiptuneを量産しているミュージシャンですが、彼の本領が発揮された、すばらしい作品に仕上がっています。

まず聴いてみて思うのは、単純な原曲をなぞっただけの安直な作りにはなっていないということ。アレンジなり曲の展開なりに必ず一ひねり加えられていて、DDRKirby(ISQ) のセンスのよさを感じ取ることができます。また、オリジナルではやわらかいPianoの響きが印象的で、それがともすれば切なさにも結びついていたのですが、今作では大方メロディは電子音に差し替えられていて、サウンドはより煌びやかになり、VGMに接近し、強いアタックでリスナーを刺激します。代表的なのは、1分にも満たないオリジナル‘38’を、4分弱にまで拡大した‘Catharsis’。原曲の短いフレーズをElectronicなビートに乗せた、Houseなトラックになっています。

‘This Is Me’もオリジナルがもっている映画のエンドロールのような清々しさと壮大さは失わずに、見事ElectronicなChiptuneに生まれ変わらせています。壮大、ということでいえば、オープニングを飾る‘Welcome to My Heart’もよいですね。Tranceチックなビートを効かせたこの1曲で今作に引き込まれました。ちょっとChrono Triggerを彷彿させる、この冒険のはじまりを予感させる、ドラマチックな空気、たまらないです。GlitchやBreakbeatを効かせつつドリーミィな‘My World Is a Dream’もよいです。あとは原曲よりもさわやかになって、RPG的な悠久の風を感じさせる‘Finding Myself’もよいですし、まあ要するに、全部よいんですよ!

オリジナルを聴いた人も、聴いてない人も、必ずや楽しめるであろう、傑作です。でもやっぱりオリジナルは聴いた方がよい、というか聴きたくなると思うんで、まだの方は是非下記のリンクをたどってください。ChipsoundをChipsoundでトリビュートするのって、難しそうだし、面白みなさそうとか思っていましたが、見事に新たな息を吹き込んでいます。なおかつ聴かせる仕上がり。すばらしい!


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note :

In March 2013, Aivi & Surasshu released The Black Box: aivi-surasshu.bandcamp.com/album/the-black-box

This album is my tribute to them — an album featuring remixes of all 11 songs in Aivi & Surasshu’s original release.

Thank you.

credit :

“Lonely Rolling Star” originally composed by Yoshihito Yano
“Distance” originally composed by Yoh Ohyama
“Mabe Village” originally composed by Kazumi Totaka, Minako Hamano, and Kozue Ishikawa

All other songs originally composed by Aivi & Surasshu
aivi-surasshu.com


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