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カテゴリーアーカイブ: PURE AESTHETE

Strawberry Hospital – Halfawake EP「07」

 Strawberry Hospital - Halfawake EP「07」

 – Tracklist –
 01. I’ll Miss You, So Long
 02. Mountain
 03. Halfawake
 04. Carlights



 - 01. I’ll Miss You, So Long


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 Release Date : 2016.03.18
 Label : PURE AESTHETE

 Keywords : Ambient, Electronic, IDM, Pop, Shoegaze, Vocaloid.


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今作を聴いていて、誰か思い出すトラックメイカー、いませんか。同じレーベルからリリースのあった。私はひとり、思い出しましたよ。以前のこのブログでも紹介し、その作品に賛辞を送らせてもらいました。その名は、そう、lexis shii。個人的には傑作だと思っている“It’s Only Goodbye ~ No, Longer”をリリース後、Hi-Hi-WhoopeeでもMIXを公開するなどしており、非常に注目をしていたのですが、以降リリースもないし、トラックが公開されることもなく、ほとんど音楽的な活動は見られなくなってしまいました。

それに関して、ああ残念だなあと思ってもう久しいのですが、今回Strawberry Hospitalの作品を聴いて、このVocaloidの使い方とか、lexis shiiをすごく感じたのだけれど、でもリズムの組み立て方や、音の重ね方にはlexis shiiのような複雑な調子がなくて、だからまさかlexis shii本人じゃあないよなあとは思っているのですが、少なからず影響は受けているのでしょうか、果たして…。

と、他の作品についてばかり触れているのも申し訳ありませんので、今作の話に。ElectronicなバックトラックにVocaloidの歌声を乗せるというのが、主なスタイルになっています。Vocaloidの詳細は不明ですが、このスタイルが盛んなシーンというと、やはりニコニコ動画かなと思うんですが、今ではホントにいろんなスタイルの曲が公開はされているんでしょうが、ちょっとそことは距離があるのかなあという気がします(私自身あまりVocaloidを使ったトラックに触れてきていないので強気なことは言えませんが)。あまり歌謡曲というかJ-Popなフィーリングはないし、リズムがミニマルな部分はやはりElectronic music寄りかと思いますし、ヴォーカル抜きのトラック‘Carlights’はDroningなレイヤーを利用した、Ambientなトラックになっています。歌詞が英語だから直接的に私の耳に入ってこないことも関係あるとは思いますが、そういった部分からは、トラックの作り自体がかなり空間的といいますか、Ambient的に感じられます。

Tranceチックなシンセを生かしたRush感あふれるM-1‘I’ll Miss You, So Long’や、Jungleのリズムと、やがて遠くで立ち上がるノイジーな壁が印象的なM-2‘Mountain’(個人的にはもっとエクストリームな音作りでもよかったです)、Shoegazingな背後の壁と透き通ったヴォーカルのコントラストがホーリーな空間を演出するM-3‘Halfawake’(前半のGlitchを交えたIDMっぽさも好み)、そして先述の通りAmbientでChillな‘Carlights’。ElectronicなShoegazing感と、Popなフィーリングが通底はしていますが、トラックごとにキャラクターがあって、それは引き出しの数にもつながってくるわけで、今後どんなトラックを作ってくるか、楽しみでもあります。とりあえずM-1のオープニング、ヴォーカルが入ってくるところはすごくワクワクしました。グッと引き込まれました。

ちなみに、SoundCloudでは今作収録の4トラックしか公開されていないのですが、なぜにすでにフォロワーが3000以上もいるのでしょうか。どこから流れてきたのだろう。


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All songs were mixed & mastered by Strawberry Hospital.



lexis✩shii – it’s only goodbye​~​no, longer [PA​~​01]

lexis✩shii -  it's only goodbye​~​no, longer [PA​~​01]

– Tracklist –
01. it’s only goodbye
02. no, longer


– 01. it’s only goodbye

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Release Date : 2014.09.03
Label : PURE AESTHETE

Keywords : Electronic, Footwork, Juke, Pop, SynthWave, Vocaloid.

Related Links :
≫ lexis✩shii on SoundCloud / on Tumblr / on Twitter

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2014年8月始動の新興レーベル、PURE AESTHETEより。lexis✩shiiの両A面シングル(古臭い言い方をしてしまった! ダブルシングルだ)が実質フリーでリリースされています。現時点ではbandcamp上で今作しかリリースがないように見えますが、SoundCloudではシングルが複数リリースされていますので、気になる方は各種SNSでレーベルの動きをフォローしておきましょう。

海外のネットレーベル/ミュージック・コレクティヴに目を向けた場合、J-Pop経由のElectronic musicにフォーカスを当てているものって、どこでしょう。すぐに思いつくのって、まあZOOM LENS(すでに大御所の風格!)、Magic Yume Records、あとは先日のMECHA YURI・・・、サウンドの幅を絞れば、もっとあるのかな、まあでもそれ以外のレーベルに比べれば数は少ないのかなあと思います(作り手さん自体は相当数いると思いますが)。そのレーベルたちに、このPURE AESTHETEも仲間入りすることは間違いないでしょう(いやむしろ、して欲しい、という願望を込めて)。

私は根っこの部分ではPopなものが好きで、だからアニメは熱心に見ないくせにアニメネタのサウンドにときたま反応するわけですが、それはそこにあるPopなフィーリングが琴線を刺激するからなのですね。小難しいこと考えさせずに、人をハッピーにできる力ってホントすごいと思うわけですよ(もちろん作る側は小難しいこと考えてるだろうけれど)。そういう幸せな力がこの作品にも流れていると思っていて、今のところ同レーベルからのリリースの中ではだんとつでPopなんじゃないですかね。

M-1‘it’s only goodbye’、メロディ自体はスムースな流れで非常にPop(歌唱はボーカロイド担当)なんだけど、バックが個人的には面白くて、手数の多いJuke/Footworkを経由したようなリズムに、SynthWaveのようなきらびやかなシンセが幾重にも重ねられていて、さらにそこに日本のアニメのセリフ(よく聞き取れない)が乱れ飛び、ラストは同フレーズのひたすら反復でドリーミィな陶酔感を与えてくれるという、一筋縄ではない作り。歌の部分がオリジナルなのかどうかがよく分からないんですが(歌詞は英語だ)、オリジナルだと仮定すると、この歌とメロディにこのバックをつけてくるってのは、かなりのハイセンスぶり。どんな頭してんだろうか。

M-2‘no, longer’、きらびやかにして雄々しいシンセを活かして、ダイナミックな幕開け。そこからいきなりSpoken Wordのような流れにもっていき、違和感なく歌に繋げつつ(この軽やかさ!)、知らぬ間にリズムが走り始めるという、緩急織り交ぜた目まぐるしい曲展開に、さらにさまざまな音色が鳴らされていく様子はとても賑やかで、遊園地のよう。しかし最終的には分厚いシンセがノイジーに空間を埋めていくという、その様は、まさにElectro Shoegaze! なんだこのトラックは! 好きすぎる! Popの裏に見え隠れする破壊への憧憬はPunkを感じさせるし、そこんとこも好みだ。今までどこに潜んでたのか分かりませんが、このlexis✩shii、まさに新星と呼ぶにふさわしい、突然にして衝撃の登場っぷり。

この勢いでアルバム作ってくれないですかねえ、そしたら傑作間違いなしですよ。すげえ期待しちゃう。レーベル自体も要注目。

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Artwork by 聖君
http://www.pixiv.net/member.php?id=5632759

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