ABRAcaDABRA

Netaudio explorer

カテゴリーアーカイブ: nemuri winter

daki – see you ep

 daki - see you ep Cover

 – Tracklist –
 01. a list of things that will be missed
 02. adore u
 03. someone to talk to
 04. see u
 05. everything flows (w/ slappy)



 - 01. a list of things that will be missed


+ + +


 Release Page Download Free! / pay what you wish.
 :: Limited Edition Cassette is SOLD OUT. ::

 Release Date : 2016.5.20
 Label : nemuri winter

 Keywords : Beats, Chill, Cloud Rap, Sad, Scenery, Sentimental.


 Related Links :
  ≫ daki on SoundCloud / on bandcamp


+ + + + + +


sleepy beat collective、nemuri winterより。ファウンダーであるdakiの作品です。すごく好きな、好みの作品であるのに、今まで気づかなかったのが、悔しく思われます。

時の流れと共に、いわゆる音楽ジャンルに当てはめられる言葉って変遷していくと思うんですが―要するに違う言葉で同じ中身を表している―、ここに当てはめられるのは、私としてはCloud Rapなんです。もうトレンドの言葉ではないかもしれないけれど。nemuri winterのメンバーには沢山のトラックメイカーが名前を連ねているけれど(気になる人はSoundCloudをチェックしてくださいね)、私が知っているのはochaとNATIVEくらい。そこに名前は入っていないけれど、御大memory cardsや、olli、最近紹介した中だと、tatsumiなどが、ここにあるCloud Rapとは近しいサウンドを作っているかと思います。Acoustic/Beatsで、Scenery、抒情性を持った、サッドミュージック。

コレクティヴ名に“winter”というワードが入っているだけあって、冬に似合うサウンドだと思います(リリース時期は違いますが)。確かに淡い叙情性がありますが、すごく落ち着くんです。静かな部屋の中から、窓の外の雪景色を眺めているような。孤独な安心感。空は決して雲に覆われているわけではなくて、雪は止み、暖かな日が差している。けれど空気は凛と澄んでいて。音のない、景色。

ここから自分語りが始まってしまいますが―自分自身のことを好きっていう人も嫌いっていう人も、結局それだけ自分のことに関心持っているって意味では、ある種のナルシシズムだと私は思ってるんですが、そういう私も自分のことはとても好きとはいえなくて(別に死にたいわけではない)、思春期まっただ中には“透明になりたい”、“生まれ変われるなら道端の石ころに”だなんて阿呆な願望を持っていました。その延長線上なんでしょう、今の私がもっとも愛する時間は自分自身を感じなくて済む時間なのです。自分を意識しなくて済む時間といいますか。自意識過剰の裏返しではありますが、人目がある場所が基本的に好きではなくて、だから出かけるのも好きではなくて、“書を捨てよ町へ出よう”なんてもっての他で、文化的な何かに触れるために外出するなんて苦痛の方が大きいくらい―私が自分をなにがしかの文化の中に身を置いている、その一員であると思えないのは、そのことも関係しているのでしょう。その結果として、私の中では、孤独というものと安心感が切っても切れない関係性になってしまっているのです。これを断ち切るのは、なかなかに難しい、と認識している。

ここには、その孤独と安心感があるのです。さびしいけれど安心するという、ある種の矛盾。他人の存在なく。景色はただそこにあり。誰もいない景色の中で、私の意識はそこにあってそこにはないように、解けていくのです―あまり掘り下げるとグルグルし始めるので、このくらいにしましょう・・・。

サンプルとビートいうシンプルな構成ながら非常に引き込まれるのは、やはりサンプルの妙なのでしょうか。おそらくアニメなどからの引用もあると思うのですが、私は明るくないので言及できませんが、他作品では“クロノトリガー”や古川本舗(古川P)の楽曲もサンプルとして使用しているようです。同コレクティヴから“the early stuff”という作品がリリースされていますが、こちらも非常に良くてですね、ちょっと泣きそうになってしまうくらいの抒情的な空間があって。古川本舗の“girlfriend feat. 山崎ゆかり(from 空気公団)”にビートを合わせた “shall we continue?”ですとか、オリジナルのメロディや歌詞、山崎さんの声の魅力ありきかもしれませんが、胸に迫るものがあります。(私が明らかにできる)サンプルにしている楽曲たちを鑑みても、メロディと共に、空間性、風景的な部分が重視されているように思われます。その辺の作りも、私が感じる今作の魅力につながっているのでしょう。

孤独な冬には、誰かと安心感を共有できる未来を夢みながら、せめて今作を聴きましょう―



 - mirai (from “the early stuff”)



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。