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カテゴリーアーカイブ: Sostanze Records

BXP / Amousement – Refactoring [SOSEP046]

 BXP / Amousemente - Refactoring [SOSEP046]

 – Tracklist –
 01. Autumn
 02. shuffleNight
 03. 1A9
 04. About y & m


 - 01. Autumn


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 Release Page :
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 Release Date : 2013.02.15
 Label : Sostanze Records

 Keywords : Ambient, Dub, Electronica, Glitch, IDM, Techno.


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イタリアのネットレーベル、Sostanze Recordsより。どちらもイタリア出身のプロデューサ、BXP(Carlo Mameli)とamousement(Marcello Ruggiu)の共作が、フリーでリリースされています。二人ともネットレーベル界隈ではすでに活躍していて、最近ではBXPはNoisybeatから“Old Sketch ep”を、amousementはPandead RecordsからSubstance Bとのスプリット作、“Dead Pandas are taking over”をリリースしていますし、Sociopath Recordingsからも“RelationShit”を、リリースしています。

私は失礼ながらこれまでどちらの作品もノーチェックのまま過ごしてきたわけですが、今作を聴いて、過去の作品もたどりたくなってしまいました。つまり良いということです。後半2曲はちょっとAbstractな印象があって聴きにくいんだけど、前半2曲、特にM-1が抜群に良い。

どの方向から耳を傾けるかによると思うんだけど、M-1は最初、IDMのイメージが強かった。でも何回も聴くうちに、Dubの攻撃性やサイケデリア、Deep TechnoのようなAmbienceも感じ取れてきて、絶妙なバランスの上に成り立っているトラックなのだと思えてきた。そのバランス感覚―薄く流れるメロディのフラジャイルな在り方はElectronica/IDMのようであり、しかしリズムはTechnoのようなフラット感をもち、また同時にDub的な空間処理、エフェクトも聴きとれる―がすごくクールなのだ。人によっては否定するかもしれないが、私はこの‘Autumn’というトラックが、“すげえお洒落だなあ”と思う。

何かの始まりを予感させるイントロといい、しかし保たれるクールな、抑制された音像といい、いろんな要素をぶっこんでいるのにも関わらず、この落ち着きようが、良い意味で憎らしい、というか憧れる。記憶の中のノスタルジアを眺める冷めた視線のような、冷静さたるや。M-2はリズムもDubっぽくなり、エディットされた声部を入れたりと、ちょっとサイケデリックな方に傾きつつ、Loungeのようなフィーリングもあり、Lo bitな音色も飛び出してくる。

M-3はElectronicなHip-Hop/Dub、M-4はAbstractなIDMになっている。どちらかといえば、BXPがAcid/Dubの要素を担い、amousementがMelodicなIDMの要素を担っているのだろう。過去の作品を聴いてみても、そう感じる。だがあくまでどちらかといえば、であり、二人が個人で作っている音が、極端に異なっているということはない。どちらもメロディやAmbienceを生かしたトラック作りをしているので、そんな二人が組んで、今作の後半のような、ちょっとAbstractなトラックたちが生まれてきたというのは、面白い。さらにいえば、M-1にあるコズミックな浮遊感も、単独の作品ではあまり感じられないものだと思うので、二人で組んだらなんでこんなトラックが生まれたんだろうって、ちょっと不思議。

二人のサウンドに興味を持った方は、上記のリンク先からいろいろと聴くことができますので、是非ぜひ、来訪してみてください。


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